映画「ウイスキーと2人の花嫁」(原題 "WHISKY GALORE!")劇場鑑賞

公式 http://www.synca.jp/whisky/

(1)
"galore" はアイルランド語ゲール語の「ありあまるほど」が語源だとか。
https://ejje.weblio.jp/content/galore

(2)
ジャック&ベティで下のチラシを入手して、
それで観ようと思った映画です。でも諸事情で、武蔵野館で観ました。
私が感想書くより前に、"SPY BOY"さんが正統レビューを書いてます。
私のはひねくれあらさがし変化球レビューですので…

特別な1日(Una Giornata Particolare)
2018-02-26
裁量労働制拡大に反対する緊急デモ』と映画『ウィスキーと2人の花嫁』
http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20180226/1519639229
(3)
石の家リニューアル
とか、
ソイ丼の店が
日曜昼開いてない
とか、
食べログレビュー風
前振りは置いといて、
新宿ならチケット屋
たくさんあるので、
優待券余裕で
ゲットだぜ、
と思ったら、
優待券はバラ売り
不可の五枚つづりで、
チケットショップは、
まとめ売り以外は、
一回ごとのレンタルで
対応してました。
霊的ボリシェビキ
シネマリンアベック割
の時も思いましたが、
こういう時中国なら
ウェイボーだか
ウィーチャットだかで
シェア相手募集して、
あっという間に
人数集めてしまうそうで、
かつて魯迅
中国人を砂粒に
例えましたが、
21世紀は日本人の
ほうが個人主義
進んで、個として
バラバラの、
砂粒のようになり、
強固な一丸には
集まれないのでは
ないかと思いました。
まー私がスマホ
持ってないので
試せないだけの
話ですが。

なので、岩波ホール
前売り売ってる
チケットショップで、
それとあわせて
前売り買いました。

(4)

人生は、奇跡ラク

NY行きのウイスキー5万ケースをめぐり、
不器用で愛すべき島民たちが繰り広げるユーモラスな実話!

実話というか、実話インスパイア。

日本で売るために頭ひねって「花嫁」つけたした感じで、原作はシンプルに、
WWⅡの英国離島(スコティッシュ)耐久配給ウイスキー配給途絶、
座礁船積荷五万箱威士忌強奪隠匿税務署出動丁々発止攻防、という話です。

(5)
ネットのレビューでひとつ、オチがアンハッピーエンドというのがありましたが、
どこがどう悲劇オチなのかまったく分かりませんでした。民間防衛の人*1が、
ハメられるからなのか、娘が嫁ぐのを阻止できなかったからか(阻止する必要なし)

(6)
スコティッシュって、すごい巻き舌なんですね。インド人かと思った。

(7)
字幕で一ヶ所、この島が「太平洋」に面してるとあり、字幕の誤植は珍しいので、
なんか笑ってしまいました。アトランティックオーシャンであろうと。

(8)
皆チェイサーなしでストレートで呷りまくってて、ほんまかいなと思いました。

(9)

武蔵野館のレイアウト、ケチつけるつもりは毛頭ないですが、
スットコランドウイスキーの話なのに、
アイダブリューハーパーやジャックダニエルは、バーボンじゃねーか、
バランタインはスコッチだけど。と思いました。神は細部に宿る。


これも、琥珀色してないので、水割りやハイボールに見えず、
レモンサワーというか、このグラスだと、ジンリッキーとかダイキリか、
と思いました。


このウイスキーの壜がいちばん展示が多かったので、
これが映画に出てくるスカッチかと思いましたが、出ません。

で、私はこのウェスキィ、知りませんでした。べんきょう不足。

Ornosay
Perfection of
Blended Scotch Whisky
BLENDED & BOTTLED BY
J. J. BROWN DISTILLERS LTD.
GLASGOW & LONDON.
ESTABΩ 1788


ワイルドターキーもバーボン。封切り初日、有楽町では、
土屋守トークショーしたそうで、新宿に来てバーボンの陳列見たら、
どうフォローしただろうと思いました。
http://scotchclub.org/whiskygalore/


劇中のボトルのひとつ。よく知りませんだ。


倭寇ならぬ蘇格蘭寇。劇中、「奴らもプロだ」という税務署側のセリフがあり、
例えば五島列島みたいな倭寇の根拠地でこういう台詞出したら、どうなるかと、
少し思いました。ぼく、新安商人王直!!!

(10)
税務署というと、日本でも原告逝去後、自由にドブロクが作れるようになった、
世紀のドブロク裁判がありましたし、吉田類映画でも、幼少期、
四国山間部でさかんに行われた自家製焼酎の蒸留器を、
税務署の抜き打ち監査が来る前に、いっそいで隠す場面がありました。

2017-06-22 映画「吉田類の「今宵、ほろ酔い酒場で」劇場鑑賞
http://d.hatena.ne.jp/stantsiya_iriya/20170622/1498077060

(11)
映画そのもののオチではないから、ねたばれにはならないと思いますが、
最後に、映画撮影中は飲んでません、というテロップが出ます。
それ見て、みんな笑ってましたが、私は、それみたことかと思いました。
案の定だよ、と。

撮影というか、編集が、なんか早いんですよ。各カットの切り替えが。
それで、BGMをムダにバンバン流して、とにかく早く進めよう的な、
そんなに急いでどこに行く、的な焦燥感を感じてしまい、酒が切れてるか、
薬のみ過ぎなんじゃないかといぶかしみながら観てました。
ほんとは二時間超える作品をシザーハンズがちょきちょき尺縮めたのか、
とも思いましたが、とにかく全カット同じくらいの長さで切り替わってくので、
なんじゃこれ、と。テレビ映画で、チャンネル切り替えられるの恐れて、
編集がおかしくなってるようなものなのか。劇場作品ですが、
ネット配信がスポンサーにつくとかなんとかで、ネット配信で、
ウィンドウ閉じられたり別の作品にクリックされたりしないよう、
はやめはやめにカット切り替えてるのか、それとも、最初の予測通り、
酒が切れてるのであぶらあせタラタラで幻聴とかあってそれで演出も、
どこかそらぞらしい先を急ぐ展開で、ひとカットひとカットに、
こころがこもってない感じがするのか、どうなんざんしょと思いました。
いっぱい撮影してみんなちゃんと演技してるのに、勿体ない。
個人の感想です。以上

*1: