南林間編
昨夜からトイレに起きるたび(三回くらい起きました)雨がしっかり降ってるのを確認して、はたして今朝は雨でした。ラジオ体操は動画、ストレッチして、朝食を摂って、雨が止むまでパソウコンをやってましたが、ホワウェイ百面相も大涼山も感想書けずじまい。写真の整理も三日くらい手付かずのまま。
午後は雨が上がったので、トマトの支柱をとりかえたり蔦をとったり雑草を抜いたりした後、振り込みなどに出かけました。先日あるお店で、貼紙の内容を聞くともなしに聞いたら、重い病気で入院したそのお店に関わりのある外国人の入院費用等がアレなのでカンパ募っているとのことで、その時は思考停止してましたが、日本人は冷たいと言われるのがシャクだったので、今日行って、知ってるのか知らないのか自分でも定かでないくらいの人だといくらが相場だろうと、お店の人と相談しながらちょっとだけお金を入れました。国保には入ってるとのことで、高額医療補助とかもあるはずだけどと言ったのですが、当事者の家族でないので、ちょっとその辺は分からないようでした。
なかなか感想が書けないリョー・タケウチ映画「大涼山」では、彝族の父親が、学がないと法律が読めないので出稼ぎ先でいいようにやられ、それに対し、自分たちは暴力でしか解決する方法を知らない。しかし、暴力ではダメなんだ。けっきょくやられる。だから次の世代の、自分の子どもたちには、しっかり勉強して知識を身に着けてもらいたい、と言ってたのを思い出します。それは国内のドメスな話だけではない。うまいこと手続きすると安く上がるんだか上がらないんだかで、わざわざ日本に高額治療を受けに来る中国人がいる一方で、(略)
入管法の件は件として、安田奈津紀サンという方の下記の本で、亡命者本人も日本は外国人受け入れがアレなことや、難民認定がなされにくい国であることは百も承知で、だから日本には来たくないのに、ブローカーに騙されたり、タイムリミットぎりぎりで「で、どうするんや? 行くんか行かへんのんか?」みたいに足元見透かされたりで日本に來るケースが紹介されており、ブローカーにとっては難民なんて日本の法務局をゆすぶる捨て駒、テッポー玉のひとつに過ぎないんだなあ、と思ったことがあります。
stantsiya-iriya.hatenablog.com
安田奈津紀サンの執筆意図とは違うのでしょうが、私は上の本でそういうところに気づきをもらったです。ヤスダサンは最近自身のルーツについての本を上梓したそうで、昨年の本でも、房満満サン(中国の性的マイノリティーの映画を撮った中国の人)が出て來るそうなので、そこは読んでみようかと思いました。
今週のお題「読みたい本」
アジアンタム頌 : 津田左右吉の生と情調 (新曜社): 1983|書誌詳細|国立国会図書館サーチ
上の流れで言うと安田奈津紀著書ということになるんでしょうが、アルフィアン・サァットサンの本も、郝景芳サンの本もまだ積み上がったまんまですので、とりあえず「読んでみたらいいさ」という本を左に置いておきます。大室幹雄サンの『アジアンタム頌(しょう) 津田左右吉の生と情調』です。京都時代に読んだ本ですが、忘れ難く、最近、日本の古本屋で手頃なのを探して、青梅の古書店サンからまた購入してしまいました。白鳥庫吉とのやりとりもいいし、朝鮮人が「ヨボセヨ(誰ですか)」とよく言ったので明治の日本人が朝鮮人のことを「ヨボ」と呼んでいた時代があったことも分かります。鳥居龍蔵や坪井正五郎も出て来る、ような気瓦斯。いい本です。浮世離れした本とはこういう本。
以下ビッグコミック感想。
明日発売だと思っていたのですが、ベルクに置いてあったので買いました。
表紙はインディ・ジョーンズ新作にあわせてハリソン・フォードかと思ったのですが、そうではなくニーアム・リーソン。もといリーアム・ニーソン。
日露戦争物語。一時停戦をロシアが一方的に破って鏑木艦長を屠る奸計あらわる、のかなあという。破った後は、そしらぬ顔をして、日本が停戦を一方的に破って来てロシアは被害を受けたと言えばよい。ロシアに閻魔大王はいないので、死んだ後も舌は抜かれない。最近、ロシア語の「ミール」は平和の意味ではないという文章を読んだような読まないような、と思い出したのが、「ルースキーミール」と書いて「ロシア世界」とルビを振っている箇所。ミールを「世界」と訳している。
スモウまんが。ここから毎回取り組みで、人気急上昇なのかどうか。
不動産まんが。涙は老化の証明とのこと。私ももうずうっと、泣きっぱなしやねん。数字でなく、社内で愛される勝ち方もあるとありますが、主人公は独身。親健在。
EDまんが。何度読んでも小田原の海の夜景がリアル。昔よく走ったんでしょうか。赤ちゃんの父親は誰なら。
四コマまんがは特になし。
グルメ漫画の単行本を偶然練馬の書店で見ましたが、はっしーという人の帯が異様に大きかった。今回のそば屋は、セットメニューがあるのがめずらしいというていですが、ふつうそば屋にはセットメニューあるだろうと思いました。老舗というか、気取った店にはないだけ。
バブルまんが。塩沢ときみたいなおばさんが出ます。今読んでるコラゲッサン・ボイル『イースト・イズ・イースト』にも葉隠れが登場します。「シグルイ」という単語が出るので、同じ個所かと思いましたが、違いました。この漫画の箇所は「武士たる者は武勇に大高慢を成し死狂いの覚悟が肝要なり」コラゲッサン・ボイルサンの本のは「本気にては大業はならず。気違いになりて死狂いするまでなり」
ダムまんが。現代に戻ってから二日か三日しか経ってないはずで、主人公疲れないのかなと。
洞窟壁画まんが。昨今の日本の斬りつけ魔は、女性へのヘイトであることが多いのですが、この漫画の中の通り魔はたぶんそういう関連付けはされないだろうと。
北見けんいちのカラーは、山科けいすけの前回か前々回の四コマに触発されたのかも。
漫勉インタビュー。作画方法が数日前に読んだチョン・セランと村田紗耶香といっしょ。小学館つながりのチカラなのか。立て籠もり犯、ちゃんと全員書いてあるのに、三人いることが私にきちんと認識されなかったです。あっさり描き過ぎたせいか。もっと大ゴマで強調すればよかったのかどうか。中の人の顔を最後まで描かなかったのは、若気の至りだと思いますが、新人のとんがった気の張り方を許容した長崎尚志サンもえらいなと。若手編集者が見習うべき箇所。
バスケまんが。どんどん追い込まれる。
エクソダスまんが。ルソンでなくシャムなら、山田長政も出て(出ません)まあよかったというか、21世紀の特殊詐欺犯マニラ潜伏を想起させないで終われたと思いました。
クライマーが下界で強盗に遭うまんが。おそろしい。
読み切り。作者も棒振り生活な気がしました。四畳半はあれど六畳半は聞いたことないので、何の意味を込めたのか、知ったほうがいいのか知らない方がいいのか。作者が子ども部屋おじさんで、自室の間取りだったらいやだようと。
ゴルゴのこの話は面白いと思います。
ちばまんが。空襲で焼けてないお屋敷。ジルベールとの出会い。のちの美輪明宏ではないと思います。のちのカルーセル麻紀でも、ピーターでもない。
以上。
寝ます。
今日も、明日も、穏やかに、静かに、落ち着いて、平和に。そして、出来ることなら、自分も周りもみな、しあわせにすごせますように。