海老名
「ジョーカー」も「アナ雪2」も「スカイウォーカーの夜明け」も見ないでこれを観るというのも我ながら如何なものか、と思います。ポン・ジュノとパクチャヌクの区別がついてない人間ですし。ソン・ガンホの映画はよく日本でかかると思います。相変わらず毒蝮三太夫に似ていた。ペ・ドゥナはこの映画出てないんですね。
原題は寄生虫のハングル読みですが、キーセンも기생と書くんだそうで。
漢語タイトルは香港で"上流寄生族"、台湾で「寄生上流」 そのひそみに倣えば、邦題は「上級国民に寄生してみた」になるのかと。中国は下記。
本作は2019年7月28日、中国青海省の省都・西寧市で開催された「西寧ファースト青年映画祭」の閉幕式で上映される予定であったが、7月27日午後に突如「技術的な理由」による上映中止となった[18]。本作の内容が中国当局の検閲で問題視された可能性が高いと見られる[19]。
中国大陆方面,该片原定于2019年7月28日在西宁FIRST青年电影展作为闭幕片展映,但7月27日下午,影展官方宣布因“技术原因”取消放映[10]。
Parasite (2019 film) - Wikipedia
The film was originally scheduled to be screened as a closing film at FIRST International Film Festival Xining in China on 28 July 2019, but on 27 July, the film festival organizers announced that the screening was cancelled for "technical reasons."[25]
実はここんとこ体調がいまいちです。ので、庭仕事をしたかったのですが、せず、どうせ医者に行っても治らないんだからとほっといてるヒジでも医者に見せようかと思ったのですが、ふと、映画の日であることを思い出し、うす汚れたマスクをかけて映画館に行きました。献血はキャンセルしました。五回くらい見に行こうと考えて止めて、やっと見た勘定になります。
したら、まさかの満席でした。ビックリ。みんな、あまり遠出をしないんだな。
「万引き家族partⅡ from Korea」みたいな映画だったらイヤだなと思ったのですが、でもインスパイアはそりゃあったろうなと。あとは日本に打ち勝てコリア、ウラー、みたいなロビー活動もカンヌであって、審査員も、日本に取らせた以上韓国からのプレッシャーはあるものと覚悟はしてたろうと。日本の前が北欧映画でしたし、世界的な気候変動で映画不作なんでしょう。北欧のキッツイ少女におこられテロ、みたいな。上流イコール英語ってわけではないので、かえって日本と韓国の絆みたいなものを再確認しながら見るハメになりました。たなか亜希夫のマンガじゃないですけど、ほんと、絆って、軛ですね。
地底人の下に最低人がいる、Ⓒいしいひさいちみたいな映画でした。最低人はチョコボール松尾、いや、チョコレートプラネット松尾か、その人に似てる気がしました。セレブ奥さんは松嶋菜々子? いや、誰だろ。最後、この奥さんと息子のインディアンの生きる道が語られなかったので、残念です。どう生きるんだろ。この二人。松尾は、ホントこわかった~、と、若い女性客から口々に怖がられてました。ゆうれいより生きてる人間のがよっぽどこわい、を実感したのではないかと。
マヤクは兎も角、オタクとかコスプレという単語が、そのままハングルの文中に出てきて、そうなんだと思いました。そんな絆いらんわ。マニアはメニア、ベーカリーはベーコリーと、日本とは違う英語受容が見て取れるんですが、この世代、21世紀になってもまだ日本語からの流入があると言いたいのか。中国語とか中国人は一切出ません。ここはわりと吃驚した。少しは出るかと思ったのに。ポン・ジュノの世代的な理由でしょうか。ペ・ドゥナとチャ・ドゥリ(チャ・ブンクンの息子)の共通点→名前が漢字名ではない。蟹蒲鉾。ギガパワープレートバーナー。
中華的なものとしては、よく考えると台湾カステラが間接的に出ます。起業グッズとして。鶏口となるとも牛後となるなかれ。
水石はつげ義春の無能の人みたいだと思いました。この水石でガン!とやるところは、隣の席に何故か小学生の男の子が来ていて、ショック受けてたみたいで、この映画PG-12とかないのかなと少し思いました。
小学生の子はバーブシュカとパティ・ケイク$みたいなジューシュカと一緒に見に来ていて、たぶんナントカ家族なんだろうなと孤独死への一本道を歩む私は思いました。時計回りの場面は、エロを入れないとカンヌではウケない、フランス人はセックル好きだから、なので、キタ――(゚∀゚)――!! と思ったのですが、小学生男子は横を向いて見ないようにしてました。かわいいですね。でも、この映画でいちばんエロい場面は、パラサイトむすめが、故塩沢ときみたいなババアに胸をもまれる場面です。よく見ると揉まれてますので、注目して見て下さい。
海老名 タワマン。
このアーモンドアイの娘さんがいちばん光ってましたので、ほんと残念閔子騫です。カテキョーの先生は、何で大学落ちたんでしょうか。兵役に行ってたブランクは理解出来ます。この家族だと、カテキョーの先生はもっとデブでスマホ中毒みたいになりそうと思ったですが、それだと映画にならない。それでJKに手を出したら、ハングレ物語にしかならないだろうな。JKも、もっと清純そうだったりロリロリハンバートだったりしたら、イカンゴレンでしたが、適度に反感買うタイプなので、映画のストーリー的によかったです。
半地下の住居、「ニューヨークの北京人」思い出しました。なぜ同じタイプの住居がソウルにあるのだろう。
本を見返して、今の英字新聞なら"Beijing"と書くのが当たり前なのに、この頃はまだ中国人も"Peking"と書いてたんだなと思い至りました。曼哈顿!以上
【後報】
中国ではこの映画をは蟻族、"蚁族"を意識させるから上映忌避なのかもと事前には思ってましたが、鑑賞後にはその思いはすっかり飛んでました。あまり関係ない。ので、そのことを書くのを忘れてましたが、思い出したので、つけ加えておきます。
(2020/2/6)