『諸星大二郎の世界』 (コロナ・ブックス)読了

諸星大二郎の世界 (コロナ・ブックス)

諸星大二郎の世界 (コロナ・ブックス)

mixiの諸星コミュから混沌世界を経てもたらされた情報で知った本。
このコミュはビッグコミック増刊をスルーしたりする、お茶目なところらしいです。
書店の美術書コーナーで最初なかなか見つけ出せず、
コロナブックがゴロゴロ並んだ棚をようやく見つけ、そこからこの本をひらって、
レジにもってくと、「ほほう」みたいな顔をされました。そんなものか。

竹宮恵子の精華大の取り組みでも感じましたが、最近の印刷は凄いですね。
この本の原画はベタムラをすべてくっきり印刷しています。
フキダシの活字貼ったところとか、すべてくっきり。

評論に関しては、特になしです。各氏が触れた、妖怪ハンターの「疑似生命」分類は、
作者的にはあまり語ってほしくないんじゃないかな〜と思いました。
初めての連載なのでやっつけで造ったサービスゼロサム設定らしいので。
もっと言語化出来ないものを感覚的に評論してほしいのではないかと。
ゴチエイがいませんでしたが、勇退でしょうか。

生家探訪は、頁90で、なんか腹が突き出てる気がして、気になりました。
別の近書の、ニューギニアの写真では特にそんな印象はなかったのですが。
若い頃は貧血とかいろいろだったと思うのですが、山田風太郎もそうですが、
老いてますます盛んになって、貫禄がついて、そうなるとそういう人は、
なんかもう無敵なヌエ的なものすごいものになってしまう気がします。
血圧とかは気をつけてほしいです。

95の質問、なんかデジャヴがあって、昔の類似企画と同じ手を使ってる、
と思ったら、再録とのことでした。でも初出が記載してないので検索したら、


上記編集部ツイッターがヒットしました。ぱふじゃないし、
フォークランド紛争のカセットテープのイラストのリュウかな、
とか思っていたので、妖猿伝ムックとは意外です。特に面識のない、
編集者からなれなれしい質問されたので壁を作ったような回答かなと思ったので。
双葉社なら、地引さんという人だと思うので、これは作者なりの慣れあいなのかな…
タバコ一日30本、日本酒一日二合という記述で、私は何故か、作者は、
酒もタバコもやらないと思い込んでいたので、へえと思いました。

諸星大二郎作品の著作権はすべて作者に帰属していると、目次にありました。
やり手だな〜、奥さんがそうなのか本人がそうなのか両方なのか。

この本の最大のウリは、あの本棚の全書籍目録で、スキタイの子羊とか、
やっぱ置いちゃうんだ、ゾッキ本の定番だし、とか、山口文憲の日本ばちかん紀行とかも、
読むんだなあ、とか、妻を帽子と間違えた男って、面白いのかなあ、とか、

妻を帽子とまちがえた男 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

妻を帽子とまちがえた男 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

加藤徹が、
「なんで俺の本がないんだっ、井波律子はあるのに、
 貝と羊の中国人と西太后送ってやろうか、南條竹則はあるかなえーと」
とか言ってないかな言ってたらおもろいな、とか、思いました。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%82%89%E3%81%AE%E8%9D%8B%E4%BA%BA%E5%BD%A2

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A1%94%E3%81%AE%E3%81%AA%E3%81%84%E7%9C%BC
山岸涼子との対談では、上記、肉の蝋人形と顔のない眼という、
ふたつのホラー映画が見たいと思いましたが、でもホラー映画は苦手だし、
「カートに入れる」ではなく、出品者から買う、になってるので、
見ないと思います。以上
【後報】
ヴィレッジヴァンガードの下記特典、私物をパウチしただけだそうで、
マニアが、なめられたもんだと息巻いてました。
「特典」情報が拡散したんで、びればんで買おうとでも思ったのかもしれません。
長幼の序は封建主義者ゴチエイも声を枯らして絶叫してないと思いますが、
敬老、シルバーリスペクトでここは望んでほしいと思います。⇒店員

美術書コーナーの棚にコロナブックスだら〜っと並べて、
平凡社さんぐわむばって ♡♡♡♡♡ とかやってる老舗書店で買うが基地だと思います。
家に帰ると暗黒神話のテレビゲームがあるような人は。
(2016/12/28)
【後報】
知人から、95の質問では削られている、初出、双葉社ムック100の質問の差分5、
を教えてもらいました。が、書きません。何故年月を経た現在、
削ってしまっているのか、考えるとコワいので…
(2017/1/5)