Bunkamuraミュージアム「染付古便器の粋 青と白、もてなしの装い Blue-and-White pottery Toilets of Olden Times Through Adornment, the Spirit of Hospitality」鑑賞


公式 http://www.bunkamura.co.jp/gallery/exhibition/161228kobenki.html

ふとしたことからこの展覧会のちらしを手にし、
会期が2016/12/28〜2017/1/9と非常に短かったので、
えいやで行ってきた展覧会。無料。撮影可(の、はず。係員に聞くと…)
(FBやツイッターで拡散歓迎みたいに書いてあったのですが…)

もともと常滑市の美術館で展示しているものを、
耐震工事で休館中、レイアウト構成ごとそっくりそのまま、
えりすぐりだけを東京に移設展示したとのこと。
こんなに気合が入って無料でインカ帝国と思いました。
冒頭写真は動画なんですが、どっかに上がってないかと思いました。見つからず。

入口入るとイキナリ朝顔や和便器がコンニチハして、吃驚しました。


LIXILですがINAXブランドもそのまま保持だとか。LIXILって、
そのままトステムだと思ってましたが(だから鹿の胸スポ)、
トステム、イナックス、新日軽、サンウエーブ、TOEX(旧 東洋エクステリア)の、
コングロマリットなんですね。知りませんでした。
http://www.lixil.co.jp/corporate/recruit/history/

花鳥風月がモチーフのものばかりなので、例えば、人物を描いたのは、
ないですかと尋ねましたが、う〜ん、みたときないみたいな返事でした。

唐人の子なんかお茶碗だと定番なんですが、便器だとどうなんでしょう。なかったです。


青磁というか、青と白ばかりなので、コレクターがそのタイプに特化して
収集されたのか、(実際はほかに万暦赤絵みたいなのとか金のふちどりとか
あってもいいかなと思ったので)本当に青と白しか生産されなかったのか、
どうだろうと思いました。濃尾大震災後の建て替えで、瀬戸で主に生産、
ということだそうですが、京都や福岡佐賀の分限者、唐子伊万里などの品も、
ありました。
「金隠しだから純金製じゃ、ガッハッハ」みたいのは、
あっても集めないとは思いましたが… 「粋」と題してるので、
裏地に凝る江戸ものと共通する感覚をかもしたいのかなと思いました。
彩陶便器の隆盛は明治後期で、中心地は名古屋で、そうとすると、契機は震災でも、
青磁そめつけの選択は、
元禄御畳奉行*1からの数寄の伝統かもしれないと思いました。

空襲とかでも焼けず残って、よかったです。


こんな陶器の履物、重くて転ぶだろうと思いましたが、
立ち位置を指南するためのものだったようです。


復元雪隠。私の記憶では、ぼっとん便器にはフタがあったのですが、
陶器製にせよ木製にせよ、ふたはない… とのことでした。
豪邸だから、おもっきり深くして、羽毛かなんか敷き詰めて、
落としたものの存在が分からなくなるような作りだったのか…
ということはないと思います。下で豚飼って食わせてた、
ということもないと思います。

染付古便器の粋―清らかさの考察 (INAXミュージアムブック)

染付古便器の粋―清らかさの考察 (INAXミュージアムブック)

出版業もやってて、こんな本も出してるとは知りませんでした。
アンケートで知りました。


一時期の流行で、
現在は廃れてる、
ということかと
思いましたが、
売店に現在の
生産品の展示が
あり、今でも
希望すれば
なんとかなるのだと
分かりました。

なんとかしてみたい
人は
してみたらよいと
思います。

アンケートに答えたので常滑のタダ券もらいましたが、
特に中共中京に行く用事はなく、
(だから一度は辞退したが受けとらないのも困るのかなと考え直してもらった)
しかし私はチタ半島と渥美半島をごっちゃにしていて、
渥美半島をむかし訪れた折、これはクルマがないと無理だわ、
と思ったので今回もたぶん行かないだろうな〜と答えたのですが、
よく見るとチタは別物の半島で、南セントレアのほんとにそばだったので、
行ってもいいかと思いました。
いや、一件だけ名古屋の用事思いだしましたので、その時にでも。以上
http://www1.lixil.co.jp/ilm/access/

【後報】

南町田
(2017/1/10)