8月29日にはもうローソンやファミマ、地元書店で見かけていたのですが、セブニレブンで買ってナナコポイント貯めようとか、もう一冊何かみつくろって¥1,000以上の買い物にして書店スタンプラリーハンコもらおうとか、いろいろ邪念がよぎったので、読むのが遅れました。ほとんど同時発売の大奥の最新刊がその辺に転がっていたのとは対照的。私がSNSの猛者なら、即日レビューしてたんだろうな。
結果的に、セブニレブンではいまだ陳列なしですので、地元書店でこれ一冊で買いました。装幀◎古澤隆人(st.MOO) カバーphoto:山田茂 カバーphoto:協力店 D-Heart man(2019年現在のURL記載)2018年の七月半ばのアクションから、12月のお休みをはさんで、今年の七月半ばまでの連載を収録。下は帯。
中に、狩撫麻礼を語ろう本の折りこみが入ってましたので、別途その本の読書感想に後報で貼っておきます。私の狩撫麻礼本の感想は、『青の戦士』の読書感想と、1㍉も変わらなかった。今日読み返して気づきました。
この巻に登場するお酒は、狩撫麻礼のせいかもしれませんが、香りが戦闘的なものがあり、それが気を引きました。帯の薔薇の香りはともかく、頁18、鹿児島の、晴耕雨讀という芋焼酎で知られる佐多宗二商店という会社が、 AKAYANE という製造所 / ブランドで作った、山椒の和風スピリッツとか(花椒ではない)、頁62の、ジンの香りづけに使うセイヨウネズの実を通常の10倍使って作った、セイクレッド オーガニックジン 10倍ジュニバー など、加齢臭を消す効能も期待出来るのではないかと思いました。どういうものか詳細は公式を見ればいいというのが私の考えなので、公式のURLを貼っておくのが私の方法ですが、酒造元やお酒の販元というと、海外の酒造メーカーのサイトに行ったことのある人ならエンターの際の形式的な年齢確認はよくご存じと思いますので、それにせめて心理的に準じた逡巡を経てから、心の中で同様の手続きを踏んでから行ってほしいと思うので、URL貼りません。でもとても簡単に検索出来ます。私が飲むわけにはいきませんが、誰かに贈る呈で、鶴川団地などに買いに行ってみようかと思ったりもしましたが、通販ならパンパカ手に入る酒の種類のロングテールぶりは、頑張っていろんなお酒を常連客に楽しんでもらおうとする個人商店の努力のはるか上を行くので(はりあうのがまちがい)行きつけの客でもない、量販店で酒を買う家族がいるくらいの人が、珍酒の在庫を問うのもどうかなと思いました。でも誰かに飲んでもらって感想を聞きたい。チベット料理店のチャンなどでもそう思うのですが、ノーメル賞の同行者も何故かそういう時だけ飲まなかったりで、悩ましいです。
頁143から五ページくらい続く、平成振り返りクイズ大会は匙加減がよかったです。まったく分からないとイライラするので、「こんなの簡単じゃん」がたくさんあるとうれしい。人生もまた、このように、神の見えざる手の上で生きていくのかいないのか。
この巻まで、松ちゃんというキャラの振られぶりを特に深く考えていませんでしたが、三十年間の連載を通じて、振られ続ける現状を隠しもせず、シニカルにもならず、未来に展望を抱いて前向きに女性に接していこうとする態度は、じつはすごいことなんだろうと突然思いました。でもやっぱり、言いよってダメだった女性は、その後友人として普通に交遊はしないのだろうか。頁152とか、アタックする相手が仕事先の編集長なので、その後仕事に影響したら困る、とか思わないのだろうか、勇ましいなあと思いました。頁166の星空の下のキリッとした顔とか、すげーです。
最後の話、銭湯、一般的に撮影NGな、番台もしくはフロントの奥、脱衣所から先にある、大きな湯船の上の壁の絵は、銭湯組合の公式サイトなどで公開されてますので、個人でどうこうでなく、そちらを参照頂くのがスジかなと思いました。ここで拡散するより、作り手にその意見を伝えるべきと考えたのですが、どう伝えたらよいかしばし悩み、デジタルな方法以外が双葉社のメソッドのようでしたので、そうしました。銭湯は経営者も利用者も高齢化が進み、廃業も多いので、なるべく穏当な手段でかしこい選択をうながしてゆければよいなと思います。スタンプラリーとかしてる人間の、いつわらざる感想。
アクションキャラクターで西遊妖猿伝読んでた時に一緒に読んでた漫画がまだ続いていて、西遊妖猿伝も休み休みですが、現在も話が続いてるという。本書にも、平成をまるまる過ごしてという記述がありましたが、ホントに、それを成し遂げることの貴重さを実感します。以上