『紙の動物園』 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)読了

紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

紙の動物園 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)

邦訳オリジナル短編集のはずなので、下の英語版アンソロジーは、中身違うかも。
The Paper Menagerie and Other Stories (English Edition)

The Paper Menagerie and Other Stories (English Edition)

テッド・チャンかなんかの関連で、アマゾンで出てきた短編小説アンソロジー
図書館で7月にリクエストして9人目でしたが、その9人が長かった。
又吉オヌヌメとどこぞのまとめサイトにあり、そのせいというわけでもないでしょうが…
まだあと後ろに5人います。はよせねば。

どーして筆名「ケン」なのか分かりませんが、日本語版Wikipediaでは、
本名で記載されてます。日本語版Wikipediaの記述はほぼ本書訳者あとがきまんまです。

劉宇昆 Wikipedia日本語版
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%89%E5%AE%87%E6%98%86

最初、"昆"を"莄"に空目して、チャイ語の"geng"ははっちょん発音しにくいし、
前がユームラウトの"宇"だし、それなので、無国籍風かつ日系っぽくもある、
簡単な発音の「ケン」にしたのかな、と思いましたが、昆は"kun"だから、
その推理ハズレ。(但し"肯"等、'拼音の"ken"の大陸人の発音は、クン、と聞こえる)

米国社会におけるオリエンタル各民族は、近親憎悪があってかなくてか、
けっこうよそよそしかったりするものですが、この人は、所謂知日って感じでした。
メインランドチャイニーズの知日とは勿論異なり、中国系アメリカ人が、
米国で入手出来る情報と日系アメリカ人との交流、
というフィルターも踏まえて透視する日本像。

もののあはれ」"Mono no Aware"という作品など、国家の命に殉じて、
従容と運命を受け入れてゆく日本人像を、明らかに3.11を意識して描いてますが、
現実の私たちはそんなにものわかりはよくないと思います。悪あがきする。
悪あがきの表現が、中国や、韓国とは異なるだけ。
日本特有の様式美はあるかも(ないかも) ネタばれになっちゃいますが、
安心してください、と云われた根拠の装置に実は欠陥があって隠蔽、とか、
そりゃナニ人でも糾弾するでしょ、美しいファンタジーにしないで、と思います。
追記すると、日本人が敗戦にも関わらず国家を信じているのは、戦後一貫して、
どんなに国庫が苦しくとも、軍人恩給と遺族年金の支給を絶やさなかった、

からだという説を読んだことがあり、特にそれを否定する説も聞かなかったので、
正しいんだろうなと思っており、作者はそれを知らないんじゃいかと思います。
そのうち辿り着けるかもしれませんが、これは結構、ほかのアジアの国では、
考えられないことらしいので、それをもし踏まえたら、だいぶ違った、
日本についてのストーリーテリングになる気がします。知ってほしい。

この人は、甘粛省蘭州出身で、十歳前後で両親と渡米とのこと。
それじゃあ母語はもう忘れないですね。ただ、以前ラブ・サイケデリコの、
ボーカルが幼少時住んでたアメリカを訪ねるドキュメンタリー見た時も、
ペラペラ喋るんだが、語彙や、複雑な表現、こまやかな感情となると、
やはりどうしても喪失の空白がある。そんな気がします。
表題作の中文譯をネットで拾った*1のですが、中国語の部分が、原文ではない。
原書の"看看"を"瞧瞧"にしたり、"老虎"を"小老虎"にしたり…
よしだケニチ先生はいかに突出した存在だったかということだと思います。

