『東京は、秋』読了

 読んだのは下記筑摩書房版ですが、その前に1984三省堂版があるそうです。写真撮影は1972年9~1973年8月。対話1983年12月22日、1984年6月14日 デザイン■ミルキィ・イソベ

東京は、秋

東京は、秋

 
東京は、秋

東京は、秋

 

 夫唱婦随というか、野郎の、どーだオレすごい、を、褒め殺しの妻が必死におだてて木に登らせてるザッツ共依存な本。風景写真をサカナに、ひたすらキッチュで「相手をけなすのでなく、よいところを見つけてほめてあげなさい」精神発露な会話。こうした社会性マナーは大切と思います。中国語を習うことは、歯の浮くような美辞麗句を学ぶことではないですけれど(むしろ、竹を割ったような対応が身につく時が)

新宿南口の、今でもこのビルあるじゃん、の、過去のかいわいの店を、アラーキーが撮ってばっかで一度も入ったことない事実を陽子の人が喝破する箇所はよかったです。リトルドヤ街があって新宿高校でしたから。三ノ輪出身でも山谷の写真はありません。三河島もないよ。以上