初出「JOUR」2021年12月号、2022年2,4,6,8,10月号(月刊誌に隔月掲載)装幀者 熊谷千春
そのへんにあったマンガ。
帯 どうでもいいのですが、上のふきだし箇所の、半角バックスラッシュ「\」が正しく表示出来てよかったです。さっきまで円マーク「¥」だった。
内容はおおいなるマンネリズムで、『一応探偵局(ほか なんでも)』という看板なので、呪い返しや、公園での球技禁止を厳命する隣の敷地のへんくつ老人、アイドルコンサートに行くために三つ子の世話を依頼する主婦などが出ます。育児をほっぽってアイドルコンサートに行く親に呆れて「ポテサラくらい作れよ」と言うわけでもなく、たまには息抜きも必要と共感しつつ、自分は「もう育児はこりごり」と、おひとりさまならではのエゴ満点の、さらにヒドい発言をして終わります。主婦が立ち去らずその場にまだいたら、たった半日でそこまで言うなんて、こっちは毎日向き合ってるのに、わーっ、とか言って泣くかも。
会計士の髪型が安定してない気がして、初回はふつうの七三、二回以降、ところどころ槇野のような、否伊賀忍者のようなツーブロック七三を試みて、やっぱりやめた感がありました。やらなくていいと思います。
知りませんでしたが、前作ではあの、前髪で片目が隠れる髪型の造詣にチャレンジしていたようで、これは現実にやるもんじゃないとつねづね思ってます。昨年末、現実にないマンガのような顔に整形したいという十代が増えていることに苦言を呈する整形外科医の記事を読みましたが、今検索して探し出せませんでした。どんどんこういうのって、過激化するんだと思います。加工画像に現実を近づけようとする感情が芽生えているとして、そもそものその「加工」って、誰かが作ったフォーマット技術じゃん、自由な発想で自由にあれこれいじれるものではないじゃん、画一化された、枠にハマった結果にしかならないじゃん、てことに思い至ってほしいです。
手書きの手紙なので自由にイラストを描けるはずなのに、(´・ω・`)←こういう顔文字をわざわざ手書きする人とか、コンピュータゲームのグラフィックが限られた数の色しか使えなかった時代に、アクリルを描かせるとわざわざ同じ色数でビビッドな絵しか描けない人とか(それでいてエアブラシ使ったりする)と、同じアルゴリズムと思います。
魔改造ってことばがあるんなら、魔整形ってことばもあるかなと検索して出たのが上のニュース。まあこの人は二次元に近づけようとしたのではないようですが、記事にあるように、「フォトショップで加工した画像」に現実の自分を近づけようとしたことには変わりはなく。2014年の記事なので、ロシアのウクライナ侵攻でどうなったのか気になりましたが、上の記事のあとモスクワに引っ越して、現在はメキシコ在住だそうです。おまいはトロツキーか。既婚者。
そもそも出生地はモルドヴァで、両親はロシア人なのかな。
ウクライナ語版には書いてませんが、ロシア語版によると、目にはカラコン入れてるとか。レーザーや人工光彩移植手術で目の色を変える整形もあるそうなので、ロシア語版の情報が古いのか、そこはやってないのか分かりません。
話がそれました。以上