『ウヒョッ!東京都北区赤羽』第1巻"Uhyo!Tokyo-to Kita-ku Akabane."(Akabane, Kita Ward, Tokyo)vol.1 by Seino Tōru (ACTION COMICS) 読了

東京都北区赤羽 - Wikipedia

装幀―井上則人デザイン事務所 

<初出一覧>

第一話が漫画アクション2013年5/7号掲載、

第二話がBbmfマガジン2012年3/16配信、

第三話がBbmfマガジン2012年9/7配信、

第四話が漫画アクション2013年6/18号掲載、

第五話が漫画アクション2013年7/2号掲載、

第六話が漫画アクション2013年5月21号掲載、

第七話が漫画アクション2013年6月4日号掲載、ロクヨン

第八話がBbmfマガジン2012年3/30、4/6、4/13配信

第九話がBbmfマガジン2012年6/1、6/8、6/15、6/22、6/28、7/6配信

独自の幸せ基準を持つ人が集う街!!…‥全部実話!!路上で人を呼び寄せ大宴会!!朝日新聞本社に町内ご一同で突入!!ダイエー店長のラスト・スピーチに熱狂!!全ページ・フルカラー!!押切蓮介先生のコメントです↓↓↓赤羽の魅力をここまで引き出すなんて流石です!赤羽最高!皆で一緒に赤羽に行こう!!

帯 双葉社は紙の媒体として歴史が長いので、掲載誌をちゃんと書くという、そうしないと貸本マンガのように後で調べようとして何が何やら分からんという、生前白土三平が口を酸っぱくはしてないだろうけれど提唱していたことをキッチリ守って、奥付に初出一覧をケータイマンガのBbmfマガジン含め書いてるのですが、Bbmfはそういうことしてなかったなと。カンゼンなんかもそうですが、先人の積み上げてきたものを今生きている人が軽率に水泡に帰すのはほんと一瞬で、しかもたぶん破壊者は自覚もないし反省もない。

まあでもよく双葉社がオールカラーコミックなんかやったなと。前作五巻帯の『モテキ!』の値段を見ても、ほんと紙媒体だけはラーメン業界同様、一足お先にデフレ脱却、円安直撃前に物価高騰ですので、双葉社なんでそこまで身を切ったのか。

街漫画の鬼才が”縁もゆかりもないご当地”をゆく!!『全っっっっっ然知らない街を歩いてみたものの』発行:大洋図書 同時発売 「漫画アクション」で絶賛連載中の『ウヒョッ!東京都北区赤羽』の第1巻はBbmfマガジン版未収録のエピソードを含む9本の赤羽ディープエピソードを収録!!悪友押切蓮介先生のコメントです↓↓↓…‥まあでも僕は赤羽嫌いです。僕が行くと何故か曇ってるし理不尽に人に怒られるし相性が悪くて良い思い出がありません\『焔の眼』第④巻発売中!!/

帯裏 赤羽住人の毒にプライベートを浸食され、心身失調でマンガを描けなくなって、精神科に行ったら待合室に『東京都北区赤羽』が全巻コンプリートだったそうです。いくらケータイまんがといっても、登場人物のアドレス載せてその人の彼女募集までさせられたのは、誰かが止めなければいけなかったかと。編集者も同時に倒れたそうで、精神科と同時に「まともな」登場店舗の縁戚の整体師にかかるも、整体師も三日三晩寝込んだそうで。アロマエステだかなんかを描いたマンガ『シマシマ山崎さやかにも、悪い気を持った客にあてられる話あったと思いましたが、ここから来てるのかも。

この巻にその話が載ってるかは知りません。てきとうに貼りました。

それで心機一転、占い師に教わった場所に引っ越しして、連載再開と思ったら、Bbmfマガジンが出版事業撤退で連載打ち切り、担当者も退社して、10年ぶんの連載ストックが宙に浮いたが、双葉社に救われるとのこと。双葉社の連載は単行本六冊(増大版あり)ですので、ボツもあったろうなと。ボツにしたほうが作者の精神が救われて、生き延びれるならそのほうがマシ。上のウィキペディアにもそんなこと書いてあったかと。

この巻にワニダさんが出ます。さいごのコマの顔が諸星大二郎のキャラっぽい。

赤羽駅南口の風俗街の雑居ビルに蹲踞してる、否立っているお地蔵さんについてのルポは、週刊誌も出してる双葉社なので、その辺ちゃんと調べてみたら、と西濃、否清野サンに編集がアドバイスして、週刊大衆からジャーナリスト崩れみたいな、先ごろ逝去した佐野眞一が好きでした、ハシシタは残念閔子騫のひとこと、みたいなトレンチコートの人が協力にやってきて、たんねんに取材してたので、前作までと毛色のちがうスクゥエアな、情報が交通整理されたまんがになった、てな話だったらいいのになと思いましたが、Bbmfマガジン掲載作なので、絶対ちがうでしょう。奥付に初出一覧があるとその辺が分かっていいです。

www.sankei.com

上はフィリピーナに入れあげた挙句、マニラでホームレスとなって余生を送る邦人のルポルタージュを書いた人の佐野眞一追悼。

dot.asahi.com

上の記事の「あわせて読みたい」に、ハシシタ掲載後の週刊朝日編集長のお詫び記事が載ってて、驚きました。

週刊朝日10月26日号の橋下徹・大阪市長に関する記事についての「おわび」 | AERA dot. (アエラドット)

前作五巻か四巻に載ってた、ヘビのエキス売ってたお店も、実はそれくらい深堀りしてほしかったです。ヘビといえば漢方の定番なので、台湾や香港とお店との関係も知りたかった。

ほかにもワニダさんの載ってる話はあるので、読んでみたかったですが、もうブッコフに中古の巻はないようなので、アマゾンで中古を買うか、新刊を買うかで、買わない気がします。前作は電子版がアマゾンアンリミテッドで無料配信ですが、こっちは有料。で、読み終えたのをぜんぶオナクラクンにあげようと思ってましたが、この巻に出て来る、もと北区役場の公務員で、赤羽一番街事務員、馬鹿祭り実行委員会の幹部の人が飲まないアル中とのことなので、人に聞いてからオナクラクンにあげます。実名で出てるので、断酒会の方でしょうか。ここに出て来る昭和31年の第1回馬鹿祭りのビデオテープは、DVDなりHDDなりクラウドなりに電子化されて移行されててほしいと思いました。ビデオテープは磁気が劣化するので。DVDもそうです。保存を続けるには、レガシーマイグレーションしないといけない。帯に書いてある朝日新聞社突入は、この昭和31年のお祭りの出来事で、登場人物がやって一晩刑務所で過ごしたとかそういう話ではないです。羊頭狗肉。以上