デザイン AFTERGLOW 初出「月刊コミックゼノン」2021年10月~2022年2月号と、ウェブ「ゼノン編集部」2021年8月~2022年2月更新分
22話+スピノフ2話収録。連載10周年記念トリビュートイラスト一挙掲載。前巻の帯に載ってる、清野とおるイラスト含め九名。ラズウェル細木はいません。古谷三敏もいません。昨夏の企画のようなので、依頼してないのか依頼して受けてもらえなかったのか分かりませんが、前者であれば、おしかった。
頁9のどんつきカウンターは、私が調布で、韓国納豆チョングッチャンを食べた店と同じかといっしゅん思ってしまいました。
その店のつきだし三品とネギサラダ(
頁21
ばかにうまい
やっと西日本人もこだわりなく「ばか」が使えるようになったのか、という話でなく、コマ割りに、意識的にこの人がこれまで使っていなかった手法を取り入れてると思います。天丼クローズアップ。
頁23、プーティンのイメージでロシアのプーチン大統領のイラストを描いたらボツになったそう。中央線沿線、痴気情事*1は当時から親露の人民共和国ガー、という話ではなさそうです。
頁33、牛肉と雲丹の生春巻。中央線沿線はどこまでやるのか。味のフュージョン御意見無用。
頁38の「アペロ」も知らないので検索しました。
頁42、誰もいない店に入って、ひとしきり経って、ほかのお客もきだすと、自分が呼び水になったようで、わけもなくうれしいです。単なる偶然で、お店の地力でしかないことは分かってるんですが。くわえて、自分がいるから店に誰もいないのかとか、そういう正体不明の圧がなくなる感も味わっているのかも。
頁52の交差点のカモメの鳴き声「パッポー、パッポー」を、パトカーか救急車のサイレンだと思ってしまい、「感じる夜の終わり」というナレーションが、やけにハードボイルドな詩人に聞こえました。
頁79「SP.1有休酒」冬なのに公園の昼飲みだけで日が暮れてますが、寒くなかったのかな。洗濯とか掃除とか事前に終わらせて三時くらいに外に出たという設定ならいいのですが、何もしてないと、軽く後悔というか自責の念が出て、「ミーってダメ人間ざんす」的な逃避酒になる気もします=よくない。
頁99、豚肉チーズたくわん巻き。味のフュージョン御意見無用。中央線沿線はハンチングかぶって調理。「おまいはビギンか」って言われませんでしょうか。もうビギンが出てから、ゆったりしたハンチングの人はみんなビギン。あと江頭の私服(かっこいい)
頁111、カリカリパスタは、知ってたイタリア人が新宿でバイトしてたイタリアンの店のつきだし。
頁123
「お母さん何でもいいわ ワカコにお任せする」
そうくると思った とか言って気に入らないと文句言うんだわ
家族あるある。右のコマのワカコの顔がすばらしいです。
上はカバー。
帯
帯裏
カバー裏表紙
関係ありませんが、たぶん下記が、バー漫画がチラホラ現れる前の、黎明期のまんが。何をウンチクしたらよいか、暗中模索で探り当てられなかった仇花。
こうした積み重ねがあって、今があると。以上
*1:Ⓒ綿の国☆