- 作者: 湊かなえ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/05/20
- メディア: 単行本
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ほかの人のブログ*1で、「白ゆき姫殺人事件」の映画評を見て、
井上真央きれいだな、と思っていたので、なんとなく読みました。
鈴木久美*2装丁の表紙がコーヒー豆なのは内容と関連あるので分かりますが、
タイトルは、食べ吐きの意味しか知らないので、よく分かりませんでした。
最初の恋人の反応がすごく世間知らずの上から目線に見えて、
それでこうなら交通刑務所とかどうなんだよ、と思いましたが、
読んでゆくうちに、それなりの積み重ねがあってその反応に至ったのか、
と分かる仕掛けになっています。そこは、放り投げずに読み進めてよかった。
根気バンザイ。私が手に取るくらいだから、お酒とそのトラウマが濃ゆいですが、
それはブラフ…あっ、ネタバレしたかも、すみません。
下記は校内飲酒で停学処分になった高校生とモンペの個所。
頁121
その頃、運動部の生徒たちのあいだでは、練習後にノンアルコール飲料を飲むのが流行っていたらしい。学校側もこれはいかがなものかと職員会議の議題に上げる用意はしていたが、もっと重要な議題が山ほどあり、アルコールが入っていないのではジュースと同じではないかと、先送りにされていた。ちなみに校内でジュースなどの清涼飲料水や菓子類を飲食することは楢崎高校では禁止されていない。
「生徒の言い訳としては、間違えて持ってきちゃった、なんですよね。で、親は学校側がノンアルコール飲料の持ち込みを禁止していればこんなことは起こらなかった、って強気に出るんですよ」
これもネタバレになってたらイヤですが、アレルギーとかは、
隠さないでどんどん話してもらったほうが、周りのためにもなりますので、
そうしたいし、そうしてほしいと思います。沖縄で会った人が、
家に上がった時まず言ったのが、「C型肝炎だから、シェーバーとか気をつけてな」
でした。他人のシェーバーなんか使いませんが、それでも、さらっと言ってくれる。
性病は言いにくいが場面によっては絶対に言わねばならないたぐいのことですし、
てんかんとか嗜癖とかになると、いろいろ難しいかもしれませんが、
私はそういう感想を持ちました。オチどんでん返し素晴らしいではなく、
その後の人生を考えると、ちゃんと言ってもらったほうがよかったな、って。
このケースでは。以上
【後報】
あと、愛媛に行った主人公が、関西弁が聞こえてきて、あまり愛媛にいる気がしないな、
と独白する箇所がありますが、私が行った時も、テレビの影響からか、
愛媛も若い人は関西弁を話す感じで、坊ちゃんみたいな「〜ぞなもし」的な
人はいませんでした。
(同日)
【後報】
小田急線
最新の、ドラマ終盤の広告では88万部ですが、まずは文庫化、
ドラマ開始告知段階の広告を撮りました。70万部。藤原竜也は、私にとって、
バトルロワイヤルの印象が強いですが(柴咲コウも)、
デスノートでキラを演じた時、某評が、字が汚い、
天才がこんなに字が汚いわけがない天才に見えなふじこと評していて、
(同時に、金子修介は相変わらず女性をきれいに撮るのがうまいと書いていた)
私もそれのインパクトが強いので、彼を見る時そういう目で見てしまいます。
(2017/5/23)
【後報】
JR横浜線 88万部版
- 作者: 湊かなえ
- 出版社/メーカー: 講談社
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(同日)