『おふろやさん』 (こどものとも傑作集)読了

おふろやさん (こどものとも傑作集)

おふろやさん (こどものとも傑作集)

神奈川近代文学館の展示で買った本。もっといろいろ買いたかったですが、
カード支払い出来なかったので、そんなにキャッシュもってないから、これだけ。

作者が日野在住時代に、日野の銭湯に取材して書いたとかで、
当時の風俗がよく分かって面白いです。1977年初出。

最初の見開きで、コインランドリーが1977年当時すでにあって、
ドラム式乾燥機があることが分かります。
後ろにボックスつけた、今ならピザ屋か、クリーニング屋のスクーターが走ってる。

当時は映画館のその時掛かってる作品告知が街にあった。
…当たり前ですが、よく考えると、シネコンも最寄りの駅には出してるんですよね。
ちゃんと印刷してるわけなので、あとどこか人の集まるところで、
シネコンの上映日程を見た覚えがないほうが不思議です。

あっちゃんが手に持ってるのは百姓銀行(仮名)のノベルティー
ちょきんぎょ(貯金魚)ではないかと思いましたが、当時ちょきんぎょはないので、
そんなオーパーツです。当時の銭湯は子どもが多いですね。
息子におんぶされて銭湯に来る老人がいますが、これはもうないだろうな。
シモのこととか、巡回入浴サービスとかあるだろうから。
飲物の冷蔵ケースが、肉屋とか魚屋みたいなケースで、そうだったっけ、
と思いました。入浴の心得は、今と同じかと。でも、銭湯によって文言違うか。
皮膚病とか性病とかは、文言どうだったっけかな。
1977年当時、まだ街の銭湯にサウナはなかったようです。
(これが設備費経費を圧迫してると勝手に思ってます)
ラスト見開き、女湯に、パーマのアタマにかぶるやつと、
赤ちゃんベッドが四つあるのですが、こんなもん当時あったんでしょうか、
で、今でもあるんでしょうか。以上