蘭州というと、陳舜臣大人の畢竟の名作、ノックスの十戒*2のひとつ、
中国人を登場させてはならない、を破って中国人探偵を登場させた、
枯草の根を初めとする陶展文シリーズの、まさにその主人公、
神戸の名コック、宮保鶏丁のニワトリは餌に少し硫黄を混ぜておくとよい、
の陶展文先生が甘粛省蘭州出身なんですね。素晴らしい。
ただ、リュウケンラオウの師匠とも同名ですね)の場合、
親が渡米なんか出来ちゃったりするので、ねっからの甘粛人ではなく、
かといって下放青年のこどもでもなく、蘭州は、毛沢東が、
第三次世界大戦に備えて、技術者を移住させてた「第三線」なので、
そういう人の子どもかもしれないです。生粋の蘭州っ子なら、
"兰州"を、"烂州"のアクセントで喋るのですが、たぶん標準な普通話

そういうのは、本人も、自覚あるんじゃないでしょうかね。
それと、蘭州は内陸すぎて、日本軍はその手前の陝西省にすら、
辿り着けませんでしたので、小型飛行機が爆弾落とした?くらいで、
日本なにそれの世界なので、それもアレルギーがあんまりない、
理由になると思います。「太平洋横断海底トンネル小史」
"A Brief History of the Trans-Pasific Tunnel"など、
日本統治時代の台湾人を主人公に、オリエンタルオーケーな、
白人女性を出した話ですが、米国社会での台湾系との交流が、
きれいに作品に投影されてるんじゃないかとも思いました。
アントレプレナーとしてのこの人の腕も伺えるアイデアも、
よかったです。

奥さんも中国系みたいですが、検索すると、奥さんご自身がプロフで、
シンガポール生まれ、香港育ちと書いていて、それで、写真が、
チベットのウー、ツァン(ラサ盆地)みたいな服着てるのがあって、
チベット好きなら、「結縄」"Tying knots"頁82で、チベット族と書かず、
チベット人と書いてほしかったな、と思いましたが、それは、
作者でなく訳者の所業であると後で思い至りました。そらそうだ。

頁405 訳者あとがき 「月へ」"To the Moon"紹介個所
 その文化的背景から、中国ではケン・リュウは大人気作家で、主要作品は片っ端から中国語に訳されている。ただし、例外があり、中国語に訳されにくい作品が存在している。おそらくこの作品もそのひとつで、いまのところまだ中国語には訳されていない。また、訳された作品でも、意図的に一部を訳していない場合もある。

以下各作品について。
「紙の動物園」"The Paper Menagerie"

頁15
「混血ってけっしてうまくいかないみたいよ。あの子は発育不全っぽい。吊り目でしょ、しらっちゃけた顔でしょ。まるでチビの化け物」
「あの子
(傍点有)、英語を話せると思う?」
 おばさんたちは口をつぐんだ。ややあって、ふたりはダイニングに入ってきた。
「こんにちは! お名前はなんていうの?」
「ジャック」ぼくは言った。
「あまりシナ人ぽくない発音だわ」

頁17
 夕食のとき、ぼくは父さんに訊いた。「ぼくの顔はチャンコロみたいなの?」
 父さんは箸を置いた。学校でなにがあったのか父さんに話したことは一度もなかったけど、父さんはわかったようだった。目をつむり、鼻梁をこする。「いや、ちがうよ」
 母さんはわけがわからず、父さんを見た。ぼくに訊く。「啥叫シャー・チャオチャンコロ?」
「英語」ぼくは言った。「英語で言って」
 母さんは英語で言おうとした。「なにあるよ?」

これ、どっちかが原文チンクだと思い、ならもうひとつはなんだろうと、
検索しましたら、原書載せてるとこがあったので、当該箇所引用します。
http://io9.gizmodo.com/5958919/read-ken-lius-amazing-story-that-swept-the-hugo-nebula-and-world-fantasy-awards

"Something about the mixing never seems right. The child looks unfinished. Slanty eyes, white face. A little monster."
"Do you think he can speak English?"
The women hushed. After a while they came into the dining room.
"Hello there! What's your name?"
"Jack," I said.
"That doesn't sound very Chinesey."

