- 作者: 梨木香歩
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/09/01
- メディア: 単行本
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私は、著者について『西の魔女が死んだ』という書名だけ知ってる、レベルです。
エストニアは、むかし行きたかったですが、行けなかった国。
さっき、バルト三国の首都まだ言えるか試してみたら、
タリンとリガの国名取り違えていて、ヴィリニュスが出てこなかった。
バルト三国 Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%AB%E3%83%88%E4%B8%89%E5%9B%BD
エストニア Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%8B%E3%82%A2
で、私は、バルト三国というと、バルチックジャルマニー、バルトドイツ人しか、
出てこないのですが、この本は、それは最初の首都タリンであっさり流して、
あとはフィン系のエストニア人の世界、田舎をえんえん旅します。
時折点景として、移住したロシア人が現われますが、会話はありません。
Wikipediaによると、作者は英国留学してあちらの作家に師事したそうなので、
英語は出来て、で、編集者や、現地ガイドにも恵まれた状態で旅をします。
梨木香歩 Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A2%A8%E6%9C%A8%E9%A6%99%E6%AD%A9
私が読むような、高野秀行や前川健一や、読みませんが下川裕治やクーロン黒沢とは、
違いますね。どちらがいいということはないので… ほかでも書きましたが、
妹尾河童の『河童が覗いたインド』は、貧乏底辺旅行でも描き得ない、
茫漠とした大名旅行でも描き得ない、特殊スキルの達人がその技量を存分に発揮した、
部屋の見取り図だけに特化した、名著で、私はそういうのがいつも読みたいです。
- 作者: 妹尾河童
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1991/03/27
- メディア: 文庫
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二軒か三軒洋館をそのまま生かしたホテルがあって、ジャコビアン様式というのが、
そのうちのどれか分かりませんでした。
カタリナというホテルも洋館で、ちょっと上にスクロールすると、また洋館ホテルがある。
著者の泊まった十三号室の若い女性の肖像画を外したあとに現れる、
ぽっかり空いた黒い穴。同行者のカメラパーソンが撮ったとあるのですが、
カラーの口絵ページに写真が掲載されてなくて、残念です。
全体的に、意識せずセレブ、というふいんきがあって、かごんまは、
叶姉妹とかもいたし、なんかスゴいのかなあ、と思いました。
次アフリカを旅する予定と本書にありますが、それは本になってない?
食事も、さまざまなキノコとか魚の燻製とかすぐりとかいろいろ食べてますが、
なべて淡泊で、その中で、下記が私にはいちばん響きました。
頁146
森で獲ったイノシシ肉の煮込みは、歯応えがあり、噛めば噛むほど滋味が奥から湧いてくるようで素晴らしくおいしかった。
以上