『六角精児「呑み鉄」の旅』読了

六角精児「呑み鉄」の旅

六角精児「呑み鉄」の旅

奥付け
※本書は六角精児による語りおろしです。

NHKの番組*1をまとめた本かと思ったら、全然関係なかった。
世界屠殺紀行の世界文化社だから便乗もICレコーダー起こしもしないんじゃ、
インテリ役者?だから自分で原稿書いてるだろう。それらはすべてイメージ。
現実は違いました。週刊現代の連載も語りおろしなんでしょうかね。
さすがギャンブラー、というかギャンブラーですよ、
私鉄や第三セクター惜しげもなく乗るし、現地までブラリヒコーキとか。
早割りとかの計画旅行orLCC格安航空券使わない。正規運賃。(昔の旅行だからか)
どこで飲むかというと、NHKはカメラの前で無理矢理無人駅とかで飲ませてますが、
この本で語られる実際は、たいがいあやしいスナック。よく飛びこめるな。
現地の客引きに、キャバクラとか案内させる。
そこの女の子はたいてい上京経験のある、Uターン組で、東京での挫折を語るとか。
「東京は毎日がねぶたみたいだった」とか、名言続出。
現地で意気投合してオゴってもらった人が、また来たら連絡して、
と渡した電話番号書いた紙を記憶失ってなくして、それをこの本で普通に書く。
すごい神経だなと思いました。奥さんとの二人旅がありますが、
どの奥さんか分からない。まあ最新の奥さん(=三人のうちの二人目)
なんだろうなと思いましたが、確かめるすべはありません。
今中部まで読みましたが、そこまでの感想が以上です。

地元の図書館に借りに行ったら、タッチの差で誰かが借りていて、
その日の予定を変更して、別の町で借りてきました。以下後報
【後報】

表紙の文句
人との出会いも最高の肴

著者名をタイトルに入れるのは、検索対応なんでしょうか。
タイトルに入れなくても著者名からオール検索で出てくると思うのですが。
東日販も分かるだろうし、謎です。ファンキー末吉の本もそうだった。
21世紀滅亡寸前出版業界オカルトあるある、なのかもしれないです。

ファンキー末吉 中国ロックに捧げた半生』読了
http://d.hatena.ne.jp/stantsiya_iriya/20161107/1478496054

本書デザイン:出渕諭史(株式会社cycledesign)
取材・構成 :広瀬充
企画    :山下昭一(アイズ・エンターテイメント株式会社)
撮影    :延藤学 ←一部
ヘアメイク :浅見順子(有限会社WEST FURIE) ←一部
校正、編集の方は割愛します。

なんだヘアメイクって?と不思議に思いましたが、
オダサガ、入谷駅、厚高を訪ねる企画記事が入っていて、
そこで登場と分かりました。地元を飲み乍らふらふら歩かないで呉。
私がそれ言っちゃおかしいですが。いや、今ならいいのか。
座間駅から入谷駅まで、普通に梨の木坂下りればいいのに、
座間高とか養護学校?のほうの、私は記憶にない階段を下りていて、
なんでそんな痴漢・変質者に注意みたいな道を通るのかと思いました。

頁169、ディーゼルの作詞は別の人だと分かりました。
全然関係ありませんが、六角の吞み鉄は、カメラの前で、
とりあえず缶に口つけるショットを撮る、みたいな作りで、
そうそう潰れないよう計算してるな、と分かりますが、
博多華丸の番組だと、すぐ真っ赤になるし半分寝ながら映ってるし、
いまイチバン旬なアレな酒飲み番組だと思います。
苦行のように、つらそうにただ酒場に座りこむ華丸。
こんなに酔ってるのに、カットされないよう必死にまともに喋る華丸。
http://www.tv-tokyo.co.jp/txcms/media/others/01/0a/c4f6d7d3813ca757a7b2fbe4d0af.jpg
博多華丸のもらい酒みなと旅 テレ東日曜 深夜2時5分
http://www.tv-tokyo.co.jp/minatotabi/

吉田類も自書では、撮影で飲む苦痛、体調不良でも精神的にキツくても、
酒はいいもんだ的な笑みをたたえて飲み客と歓談しなきゃならない、
その痛みを書いてますが、博多華丸の、酒に飲まれながら進行を忘れない、
うつろな瞳を見てると、六角のように適当に生きられないいじましさ、
を感じてしまいます。あくまでブラウン管で見たイメージですが。

この本は語りおろしですが、三角でも四角でも、は、
アマゾンレビューでは直筆とあり、読んでみようかと、
少し思いました。

頁186 吉川正洋との対談
吉川 同感です。以前、自戒の意味を込めて『鉄道は私のものではない』というコラムを書いてたんですけど、鉄道に熱くなりすぎてしまうと、どうしても身勝手になってしまう。鉄道は公共のものですからね。六角さんと話すと、鉄道がライフラインであるという基本的な考えを持ってることがよくわかります。
六角 結局、我々はライフラインに乗せてもらって、楽しませてもらってるってことだからね。
吉川 そうなんですよ。僕も常に“乗せていただいてる”という基本姿勢です。

六角の乗ってない鉄道は、JRでは九州と、山口線小野田線支線が残っていて、
第三セクターは長崎佐賀と山口、私鉄(テツの人は民鉄と言うのかな?
 六角は民鉄と書いてます)は関西の近鉄に未踏破があるはずとのこと。頁174
ほんとにテツなんですね。テツで他の欲求を鎮めてると、Wikiにありましたが…

頁187 吉川正洋との対談
(前略)吉川 何か薬飲んでましたよね?
六角 糖尿病と尿酸値の薬。「昨夜、ガバガバ酒吞んでたのに、朝になったら薬か!」って話になって。「何がいけないんだ!」って感じだけどね(笑)。

(2017/3/13)