『野火』 (エイゴタイトル:Fires on the Plain) 劇場鑑賞

監督舞台挨拶レポート:http://atsugieiga.com/tsukamoto-shinya-talk-report/
 多摩センターでもトークやるらしいのですが、日程があわないので、厚木の最終日に行きました。厚木は、上映前に映画のサマリを係員が口頭弁述してくれるのですが、トークの質疑応答から、なかなか小粋なネタをひとつ話してくれました。トーク満員で入れなかった残念さが、少しほぐれました。あと、厚木の音響は、監督自ら調整してくれたそうです。てゆうか、全部監督ですからね。主演も。昔の野田秀樹の芝居じゃないんだから。
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やっぱり、気分悪くなって出た人がいました。しょうがない。
戦争とかも考えていいんですが、鉄男の頃から一貫して、私には分からないテーマを、
アミダババア塚本監督は延々追い続けてるのではないか、そんな気がしました。
だから、前振りとか戦況など世界観の説明なんか、省略でいいと私も思います。
新潮文庫の百冊に入ってるか知りませんけど、ブッコフでいくらでも百円で買えそうなので。
新古書店で廉価で買って、ボロボロにして読めばいいストーリーだと思う。
で、ひかりごけの是非じゃなく、それをどう監督が描くかを、視る。そういう映画でした。

で、投降出来ない場面は非常にうまいな、と思いました。伏線がキレイ。
Nスペでも、島民が米軍側についた過程を徹底して追ったドキュメンタリーがありました。*1
民心離反やむなしかなあ。映画は無論そこまで語りません、予習して来いよ、の世界。
知ってる観客だけを相手にしてる観はあったと思います。しかし、
日本の兵隊さんが比島の現地語そんなに話せたかは、一考の余地ありますけど。
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東京タワーもっと
気持ち悪いかと
思いましたが、
それほどでもなかった。

水木サンの
ラバウルみたいな
のほほん戦記が
ある一方で、
こういうのを
ただ撮りたかった
監督がいるんだな、
と分かりました。

人間はひとりひとり
違う。

頭で考えて
戦争映画撮る人も
いれば、
ただ撮った人もいる。

だから自分で
演じなければ、
もどかしさが
出ていたんだろうと思いました。むうちゃん。花影。以上

追記:あと、南方では、食べられる植物の知識があれば、
日本兵の損耗率はかなり減っていた、と聞いた記憶があり、
それも思い出しました。アダンとか食べられないし、若芽が食べられるシダもあるし。

追記2:宮台しんじがバレットバレエがどうとか書いてましたが、その映画は知らず、
知っているのは、下記です。バレット・モンク。敵はナチ。