Chung Kuo (novel series) - Wikipedia
Jacket Illustration by Jim Burns デザイン・坂田政則
この巻のプロローグの巻頭言は多多という中国の現代詩人の1974年の「詩人の死」という詩で、詩人は検索で出ましたが、その詩はさくっと出ませんでした。残念閔子騫。
"Misty Poets"、朦朧派という中国現代詩のジャンルだそうで、知りませんが、そこに名前の見える北島はわりと日本でも知られていると思います。
英訳者の個人サイトにドゥオドゥオの詩の英訳があるように英文ウィキペディアでは読めたので、開けてみましたが、見つけられず。
第一部の巻頭言は、2078年にカン・チァンという人が書いた「渇き」という詩だそうで、作者はそんな未来の詩人よく知ってるなと思いました。シリーズを通しての巻頭言「命は安く、肉はたっぷりある」が、2210年の格言というのを私は見落としていて、その時気付くべきでした。
帯をはがすと英語タイトル。
この巻のあとがきにそんなに付記はなくて、火星に黒人部族がいるそうで、そこくらいでしょうか。
頁460
なお、火星の黒人部族にからんで出てくる、オス、エフレフ、ンディチー、 ンザなどのイボ語は、ナイジェリアの作家、チニュア・アチェベの処女作『部族分解』(一九五八年)から借用されている。ウィリアム・バトラー・イェーツの詩からタイトルをとった同書は、イボ族の村に住むオコンクオという誇り高い男の一生を通して部族生活を内側から描いた、アフリカ文学屈指の名作とされている。
コンラッドの闇の奥批判をしたことが、わりかしネットでは出ます。
An Image of Africa - Wikipedia
その処女作はウィキペディアでは下記。中文タイトルは「わーじえ」
以上
【後報】
この巻の巻頭にピーター・ハミルの讃があったのを見落としてました。なんかえらい精神的かつ自己満な讃でしたが…
(2021/4/16)