At dinner I asked Dad, "Do I have a chink face?"
Dad put down his chopsticks. Even though I had never told him what happened in school, he seemed to understand. He closed his eyes and rubbed the bridge of his nose. "No, you don't."
Mom looked at Dad, not understanding. She looked back at me. "Sha jiao chink?"
"English," I said. "Speak English."
She tried. "What happen?"

"Chink"はひどい言葉ですから、チャンコロが妥当でしょうね。中文訳だと"中国佬"で、
これは、"Chinaman"の訳でもありますから、ハワイのチャイナマンズハットなんかも、
そうなるわけで、それほどひどいとも思えませんでした。もっとほんとにひどい口語は、
活字に出来ないんじゃないかな。自国を侮辱するわけですから。
で、"Chinesey"という単語知りませんでしたが、「シナ人」を当てたのは、冒険ですね。

chineseyの意味 - Weblio辞書
http://ejje.weblio.jp/content/chinesey

Somewhat Chinese; affecting a Chinese style.

チャイ語とかチャイマ(中国マフィア)みたく、チャイ使う隠語で、
ハマるのがあれば、そのほうがよかった気がしますが、私も思いつかない。
ネットで中国人娼婦を指した「茶位」も違うしな〜、「シナ人」は、
高島俊男の「シナは悪い言葉だろうか?」で、戦後すぐの文部省通達で、
兎に角漢字の支那を使わなければよい、を踏襲した言い方と思いますし、
石原慎太郎都知事時代に中国人留学生からそんなこと言われてた、と。
故矢沢永一さんもそれでヤケクソ気味に「シナ(China)」と書いてたはず。
佐藤春夫は『支那雑考』を『からもの因縁』に直しましたし、
「中国」かカタカナの「シナ」か、の二択問題にする必要ないと思います。
だいたい「支那」は漢訳仏典に頻繁に出てくる単語で、
音訳以上の意味はなかったですね、たぶん。シナスタンの「震旦」と同じ。
だから今でも内藤湖南支那絵画史』芥川龍之介支那游記』は、
フラットなタイトルだからそのまま。無理に改変しない。

話をもとにもどすと、中文訳ではこの部分は、“不像是中国名字哦。”でした。
確かに、こういう意味にもとれると思うのですが、どうでしょう。
「あんまりちゅごくちゅごくしてないわね」とか、そんな訳。

頁19 同上
 母さんは父さんを見た。「もしわたしが“ラヴ”言うと、ここに感じます」母さんは自分の唇を指した。「もし“愛”言うと、ここに感じます」自分の心臓の上に手を置いた。

ここは、アレですね、こう書いておいて、簡体字だとで、
「心」がない、お友だちだけの関係という、中国あるあるジョークだな、
と思ったのですが、検索してみると、"爱"は共産中国が作った字ではなく、
むかしからある略字だそうです。なんと。

中国のQAサイト"知乎"
蒋介石所题「亲爱精诚」中的「爱」为何为简体字?
「亲爱精诚」为黄埔军校校训,蒋介石所题的多幅字中「爱」中间均少了「心」,为何?

https://www.zhihu.com/question/22352847

このお話の残念な点は、GDP世界二位で米国と覇権を争う大国中国でなく、
むかしの貧しい中国、農民女性は虐げられる、大躍進文革の悲惨さ、
をウリにしたことで初めて米国文学界に受け入れられた、
というステレオタイプの陳腐さで、ほんとは中国人女性もっとずぶといよ、
よういつだって、ほんとはずぶといのに、天安門事件を日本寄りに描いた、
『時が滲む朝』でなければ芥川賞獲れなかった、みたいな、
そこだけが、う〜ん、というところです。中国文学と言えば、
馬鹿の一つ覚えみたいに振り回される魔術的リアリズムを、
軽くキックした点はとても好きなので、そこが両極端かな、と。

