読んだのは初版一刷。2018年第33号〜第44号掲載を収録。
●ILLUSTRATION/小山愛子(作者)
●DESIGN/徳重 甫+ベイブリッジ・スタジオ
連載担当/杉田千種/稲垣麻衣子
単行本編集責任/久保田滋夫
単行本編集/杉田千種/稲垣麻衣子/布瀬川昌範(アイプロダクション)
企画協力/三枝桃子
帯
「春のをどり」公演、ついにフィナーレ!
てんてこ舞いの公演期間も ついに終わりを迎え、屋形に、日常が帰ってきました…
バナナヨーグルトスコーン
(軽食用のバナナ、ヨーグルト、小麦粉を拝借。外はサックリ、中はしっとり。 )
“日常いつも”はここから。
それに、台所ここってなんか… おちつくんよなあ…
裏表紙
舞妓さんになれず、屋形のまかないさんとして働くことになったキヨ。一方、キヨの幼なじみ・すみれは、舞妓・百はなとなり、忙しく過ごしている。「春のをどり」も佳境。京都の観光シーズンも重なり、そわそわしている舞妓さんたちにキヨが作ってあげるごはんは…?一方で青森の健太の生活にも、ちょっぴり変化が…!?華やかな花街の舞台裏、温かな人間模様が描かれるお台所物語!
お好みデラックス・ピザ 揚げたて!パンの耳ラスク 母の日アップルパイ
キヨちゃんの顔や体形が一定しなくなって来始めた、と思いました。夜更けの寝ぐせだけでなく、女の子が太る時期だからまるくなったのか、の回や、頭身がまるまったのち、また伸びてみたり、とか。そろそろ短パンほっとぱんつはやめてもいいじゃいかとか。
ハマったらマーボードーフを一ヶ月食べ続けるかも、とはコワいカミングアウトだなと。今日本では山椒入りの本格四川麻婆豆腐が江湖を席捲しとりますが、中国でも、上海なんかだと桃屋の麻婆豆腐の素使ったような、絹ごしで甘いのん出したりしますえ。
甘いたこやきも不思議です。前巻でしたか、あずきばっとが出た時、京都うどんミュージアムのささめうどん仕様の小豆バットはおかしいと言ったのですが、青森県人(それも八戸のナンブ)なのにあずきばっと知らない人が多かったので、伝わりませんでした。甘いたこやきって。しかもトワダ。火の鳥復活編にカタカナ名のトワダという人が出るので、なんとなくときどき片仮名で書きます、十和田。
スコーンそんな毎日作らなくも、と思います。とんがりコーンでがまんしてみるとか。無理か。まんがでスコーンって、何かで読みました。イザベラ・バードの漫画だったろうか。私はまだ一度も食べたことないんじゃいか。英国行ったことないし。献血で、狂牛病対策で、欧州滞在について答える項目があり、返還前の香港は英国でしょうかと聞くと、ブーと言われます。スコーン、千円越えのセット出すようなこじゃれたカフェ行けば食べれるでしょうけれど、なんだろう、パンケーキをティラミスとすると、パンナコッタみたいな扱いなのだろうか、スコーンスコーンコイケヤスコーン、ぱりっとさくっとおいしいスコーン♪
今回、母の日ねたで、屋形の「おかあさん」が出ますが、男衆も出ませんし、祇園でいちばん若いおかあさん誕生秘話は、まだです。そのうち、パトロンも出さはるんでしょうか。なんか、メガネ先輩登場以後、花街の闇を匂わせる描写が、減ったような気がします。
あと、進々堂って、いろいろあるんでしょうか。そういうお店がキョロにあるのは知ってますが、切通しがついてたどうか覚えてません。小学館が実在のラベルとか商品出すと、往々にしてその後、メーカから御礼の試供品だか商品だか頂きました!という報告が漫画とかあとがきとか近況とかに登場し、出さないわけにはいかないふいんきを醸すのですが、キョロそんなことするかなあ。そんなことしなくてもお商売出来たはるんやったら、かえっていちげんさんが増えて常連さんお待たせしたりせんならんから、どやさというかもしれへんのどっせ。小学館の編集は、考えや―。みたいな。
「足洗い」という行事は知りませんでした。贔屓の客筋なるものの詳細は、出ません。ラーメン、行列店で並んだんでしょうか。店名出ないんですが、下記とかだったらおもしろいなと。
鉄板焼きも、店名出ません。あらかわかなあ。私は、「麤皮」だと思ってたのですが、それは他県都でした。しかもそれは濁点ついた「あらがわ」でしたし。京都のは、私的には先斗町のイメージでしたが、高瀬川の西だから、木屋町になるのか。十代でこういうほんものの味知ると、よりエンターテイナーとして、ほんものになるのだろうか。
頁129など、冷蔵庫の絵を見て、これまであまり注意してなかったのですが、改めて年代物の冷蔵庫だと思いました。四角い黒の取っ手の冷蔵庫とか、どこもとっくにフロンがぬけて廃棄処分かと思ってました。
わりとおだやかになにごともなく進んだ巻でしたので、感想も重箱の隅をつつくのみです。いつもそうか。
以上です。