寒いので夜着を出しました

米茄子鏑木清方の絵葉書。やっぱり鏑木清方はいいなあ。

今日はもう帰ってきたというだけの日です。曇りで、いつ小雨が降ってもおかしくないので、ゴミを拾ったり台風で飛んだものを洗ったりする程度で、錆など時間があって天候がよければやりたかったことは、出来ずじまい。

寒いので夜着を出しました。Tシャツなどで、秋のしつこいハマダラ蚊を叩きながら、夏の名残りの蚊取り線香を焚いたりしてましたが、そろそろ扇風機もしまうかな。

ねこ、大丈夫だと思ったのですが、かみひとえというか、すっと引いた感じでつめ跡を残されていて、これが治ってから三ヶ月待たねばならんくなりました。献血。前回引っかかれたかもしれないで三ヶ月待ってから行ったらやってたので慌てて参加したキャンペーンも、これでおしまい。さやうなら。三回しか行けませんでした。

はてブに、オタク向け献血キャンペーンについて、オタクの血の要否についてどうこういう記事がありました。ただのスタンプラリーならそういう論議は起こらない気がします。どのみち行けません。このブログを始めた時期に他の始めたこととして、百姓銀行(仮名)と、献血。どれもゴール時期とゴール数値はにかよると思ってたのですが、献血は度重なる猫やステロイド剤投与による延期で、半馬身くらい差がつきそうです。

これから人間ドックに向けて、いい数値が出るかどうかのマイルストーン献血結果を使いたかったのですが、しかたない。数日前にもステーキ食べてしまったりして、そういうの大切だと思ってます。でもしかたない。

職場に、服用している薬だと、献血しても後で血は全部捨てられると言っている人がいて、そりゃないでしょ、問診でハネられて献血出来ないだけじゃないの、捨てられるって、向こうが廃棄するって言ったんですかと訊くと、尋ねたことはないですが、でもそうなんです、捨てられるんですの一点張り。なぜそう思いこむんだろうと思いました。実際私も、捨てられて連絡なしの人がルームの人に怒鳴ってるの見たことありますが… 事前に分かってるのなら、注射針のリスクも、献血のあいだベッド占有する時間も、手間も鑑みて、はぶくと思うのですが、何故相手は黙って献血させて後で捨てるなどと思いこむのか。職場の人のは、確かめてもいないのにそう信じ込んでるので、やっかいです。

 読み終わった上橋菜穂子『隣のアボリジニ』に、何故子どもに母語を教えなかったか問われるアボリジニ女性たちが、異口同音に、理由は、怖かったからだと言ってるのを思い出します。ヘタに部族の文化習慣を身に着けさせると、連邦政府が施策で、子どもを親から引き離して寄宿生活させて、伝統文化と断絶させて、アングロサクソンの教育だけ受けさせる「連れ去り政策」の対象になる危険性がある。子どもを奪われたくない。だから教えなかったのだ。この主張を裏付ける事実の積み重ねがどれだけあるのかは別として、主眼は、彼らがそれを信じていて、それに基づいて行動しているという点です。知人の献血も、それに似ています。真実を知ろうとせず、恐れる。FUD

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せっかくお昼まで居残り残業があって、自転車でしたので、大和に行ってシンガポールレストランでランチの海南鶏飯食べました。タイ語カオマンガーイのこの料理はふつうライスをレモン型の型に入れてぱっとかたちを整える気がするのですが、ここは白ライスでなく炊き込みゴハンなので、こういう盛り付けです。左脇にシンガポールの漬物、右脇にザーサイ的な付け合わせがついていて、生姜ソース、サンバル的なチリソース、華人風のシンガポール醤油ソースの三種類が小さな容器に入っている。それと、サラダ、スープ。

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ナシレマッを食べに行った時と多分同じの前菜。砕いたピーナッツはサテのソースにも使いますが、それとひじきをふりかけるという発想は面白いです。

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ソップ。音を立てずにすすりました。プラスチックの食器を部分的に固守してるのも味。

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シンガポールの醤油タレ。サラサラで、さーっと黒くなるのですが、日本醤油のようなにおいとコクが薄い、中国醤油的な醤油。タイレストランで働いてた時、タイからわざわざ輸入して使ってた醤油もこういうタイプで、華人醤油ってこんなものだと思ってます。タイ料理でも、タイに入った中華の炒め物、ガーイパットメットマムアンヒマパン(宫保鸡(鶏)丁、とりにくとカシューナッツの炒め)なんかに使う。魚醬ナンプラートは別ものです、為念。私が中国で中華料理を食べる時は、醤油でなく、テンメンジャンとかトウバンジャンとかとシオコショウ、ゴマアブラ、黒酢の味つけになるわけで、あんまし中国で醤油を気にしてた思い出がないです。ひとむかしふたむかし、ドイツのフランクフルト(アム・マイン)に行った時、勿論インターネットなんかない頃ですが、駅前ビルの看板がアラビア文字とハングルばかりでのけぞったことがあり、その駅前のキオスクに朝日新聞の衛星版が邦貨にして約五百円くらいの値段で売られていて、こんなの毎日ならべてスタンドで買う人いるんだろうかと思ったのですが、その頃アジア食品を扱ってる欧州サリサリストアみたいなところに行くと、日本の醤油もあったのでしょうが、中華醤油のほうが安くて、それがこういう醤油でした。懐かしいといえば懐かしい。インスタントラーメンは日本のは出前一丁しかなかった。蛇足ですが、韓国もあんまり醤油で食べた思い出がないです。胡麻油に塩と味の素入れてじゃりじゃりした味わいが、舌の記憶。

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八ッ場ダムという名前が出た瞬間、ネトウヨというか、「仕分け」「レンホー」というドーパミンワードに身体が支配されて、かつて記憶したテンプレ文章による口撃が始まる人が、楽しそうです。カマキリの線虫思い出す。後はタワマン四十階上り下りでもちきり。川三番地と七三太郎の野球漫画で、一匹狼の主人公が、毎日東京タワーの階段を上り下りして足腰を鍛える場面がありましたが、そこにそんなカネかけるならジム行ったほうが安いだろと脳内でツッコんだことがあります。少年マガジンの『ドリームス』だったかな。チェッカーズからふたつほど周回遅れで前髪一本垂らしてる野球小僧。

明日も、穏やかに、静かに、落ち着いて、平和に。そして、出来ることなら、自分も周りもみな、しあわせにすごせますように。