『BAR レモン・ハート (37) 』気持ちがすごくあったかい!!<酒コミック> (アクションコミックス) "BAR Lemon Hart" It feels so warm! ! <Sake Comic>(ACTION COMICS) 読了

装幀◎REVOdesign(ORIGINAL DESIGN 古澤隆人) Cover Photo 古谷隆 スコットランド ポートエレン蒸留所(2019年)

漫画アクション」2021年8月17日号、9月21日号、10月19日号、11月16日号掲載作品(PART.469~472)

アシスタントを務められていた方による描き下ろし作品二作収録。PART. EXTRA1:大野恭史作画 PART. EXTRA2:人見恵史作画

漫画アクション」2021年1月5日号掲載、BSTVドラマスペシャルのコラボ漫画(前半のみで、後半はドラマをお楽しみくださいとなってます)収録

週刊少年サンデー」1980年50号掲載『ダメおやじ』「生きているハードボイルドの巻」©小学館_収録 写植は初出時を再現とのこと。

全37巻収録作タイトルと登場するお酒全データ(酒名は一部現在の表記に合わせて修正との由)掲載

ファミリー企画、古谷睦サンによる巻末言。

www.yomiuri.co.jp

2021年12月8日逝去。

manga-action.futabanet.jp

2022年8月11日(古谷三敏サンの誕生日)に新刊発売の告知。

今日、たまたま本屋に入ったらあった(最後の一冊)ので買いました。昨年12月27日発売。レジに持ってっても売り子の女の子が無反応だったので、著者逝去でもう新刊が出ないと思ってたのになんとかカサ増しはしたんだろうけど出た本なんですよ、ここの編集部は古くて、奥付に担当編集は記載しないわ、ウェブに問い合わせのフォームは作らないわで、いまだに電話番号明記で、中央線や総武線から見える双葉社の立て看も色あせてしまっているのに何も塗り直さないし、一度銭湯の脱衣所で写真撮る話があったので、それはどうかと思うで電話したらほんとに編集部の手の空いている人間が取って、週刊大衆の誰それとかかつての知り合いの名前出したら「あー今いますよ、代わりましょうか」と言われたりして、こっちがどきどきしちゃいましたよと言ったらドン引きするだろうので、レジの人には何も言わず本を受け取って帰りました。蛇足ですが、ヤンマガ編集部に七人のシェイクスピア休載理由を思い余って電話で問い合わせた時には某YAWARA!みたいな人とか星海社の社長の名前出したら完全に変質者だと思われるので何も言いませんでした。言えば休載理由教えてくれたかな。

シリーズ累計900万部の酒漫画の金字塔!新たな船出に祝杯を―――。心の岬に、いつまでも灯るBARがある限り。職を離れ、新たな人生を歩み出した男が出会った"夢の一滴”のごときイングリッシュウイスキーとは!?完全未発表原稿や全475話酒リストを収録!!

さいごのデータ一覧は、ザッツ双葉社、神様これが双葉社だ、みたいなお家芸のライター力仕事だと思いました。まだまだやれるというか、こういう仕事はいつでもやれると思うんですが、出す場所がない。

レモン・ハート、中途半端に作品が四作掲載された状態で作者逝去だったんですね。ゴルゴのように生前から継承を企図していたわけでもなかったでしょうし、アシスタントが続けることは簡単だけど、ナニワ金融道のように、どこをどう引き際と心得ていいのか分からない方向に行ってしまってもなあ、という思いもあって、迷っていたのではないかと思います。BARレモンハート第一巻は1986年刊行で、それ以前と思われる、ダメおやじ1980年掲載作にマスターとメガネさんが登場してるのが発見されたことで、一気に、うん、これを収めてもう一冊だそう、になったのではないかと勝手に思いました。ダメおやじにマスターとメガネさんが出て来るのは、ファンのあいだでは知られた話だったら、私の推測はハズレてしまい、ギャフンですが。

ダメおやじは、おやじがダメなのは途中までで、途中からは、ただたんに大人のしぶい話が続くだけで、マスターとメガネさんが別名のバーに登場する話は大人の話に変わってからです。雨の街の話で、ダメおやじは店を出る時傘を忘れてますので、初期のダメ時代だったら、それをネタに母ちゃんにDVくらうことは必定でしょう。初登場のメガネさんが、ただの矢作俊彦状態だったのでおかしかったです。どこかに狩撫麻礼が出ててもよかった。まだ時期が早いか。

どちらのアシスタントの方も、見事に継承出来る力量を示されましたが(あのゲーハーはヒャクタさんではないと思います。ワイドショーのコメンテーターにもああいう人いますよね)さて、どうなるのか。頁72の、生前掲載最終作最後のコマのマスターが、影が薄いというか、顔半分が縦線に覆われていて、何かを予兆させるので、コワイです。これをよいしょでリスタートさせるべきか。

帯裏。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/stantsiya_iriya/20210827/20210827164123.jpg左は前巻の帯。これも暗示的。そして、三途の川でもレテ(忘却)の河でもないはずですが、川下りご一行が本巻の表紙です。

個人的には、コラボ漫画が後半どうなるのか分からないので(配信やDVDを買えばいいのかな)知りたいです。飲めない女子のためのノンアルワインから始まって、ノンアルカクテル紹介に移るのですが、ホットバタードラムでラムのかわりに入れるものが分からないし、シャーリー・テンプルがノンアルカクテルとは知らなかったので、ほかにも歴史的なノンアルカクテルがあるというなら、ぜひとも知りたいと思っています。

ja.wikipedia.org

ノンアルコールカクテル - Wikipedia

それだけ田中圭が筆致をまねて一作出してもいいというか、ぜひとも知りたいので手段は問いません。いや問う。以上