「ダンガル きっと、つよくなる」(原題:दंगल)(英語タイトル:Dangal ←"Wrestling competition")劇場鑑賞

公開当初は、単館の横浜シネマリンと海老名等のシネコンどちらも上映しており、そんなにおもろいのかなあと思いつつ、日本にも「気合いだーっ」の父親がいますので、インドってレスリングそんな強かったっけ? 日本は強いですよ(女子は)とか、前に観たこの人の映画は、韓流みたいだなと思いました(女優さんの眼鏡が)とか、そういう余計な夾雑物思考が続いて、見てなかったのです。が、厚木に来てしまいましたし、「女は二度決断する」が予想外に心の晴れないオチでしたので、ぱーっと行こうと思ってこの映画見て、今風の言い方でいうと気持ちが「アガって」よかったです。高揚しすぎて映画鑑賞後600gのステーキをミディアムレアで食べてしまった。また、この映画を見なかったら、夕立に濡れること確実でしたので、集中豪雨を回避できた僥倖にも、この映画は関わっていて、ラッキーありがとうと思いました。

UIV MOTION PICTURES PRESENTS
AAMIR KHAN PRODUCTION
人類史上最も熱い、パパの愛と野望。
世界規格外 特大ヒット感動実話。
父の夢をまとい、姉妹がレスリングで世界に羽ばたく
壮大な逆転サクセス・ストーリー

ダンガル一家は、鶏肉に対して何か含むところがあるのか、鶏肉を調理した鍋は家に入れるなとかいろいろ主婦の目線から物言いがあります。ベジーな宗教だったのか。

公式 http://gaga.ne.jp/dangal/
アミュー厚木 http://atsugieiga.com/dangal/
ほかの方のブログ 特別な1日(Una Giornata Particolare)
2018-04-30新宿アルタ前街宣『#私は黙らない0428』と映画『ダンガル きっとつよくなる』
http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20180430/1525086509
Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%AB_%E3%81%8D%E3%81%A3%E3%81%A8%E3%80%81%E3%81%A4%E3%82%88%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%82%8B
https://zh.wikipedia.org/wiki/%E6%88%91%E5%92%8C%E6%88%91%E7%9A%84%E5%86%A0%E8%BB%8D%E5%A5%B3%E5%85%92
アーミル・カーン Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%B3
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/zh/9/99/Dangal_Poster.jpgカーンというと、どうしてもパキスタン核開発の父のカーン博士がまず出てくるのですが(その前は蒙古の殺し屋キラー・カーン、カンちゃんのお店、スナックが西武新宿線にあったことなど)アーミル・カーンシーア派ムスリム出身で、しかしダンガルのパキ上映に際して、インド国旗が写るカットとインド国歌が流れる場面の削除を求められて拒否、パキでは上映中止となったとWiikipediaに書いてあって、愛国者やんなと思いました。しかし、左の、少女時代と成長後の娘を並列させるナゾの本国版ポスターがヒンディー語だけなのと異なり、映画のタイトルロールは、確か、中央にアルファベット、左にヒンディーの"दंगल"、右にウルドゥーの"دنگل"(ウルドゥー語Wikipediaがないので、左のアラビックはパンジャービーで代用しました)だったはずです。
で、私は「PK」見てません。

2013-10-01『きっと、うまくいく』(原題"Three Idiots")劇場鑑賞
http://d.hatena.ne.jp/stantsiya_iriya/20131001/1380630951

上の映画は見ているのですが、誰がアーミル・カーンなのか、ぜんぜん判然としません。ダンガルのアーミルは、体重増で役作りしたとありますが、肩の筋肉とかはCGかと思ってみてました。ファイトクラブブラッド・ピットとか、三池崇史監督の殺し屋イチとかより格段に技術が進んだCGだろーなー、くらいの感じで。で、現役を離れてからどんどんダンガルは下っ腹に肉がついて太っていくのですが、これもCGにしてほしいと思いました。シンドラーのリストの収容所のあのエラいドイツ人将校役並みにお腹がぶよぶよになる。

ダンガルダンガル書いてますが、ダンガルはスモウとかレスリングの意味だそうで、主人公の名前じゃないとか。でも上のグーグル翻訳「暴動」も、私は忘れない。こんなに誤訳してインカ帝国

レスリングを愛する男。生活のため選手の道を諦めた彼は、いつか自分の息子を金メダリストにすることを夢見ながら道場で若手の指導に励む日々を送っていた。しかし生まれたのは4人連続で女の子。意気消沈した男は道場からも遠ざかってしまうが、ある日ケンカで男の子を打ち負かした長女と次女の格闘センスに希望を見出し、コーチとして2人を鍛えはじめる。町中の笑いものになっても意に介さず突き進もうとする父と、そんな父にささやかな抵抗を続ける娘たちだったが……。
熱血パパと2人の娘の実話に感動とわくわくがとまらない!!
観るか観ないかで迷っているそこのあなた!
ならば 絶対に観た方がいい!!!