そのほかの話は後報で。
【後報】
「結縄」"Tying knots"
上に書きましたが、アグリビジネスに関する苦い結末と、
それで舞台をビルマに置いたところが、なんとなくひっかかって、肩こりました。
この民族が中国北部起源の伝承を持っているところは、コーカン族*3とか、
客家とか、作者の原籍近辺に住むサラール族とかの連想と思います。

「太平洋横断海底トンネル小史」
"A Brief History of the Trans-Pasific Tunnel"
既述ですが、米日が中国の利権争いから、
太平洋戦争にまで発展する史実を踏まえ、そうならなくなる経済的理由の、
強引なデッチ上げがよかったと思います。でも、こんな経済的解決策があっても、
文明の衝突は回避しえなかったと思いますけど。これは、中文訳オッケーみたいで、
そこはなんというか、ネタばれでいうと、花岡。
作者は突発的に多作になったそうですが、さいとう たかを のゴルゴ13みたいな、
ライター集団とか、アイデアを買うバクマンみたいな会社とかあっても、
おかしくないと思います。中国社会だから、そのうち(事実がそうでなくても)
「私はケン月影リュウにアイデアを売っていた/盗まれた」
と喚く醬爆みたいな人が出てきてもおかしくないと思う。しかたない。

潮汐」"The Tides" 訳者はバカSFカテに入れてますが、メタSFかも。
バカSFにしては、ヨコジュンみたいな笑いがないので。好きな作品。

「選抜宇宙種族の本づくり習性」"The Bookmaking Habits of Select Spesies"
東直己の下記は、同人誌的習作、実験的作品が幾つか収録されていますが、

ライダー定食 (光文社文庫)

ライダー定食 (光文社文庫)

そういった類の短編と思いました。関係ないけど、漢字は表意文字
英語は表音文字というけれど、ネイティヴはアルファベットを、
ひともじひともじで認識しているわけでなく、眼で、例えば、"book" は、
凹型のひとかたまりとして認識している、という話を思い出しました。

「心智五行」"The Five Elements of the Heart Mind"
ネタばれですが、バクテリアでなくミトコンドリア
共生でなく寄生なら、鈴木光司*4ミトコンドリア・イブを思い起こす、
そんな感じでした。「結縄」がアンハッピーな埋め合わせのように、
逆転勝訴で終わってるのがよかったと思います。たまにはそうでなきゃ。

パラサイト・イヴ (新潮文庫)

パラサイト・イヴ (新潮文庫)

「どこかまったく別な場所でトナカイの大群が」
"Altogether Elsewhere, Vast Herds of Reindeer"
ネタばれで。クロック数の上げ下げで個人のプロセッサー世界の処理速度が変わる、
時間の進み方が変わる、という発想は、メニーコア、仮想OSでは、
どのようにフラクタクルなチンプンカンプンなんでしょうか、と思った。

「円弧」"Arc"
プラスティネーション Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%8D%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3
人体の不思議展 Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E4%BD%93%E3%81%AE%E4%B8%8D%E6%80%9D%E8%AD%B0%E5%B1%95
前半は、どうも私自身、上記展覧会面白いよ!と言われて見に行ったものの、
楽しめなかった思い出があり、どうも肩がこりました。
後半は、グレッグ・イーガンから私もSFに戻ったクチですが、
ナノマシーンとかの不老不死術とか、走るプログラムの中の仮想世界の人生とか、
どうもみんな、死にたくないんだな、
早くアンチエイジングを現実世界で完成してくれ、的な、
悲鳴のような心の叫びを感じます。私もそれを持っていて、だから、
こうして日々を、生きています。

「波」"The Waves"
同上

「1ビットのエラー」"Single-Bit Error"
Yahoo!知恵袋
メモリの1ビットエラーというものを耳にするのですが、1ビットエラーとはどういうものでしょうか?
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1426541299
喪失と神のはなし。こういう話を完成させるのは難しいと思います。
それに1ビットエラーを絡ませるとか、何か言いたいんだけれど、
どう言っていいか分からない、また書き上げてみると、
これで相手に伝わるとは思えない、となってループ。

