- 作者: こうの史代
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2008/01/12
- メディア: コミック
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2008年2月12日初版
2016年12月1日19刷
幼少時三作は2006年の読み切り、最初の人さらいの寓話は、
アクションでなくまんがタウン。以後07年初夏までの連載収録。
防空壕でイイふいんきになるエピソードくらいまでです。
帯はもちろんアニメ映画の宣伝で、能年が登場。
映画を観る前から買ってはいたのですが、まだ読んでませんでした。
波のうさぎは、映画と異なり、暗色の上に明色を上塗りしてるふうではないです。
チャンとうさぎのところを空けておいて、ワクセン引いて描いたかんじ。
監督はこの巻の途中まで読んで、以降の展開を知らない状態で、
映画化を決心したと、あつぎの映画館のスタッフが話してましたが、
どのあたりですかね。傘を貸すあたりでしょうか。
あらためて、このストーリーのキモはこじゅうとだと思いました。
円形ハゲ、なあ。京都の図書館で、むかし、脱走した舞妓を、
なんか労働者うんぬんの人らが守って、盛り立てて、
オルタナなお茶屋を始めましたみたいな手記を読みましたが、
確かその妓らも円形ハゲ出来てました。舞妓芸妓の世界では、
白人文化人類学者の飛び込み体験修業記もあったはずで(未読)、
そっちではハゲは聞いたトキないと思った覚えがあります。
鈴木先生もそうですが、アクションは、グラビアDVDでなんとか息をついて、
こういう作品の余地を残そうと試みて、頑張ったけど、なのかと。
スーパーアクションや、コミックトムを読んでた者からすると、
アクション本誌までもそういう状態になる21世紀は、大変かわいそうだ、
と思います。グラビアでなく、二次元だったらどうだろうと、
考えなくもない今日この頃。エロマンガの片隅に。それもダメだろうな。