始まってから、弐時間半、尺があることに気づきましたが、さすがスポ根映画、後半試合のシーンが炸裂して、飽きませんでした。台湾映画「KANO」も相当長いですが、後半甲子園の試合中心になるので、飽きなかったです。スポーツ映画はなべて、試合をきっちり描くことで面白くなる。邦画も、こないだ寺山修司のボクシング映画やったそうですが、試合をきっちり描くスポ根映画が見たいです。原作なしのオリジナルで。
私はドシロウトですが、如何なる因果の偶然か、モスクワ五輪ボイコットしなければさらにメダル確実だった、バルセロナ他でのメダリストの人(子だくさん)と組んで練習したことがあって、相手は相当な手加減だったのですが、それで私相手の片足抱きかかえて持ち上げてマットの上ぐるぐる追い詰めるとこまで出来てしまい、人生であんなに見物から「行けっ」「やってまえ!」等の応援をもらったのは、後にも先にもあの一回だけでした。勿論相手は素人の私がぐるぐる疲れした瞬間を見計らって、簡単に返されてオワタのですが、メダリストがなめてきたので一寸の虫にも五分のたましー、みたいな感じでガンガン行ったあの組手は、私の人生の宝物です。
それで、アーミルのデブに話を戻すと、ちょっと勝新に見えたりしました。似てます。
で、娘さんふたりがとにかくキュートで、娘時代、村とか街のヒヒジジイどもが、サリーでなく短パンを穿いて恥ずかしがりながら走るふたりを、容赦なく目でなぶる場面は、まさにザッツインディアと思いました。インド人は、中国人と違って、トライしてくるスケベです。痴漢ともいう。で、大人になって、まず長女のギータが、トレセンに入って、父親や因習から解放され、女の子の愉しみにバンバン目覚めて、それを享受する場面がとてもよかった。レスリングのため禁止されていた揚げ物を食べ、髪を伸ばし、化粧する。ダンガルダンガル。

 インド映画
世界興収史上NO.1
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中国で『君の名は。』のWスコア超え
  外国語映画史上興収No.1!(※英語以外)
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      香港で
  インド映画史上興収No.1!
    …他 記録続々

こうしゅうこうしゅう言ってますが、口がクサいわけじゃないと。中国語版Wikipedia見ると、中文タイトルは"我和我的冠軍女兒"、私と私のチャンピオンガール、とでも訳すですかね。香港のインド人はシーク教徒が多いですが、まあそれは私の先入観から来る間違いかも知れません。共産中国は、意外とインド映画上映に関しては長い長い歴史があって、西側の映画がNGだった頃は、第三世界の連帯だかなんかで、相当みんな漢語に吹き替えたインド映画見てるですたぶん。私はチベットのどこだか忘れましたが、お寺で、夜、映画上映やるというので行ったらインド映画で、漢語で吹き替えられた女優が悪漢たちの手によって次から次へと危機に陥り、次から次へと間一髪助かるのを瓶ビールラッパ飲みしながら観てたらゲロ吐いた思い出があります。
ダンガルダンガル。後何か書くことあるかと言うと、aaそうか、実話インスパイアというか、ベイスドトゥルーストーリーですが、ダンガル一家以外はフィクションだとか。そりゃそうかな。あのコーチとか、吉田沙保里がオーストラリア代表として登場するとか、すべて事実に基づいただったら大変だ。

ディズニーという印象がないのですが、あちらではディズニー配信だったのかと。

ギータに55kg級から51kg級に階級移させようとする場面、インド亜大陸のことばでは「5」は「パーンチ」ですので、パンチパンチキロメーターとか言ってて(キログラムでなくキロメーターと聞こえたのですが、なんでだろう)パチパチパンチのようでした。私はインド亜大陸の数は、エークドゥーティーンチャハルパーンチまでだけ覚えています。たぶんペルシャで覚えた。
で、娘さんが、たけしのように、首を横に揺らすのが、とってもいいです。あんなベリーショートでも横に揺らす動作は同じ。これをみるためだけに劇場に行ってもいいじゃいかと。以上

【後報】
韓国映画「シュリ」でも香港映画「少林サッカー」でも台湾映画「KANO」でもそうでしたが、大会とかスタジアムとか決勝になると、いやがおうにもスポ根映画は盛り上がります。その要素のひとつとして、熱狂する観客や群集の場面が必要ですが、ダンガル、アリーナの外廊を歩く観客の中に、サッカーボール型の帽子をかぶった白人女性とかいるので、サッカーの国際大会かなんかで観衆を撮影したのではないか?とちらっと思いました。忘れてたので追記します。
(2018/8/6)