過ぎ行く雨の黄金連休前半戦

人形シリーズ オダサガ編

昨日は、ラジオ体操しました。

ゴールデンウィーク初日が終わった安堵感で満たされています。

苗床をいつ取りに行くか確認しました。

(1)

ACL決勝ファーストレグ。岩尾憲選手の活躍を聞くたび、人の運命は数奇なものだなあと思わざるをえないです。同タイプの選手の二番手だったのでベルマーレを出たと認識していて、その時点では湘南では物足りなさがあったのでしょう。それが、徳島で主力選手になったと聞き、人生至るところ青山あり、と思ったのも昔の話。ポヤトス監督の信頼厚く、ともに浦和に移り、あのポテンシャルのサポの圧を受けながら、実力も発揮してレギュラーを勝ち取り、そしてACL決勝。もし湘南にいたままだったら、こんな人生はなかったでしょう。しかし湘南を出た選手の中で、ここまでのキャリアを積んだ選手は岩尾選手だけ。遠藤航らの上の世代なだけに、稀有な存在であると、改めて思います。

(2)

会員になっているNPOの会報は、あんまり封を切らずにそのへんに置いたままか、封を切ってそのへんに置いたままがふつうなのですが、なにかの拍子で休憩時間に封を開けてペシャワール会の会報を読んでみると、12年ぶりにメンバーの方々が現地を訪問したとあり、異口同音に、あれこれ言われているが、タリバン政権のもと、急速に現地の治安が回復していると報告されていて、「力による正義」「力による平和」を再度実感しました。「現地化」のたいせつさと言い換えてもいいかも。併せて中村医師の再掲論考では、21世紀初頭の欧米NPOの多くが、現地の価値観をないがしろにした、上から目線の西洋化のおしつけを行い、その反発が報復のテロを呼んだとし、それへの激烈な批判に満ちていて、相変わらずではあるのですが、なんで欧米はタリバンと妥協点を探らないのか、ここまで話が食い違うと、気持ち悪ささえ感じます。とりあえず私も、タリバンは保留で北朝鮮はダメと考える一線を、維持したく。現地レポートをすべからく鵜呑みにしてると、「地上の楽園」みたいな完全なプロパガンダが紛れ込んできた時にかなんので。

今月のファイル利用量はこんなんで。

水とジャイアントコーンを揚げたもの。

カンチャ セラナ
Cancha serrana
(お通しとしても出されているカンチャ。日本では馴染みの少ない大きなコーンを揚げたペルー版ポップコーンのような御つまみです,ビールとよく合います)。

荒井商店の本では、カンチータ、"canchita"と書いてあります。

この店が堅持してる、三種のソース出し。真ん中のサルサワカタイしか使わなかったので、右と左のは捨てるんなら持って帰りたいと言うと、それは出来ない、持って帰るのなら別料金で新しいのを用意する事しか出来ない、オーナーがその辺厳しいので、と言われ、なんだか分からないが、「もったいない」と思いました。

実際、むかしは愛川もいろいろ作ってたそうですが、コスト的に厳しいので、今のキムチのようなロコトとアヒ・ヴェルデ、ローストチキンとつけあわせのポテト用のマスタードとケチャップとマヨネーズになったとか。ここはこれがコストに反映されてると思うので、なやましいところ。痛し痒し。

アヒ コン マニ
Aji con mani
(ピーナッツ入り辛いソース)
アヒ コン ウアカタイ
Aji con huacatay
(ペルーのブラックミント入り辛いソース)
サルサ デ アホ
Salsa de ajo
(にんにくソース)

プルポ・アル・オリボ
Pulpo al olovo
(たこスライス. ペルーのブラックオリーブソースをかけてさっぱりで美味しい.酒によく合います).

荒井商店の本に出てくる料理をまだ追っかけてるので、けっきょくこれを頼みました。

ピンク色のソースで、柴漬けみたいですが、ちがいます。ビーツでもない。これまでのペルー料理の、すっぱいセビチェ系でも、クミンと醤油のサルタード一族でも、ピリ辛タマゴソースのアラワンカイナでもない、上品な味でした。こういう隠し玉もあるんだなと。

食べ終わったところ。

煮込み料理(家庭料理)
GUISOS(ギソス)
ロクロ・コン・ポヨ・イ・ケソ
Locro con pollo y queso
(甘いかぼちゃとじゃが芋がチーズとピッタリ!!体も温まるし、何度も食べたくなる煮込みの一品です).