「愛のアルゴリズム」"The Algorithms for Love"
喪失のはなしと、永遠を求めるこころは、表裏一体な気がします。

「文字占い師」"The Literomancer"
これも中文未訳とのこと。台湾白色テロの話なので別にいいかと思うのですが、
実際に中共は台湾へ浸透工作をしてたわけですから、ダメなんかな。
リービ英雄みたいな、米国軍事顧問団子弟の中で、さらに地下工作従事子女の為、
現地米人社会でもハブられる女の子が主人公ですが、なぜこの子が、
三度三度中華メシを食ってるのか分からない。三明治とか熱狗とかあるのに。
「鮮」はおいしいって意味かなあ、とか、[𦍌/火]という漢字が分からん、
ほんまにあるんか、とかも思いましたが、「秋」をなんでシュウと読ませるのか、
これだけ読み方が不思議でした。チウじゃないのか。ピンインは"qiu"
上のほうでこの本の表題作を抜き出した際、「叫」が原文はピンイン"jiao"、
邦訳で「チャオ」になっているのに後で気がつきましたが、この作品では、
日本語訳カタカナ書きが従来のルールに基づいていることがより明解で、
「甘」"gan"がカン、「振」"zhen"がチェン、ただ、上記「秋」と、
頁335「鶏」"ji"がチーでなくジーになってるテンガ点が、?でした。
日本のラーメン屋とかで、鶏油がチーユー、油淋鶏がユーリンチなのに、
ここだけ最新の、有気音無気音の無気音はネイティブに言わせると濁音じゃない、
けど、濁音みたいに聞こえるから、濁音のカタカナでいいじゃん、
ルールになっています。
日本の「白団」が出てこないのは、いささか残念。たぶん話が拡散するから、
切ったんでしょうね。

新版 白団(パイダン)―台湾軍をつくった日本軍将校たち (芙蓉選書ピクシス)

新版 白団(パイダン)―台湾軍をつくった日本軍将校たち (芙蓉選書ピクシス)

「良い狩りを」"Good Hunting"
私もこの話は好きで、苹果日报の骨女度☆☆☆☆☆みたいな。
「妖狐」にフーリーチンとルビを振っていて、これは"狐狸精"と思います。
「精」はピンインでは"jing"ですけど、上記むかしルールなのか、
下記広東語みたく読んでるのか。

狐狸精の読み方 Forvo
http://ja.forvo.com/search/%E7%8B%90%E7%8B%B8%E7%B2%BE/yue/

で、この話のヒロイン「艶」ですが、ヤン、とカナが振られていて、
これは、ピンインで"yan"と書くので、それでヤンと振ってしまったのか、
(前鼻音の"yan"は、イエン、後鼻音の"yang"はヤン、と聞こえる)

艷 中国語 Wiiktionary
https://ja.wiktionary.org/wiki/%E8%89%B7#.E4.B8.AD.E5.9B.BD.E8.AA.9E
ウェード式で"yen"になってることに注目。

はたまた、上記ウィクショナリーでは広東語もイムで、
広東語の発音はForvoに見つかりませんでしたが、
客家語台湾語では、「艶」はヤンと読むみたいなので、
ピンインの読み違いではなく、客家語ですよーだ、
なのか、どちらなんだろう、と思いました。

艳 Forvo
http://ja.forvo.com/search/%E8%89%B3/hak/
鲜艳 Forvo
http://ja.forvo.com/search/%E9%B2%9C%E8%89%B3/nan/
(2016/2/15)
【後報】
だいじなことを忘れてましたが、この本は、テッド・チャンから
飛んだのではなくて、たぶんイーユン・リーから飛んでます。

黄金の少年、エメラルドの少女 (河出文庫)

黄金の少年、エメラルドの少女 (河出文庫)

(同日)