「イップ・マン 葉問」"Ip Man 2" 《葉問2》(主演ドニー・イェン×監督ウィルソン・イップ "イップ・マン" シリーズ一挙上映!)劇場鑑賞

イップマンの子ども、子ども、イップマンの子ども、イップ、マン以下略


映画『イップ・マン 葉問』予告編

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イップ・マン 葉問 アクション監督・出演:サモ・ハン・キンポー 出演:ホァン・シャオミン/リン・ホン/サイモン・ヤム/ケント・チェン 
葉問2/2010年/香港/1h49
1950年、イギリス植民地の香港に家族を連れて移住したイップ・マン。詠春拳の武館を開くと若者たちが入門してきたが、香港の武館の元締め洪拳のホンがイップの前に立ち塞がり、各門派の師範たちと闘うことに。勝負は決着がつかぬまま、武漢閉鎖に追い込まれてしまう…。

イップ・マン 葉問 - Wikipedia

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/1/1c/IpMan2Poster.jpg言いたいことはたくさんあれど、とりあえず、「3」で出て来たお子さんが長男なのか次男なのか、よく分からなくなってしまいました。あらすじ等をもう一回探してみます。

以下後報

英国人がボクサーと言う時、義和拳教徒も英語ではボクサーになるので、明らかにそれを踏まえて「チャイニーズボクサー」と言ってるわけですが、それにしたって。

ボクサーが中国拳法との異種格闘戦を望んで、しかも蹴りなし、足技禁止などのルールを事前に制定しないとか、ありえないでしょ。バカだ。バカはボクサーになれないと思うので、その時点でこれ、だめだ~と思ったです。

で、イップマンは初回から足技サブミッション全開で、しかし、邦人はもうフルコンタクトやらアルティメットやら大晦日K-1やら、いっろんな総合格闘技観て、観過ぎて、食傷気味になって、視聴率もあれなくらいですから、そうそう熱狂なんかしないですよ。この映画が武蔵野館でヒットしたから国内におけるイップマン伝説が始まったってのが、どうも、ホントウデスカ? って感じ。前半のユニオン加入をめぐる洗礼なら面白いんですが、後半の対ボクシングがヒドい。

総合格闘技はガチになればなるほど、けっきょく見た目はおもろない、派手さのない、ローキックだけになると分かっているわけで、そういう状況下の国民が熱狂する後半とはとても思えません。もうなんだかなあです。散打と中国武術でやりあってけさい。

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/zh/7/7d/Ip_Man_2_poster_%28Hong_Kong_Version%29.jpgかつて、ナイキがジョン・ウーサッカーブラジル代表使ってコマーシャル撮らせて、空港内でセレソンがボール蹴り合う軽妙で面白いコマーシャルになったのですが、セレソン自体は別の考えを持っていて、ジョン・ウーはサッカーまるでわかっちゃいないとせせら笑っていたとか。確かにそういうところはあるのかもしれず、少林サッカーを見させられて「面白い」とコメントしなければいけないパンツェッタ・ジローラモが、「旋風脚はまず反則だけどね」と言っていたことも思い出されます。そうしたもろもろが、この映画のボクシングにも言えまいか。このボクサー、英国内でもレスリング選手やフェンシング選手を挑発して、異種格闘技やってたとでもいうのでしょうか。そんなわけなかろう。

ひどい話です。ニラウンド目は、キック封じられたって屁の河童、イップマンの猛攻は、ひじ打ちから始まって、クリンチ、首のかかえこみ、投げ、果てはサミングまで、問答無用の、ボクシングでは考えられない反則攻撃の連続。それで勝つわけですが、冷静に考えて、サモハンも同じことやればよかったんじゃない? と。

dic.pixiv.net

中国のボクシング人気はよく分かりませんが、五輪代表で少数民族選手が選ばれる数少ない競技の一つだったりします。ウイグル人の代表がちらほらいる。で、井上尚弥はプロ転向前、確か北京五輪で、ウズベクだかカザフだかの選手に負けてメダル獲れなかったのですが、井上尚弥に勝った選手は確か中国人(漢族)選手に負けて、中国代表が金メダルだったです。で、その漢族選手はまあまあ年いってたのですが、やはり五輪後プロ転向したので、井上尚弥選手とリターンマッチ組まれないかなと思ったこともあったのですが、まあまあ年いってた選手ですので、特にそういうこともないままです。もう引退してると思うのですが、名前を忘れて、検索する気もないので分かりません。というか、直接対決してないからリターンマッチとは言わないか。

あと、ホンの手下で、最初に絡んで嫌がらせをしてくる、若い時の前園みたいな奴、ジョニー・トーでなくデニス・トーという人、この人が、かぶってる帽子、こんなニットキャップこの時代香港にもどこにもないだろ、と。

https://i1.kknews.cc/SIG=gc0fjq/37q2000412478028818q.jpg

https://kknews.cc/zh-my/entertainment/zn4mr8l.html

この人主演で、「主演ドニー・イェン×監督ウィルソン・イップ "イップ・マン" シリーズ」とはぜんぜん関係ないイップマン映画作ったらしいですが、チョウ・ユンファのゴッドギャンブラーと関係ないチャウ・シンチーのゴッド・ギャンブラーみたいなものというわけでもないんだろうなと。この帽子だけやめてほしかったのですが、なんでこの帽子なのだろう。

この映画を一作目より先に見たので、カムサンチャウという北京語使いも、調子のいいやっちゃとか、片耳イップマンに鼓膜破られて聴こえないんだな~と思うだけだったのですが、一作目見ると、イップマンを日本軍に売る張本人なので、よくしゃあしゃあとイップマンと調子あわせてあれこれやれるものだ、そもそもどのつらさげてのこのこ出てきてるんだと、あきれたです。この人が、1950年、中華人民共和国成立の翌年に香港にいる意味が分からない。そりゃ香港にも国民党残党の人が多く暮らす地区があることは、飛び地研究会などウェブサイトを見て知ってましたが(棒 この人がいるのは、工作員としてなのだろうかとか考えてしまいました。十五年戦争中は、郎党を引き連れて広東の乾いた大地を縦横に駆け抜ける拳法家兼匪賊だったのに、なんで国共内戦後は香港の魚市場で下働きやねん。

ブラックジャック殴打は、イギリス官憲の中国人への横暴シーンなのですが、中国公安のウイグル人への人権弾圧シーンに二重写しやんなあと思いながら見ました。牛追いスタンガンとかを持った公安や民警に夜討ちされたことのある人は、けっこういると思います。やだやだ。

最後、腐敗したイギリス人を逮捕するイギリス人が、ライアン・ゴスリングみたいな顔で笑いました。どういう顔が洋鬼で、どういう顔がそうでないか。インド人の使い方もフーンて感じで。

サモハンのお葬式で、「善訓難忘」「正氣長存」と書いてあるのだけ読めました。ほかまでメモ出来ず。

この映画のドニー・イエンは長谷部誠に似てると思います。心を整える。"调整心灵" 以上

(2021/3/2)