この巻も装幀、デザインが何処に書いてあるか分かりませんでした。やはり作者自らなのか。
25粒の最後で題名の由来が明かされます。衝撃。
それから、父親の苗字が「湯本」でした。二巻でも出たけど忘れてた。大阪豆ゴハンは、ユハさんでしたか。連れ子の遺伝子上の父親はロシア系イギリス人だとか。
なんていうかな、この漫画の前に読んだ、山崎洋子『女たちのアンダーグラウンド』に出てくる『横浜ヤンキー』の著者(ドイツ系日本人)が、「ガイジン」と呼ばれて戦った相手側の端っこにたぶん私なんかいたと思うので(戦ったことはないんですが、多分軍属子弟などだった級友とは別に、キャンプの中の外人はよく分からなかった)そういうのと比べると、この漫画はよかよか、と思います。横浜ヤンキー、どうしようかな。明石書店だから、初めからどういうことをどう書いてどう着地させるか決まってる気がして、読む気なかったのですが、どうしようか。
以下後報
【後報】
読みましたが、おっちゃんが21世紀に小説家単独で食えるほどの売れっ子でもないわけなので、妻の父が残した不動産収入で暮らしてると、さくっと書いてるところはよかったです。正直。
あと、娘ふたりのゲージツですが、出だしがこれで、二巻の終わりに次女がその画商というかブローカーと結局出来てしまうのと、それで連載を打ち切ってしまうあたりで、モデルになった人たちの人間関係のキナくささを感じなくもないです。作者の漫画にはこれまで「遊ばれちゃった小娘」は出なかったし、これからも出ない(であろうと)
頁54に、サージャントペパーズロンリーハーツクラブバンドみたいなもっさいおっさんが出てくるのですが、これが二巻であのシャツの着こなしを見せる人物と同一かと思うと。最初はノートのきれはしのラクガキをそのまま動かしてたと思う。
モーニング2018年46号~52号、2019年2・3合併号~10号、12号~18号、20号~24号掲載。
以上
(2020/3/13)