このお店は、知ってるペルー料理店の中では、唯一かぼちゃ料理のメニューがあって、頼んだことがないかったので、頼みました。考えてみれば、セビチェのつけあわせにサツマイモをふかしたのをつけるのは、どこの店でも共通なので、イモ・タコ・南京のルールで、かぼちゃがあってもおかしくない。

鶏肉が浮いてます。

ほんとにチーズ。ケッソ。ミラバケッソ。かぼちゃとチーズの組み合わせは初めて食べたと思います。私の世界は狭いか広いか。

主食を食べるほどおなかの余裕がなく、しかし上の二品だけでは帰りにまたおなかが好きそう空きそうだったので、もう一品頼みました。この店は春巻きがあって、アヒデガジーナを具にした春巻きがあったので、それを。

アヒデガジーナ拡大。私が勝手に、西アジアのハリームという料理と似ていると思っているアヒデガジーナ。

Ají de gallina - Wikipedia

この日の前日の愛川の日替わりがこの手のペルー風中華揚げ物で、へえと思いつつ、まあ行けない日の方が多いので、ほっといてましたが、ここで似たメニューがあったので、頼んでみたと。

しかしメニューを撮り忘れました。検索すると、フィリピンのように春巻きをルンピアと書いてるのもありましたが、エクアドルのテケーニョという料理のペルー版はワンタンの皮です、というのの写真がそれっぽかったので、ウィキペディアの文章を貼っておきます。

Tequeño - Wikipedia

There are similar dishes, such as Peruvian Tequeños, which use a Wantán dough and can have other fillings than cheese, but inspired by venezuelan tequeños. They are often eaten with Guacamole.[3]

(グーグル翻訳)

ワンタン生地を使用し、チーズ以外のフィリングを使用できるペルーのテケニョスなどの同様の料理がありますが、ベネズエラのテケニョスに触発されています. ワカモレと一緒に食べることが多い。[3]

愛川のFBを確認すると、"Enrollado"という名前を採用していて、「女たらし」「男たらし」の意味もあるとか。

kotobank.jp

ワカモレなのかどうか知りませんが、緑のニンニクサルサわかなんとかをつけて食しました。

この店はアヒアマリージョという、ペルーの唐辛子の、アイスクリームがあり、それを頼んで〆ました。あっさりと辛いです。

ペルー料理は私に言わせると「最後のフロンティア」みたいな感じで、広大無辺なレパートリーとジャンル、体系を持っているわりに、ロクに日本で知られていないわけですが、知ろうとすると、またこれがおぜぜがかかって青息吐息になること請け合いで、この日も、ならば攻略するには、人数を集めてシェアして割り勘するしかないみたいな若者たちが五、六人、店にやってきて、いっしょうけんめいメニューを見てました。マリネがあって、じゃがいもの冷製があって、牛ハツの串焼きがあって、鶏のローストがあって、魚介類の揚げ物があって、やきめしとパスタがあって、肉料理があって。

以前はおとなしいアルバイトの邦人女性がいて、この日は鍋奉行みたいな仕切り屋タイプのアルバイトの邦人女性がいました。なんか、今みたいなガチ中華全盛になる前の、あっちから来た厨師だけだと邦人客の機微が分からないので、邦人女性をアルバイトに雇うパターンの歴史は繰り返すみたいだなと思いました。ここは客層に同胞客や米兵ばかりを望んでもいられないので、こういうスタッフ体制なんだろうなと。でも同胞客がお店のスタッフとざっくばらんにスペイン語で会話出来ないので、むにゃむにゃみたいな感じもあり、なやましそう。

銭湯に行って、寝ます。

今日も、明日も、穏やかに、静かに、落ち着いて、平和に。そして、出来ることなら、自分も周りもみな、しあわせにすごせますように。