- 作者: 花沢健吾
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/12/26
- メディア: コミック
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前巻で妊娠が判明した映画では長澤まさみ演じるところの看護師が感染して、
しかたないので死にます。始末つけます。
ゾンビに感染しちゃったらしょうがないので、ロメロの映画でも仲間が始末つけてますが、
これまで何巻もかけて育てられ、読者が感情移入したキャラが、
前巻これは大変だ、荒廃した地上でサバイバー出産育児する展開を描けるのか、
と思ったら、とたんに殺してしまう展開だったので、
作者の覚悟が問われても仕方ないと思います。
ヒッピー的な、何もないところで素人が協力し合って生む出産しか描きようがないはずなので、
展開の幅が狭まることを嫌ったのかな、
などと穿った見方をしそうになります。なら妊娠さすな、と思うだけ。
しかもその後、主人公グループは、
運転出来ないキャラしか残らないので徒歩移動になるという、
ゾンビものとしてありえない展開に。
移動しないと、立てこもりひきこもりの、ゾンビもの王道の孤立グループに、
主人公が合流とか邂逅とか出来ないから。
でも徒歩移動でゾンビにやられない展開もまた、ご都合主義かも。
なぜか襲われないとして、その理由になりそうな伏線も貼られてる気はしますが、
別に予想が裏切られてもその通りでも、どちらでも構わない気はします。
作者の分身が主人公だったマンガで、作者自身が変わったのと、
マンガの中の世界が（ゾンビものなので）現実の世界と変わったのと両方あって、
そろそろギャップが限界だなと思うので。
でもマンガの主人公の顔が、ジム通いでやせたような顔になってて、
カーズのように、考えるのを止めた、って感じかな、と思います。以上
