『舞妓さんちのまかないさん 13 』(少年サンデーコミックススペシャル) 読了

 帯によると、第65回小学館漫画賞少年向け部門受賞&100万部突破とのこと。

 週刊少年サンデー2019年第40號~第50號掲載。

●ILLUSTRATION/小山愛子(作者)
●DESIGN/徳重 甫+ベイブリッジ・スタジオ
連載担当/稲垣麻衣子/田地野茜/庄司昂平
単行本編集責任/久保田滋夫
単行本編集/庄司昂平/田地野茜/布瀬川昌範(アイプロダクション)
企画協力/三枝桃子

帯文章「3人の幼なじみ。想いは変わらず——」「久しぶりの故郷は あたたかく、そして切ない。」ほか。カバー折の作者のつれづれ文章がびっくりするほど原始で、そういう心境なんだろうと思いました。この巻は、桃をシロップで煮るくらい(頁23)で、あとは日常のおそうざいばかりです。惣菜でなくおばんざいですかどっちゃでもええやろやいやい云うなⒸ小枝。頁39のみそ漬けはあちらのものだと思いますが、この辺のスーパーにもあります。頁75のしそ巻きは、どうかな。果実のしそ巻きは初めて見ました。

頭で考えながら読んでしまうので、思い込みが混じりがちで、白黒なので帰省時の服が黒に見えて、結婚式とちゃんと書いてあるのに法事かと思ってしまったり、いとこと書いてあるのに同級生と思い込んで、同級生が甲子園出る時に(出れませんでしたが)結婚って、早婚だなあと思ってしまったりしました。

この舞妓さんは、もともと関西生まれで、幼少期に青森にうつって、それからまた舞妓就職で京都に出たのでしょうか。以前の巻だと地元では標準語だった気がするのですが、この巻ではモノローグも、片思いの相手へのせりふも関西弁(祇園ことば)で、えーなんでだと思いました。祇園のビアホール(あるのか。上七軒は知ってましたが)で秋田からの観光客を接待する時、相手が秋田弁ですので、もう少し地元でも青森弁使えばいいのにと思った。ままけ。ワイハー。

頁11、知人の不幸に対し自分が自分の悲しみにのまれるだけでは、不幸に遭遇した知人に失礼。悲しみにのまれるような弱い自分に自分は負けたくない。気丈だと思いました。かくありたい。

 頁77のこたつのあるリビングは作者の身近な故郷でしょうか。頁137のおだいどこは、お茶屋の古いのと違う今のものですので、作者の親しんでいるものかもしれないと思いました。整理整頓。ぴかぴか。

以上