苦し紛れ。
ブックデザイン―印牧真和 カバーの草書―作者による李白の詩 カバー裏の工筆画―杉元裕子という方。夫人でしょうか娘さんでしょうか。李白の詩も、なんなのかパッと見ただけで分かるほど詩を暗記してないので、何の詩か分かりません。いろいろ組み合わせてるのかもしれない。
読んだのは6刷。一ヶ月ちょいでこれってことは、売れたんですね。
何故この本が評判になったかというと、上海総領事館の職員が自殺した件の上長が癌と闘いながら書いた本だからです。自ら、チャイナスクールを明言した人物による単刀直入な中国批判。
部下は確かハニトラにひっかかって自殺したはずなのですが、本書には具体的な情報が全然書いてなくて、遺族をおもんばかったのかもしれませんが、こうして時間が経つと、読む方は記憶が薄れてなくなってしまいますし、やっぱりちゃんと書いて置けばよかったと思います。
いちおうウィキペディアに記事が見つかったので、それでなんとかまだ追えるのですが、ずっとある保証もないですし。日本語しかない時点で、英語にすると中国側の猛編集がこわいのかと思ってしまう。
関係ないですが、撤退した米国駐成都領事館の総領事が、Weiboの退任あいさつで北京語で語った、好きな漢詩、杜甫の「春夜喜雨」の一節、<晓看红湿处,花重锦官城>の"重"を、私は「重い」でなく「重ねて」と読んでしまい、紅=共産党が湿りついたら、花はふたたび成都のまちをにぎにぎしく飾るだろう、とムチャクチャな解釈をしてしまいました。イキオイで、「暁」も日の出だからアレじゃんと解釈しようとしたのですが、フライングタイガーを口にする人がさすがにそれはないな、と反省しました。
https://www.nhk.or.jp/kokokoza/radio/r2_kokugo/archive/2017_kokusou_48.pdf
以上