『疾れ!逆ハンぐれん隊 PART-13 東名防衛大作戦=篇』読了

さらば!逆ハンぐれん隊 (講談社文庫―逆ハンぐれん隊シリーズ)
(新書版の表紙画像が見つからなかったので、文庫版の画像を流用)
ながかったこのシリーズもついに最終巻。

無敵の腕を持ち、近畿地方原発に事故があるたび密かに技術者を東京から高速輸送する裏の仕事についていた竜さん。
世界中知らぬもののないマンガを幾つも生みだした、億万長者の漫画家バンドー先生。
ハマのスベ公上がりの美容院見習いで、魔性の指を持つミハル。
語り部で、北海道出身元横浜ガソリンスタンド従業員の、ジロー。
ガソリンスタンド従業員て、この二十年で就労人口何分の一に減ったんだろう。ガススタ自体の減少とセルフに伴って。
バブルはなやかなりし日本を舞台に彼らが縦横無尽に繰り広げるノンストップテキトーラノベ祭りもこれで見おさめ。

ほんとに五木ひろゆきが書いてたのかはなはだ疑問な『ベストカー』大人気連載。
一巻で実名カーキチ作家の愛車についておもしろおかしく書いてみたり、
何かというと謎の秘宝や秘められた一族が出てきて、どこの半村アラマキ志茂田なのさみたいな。
村上春樹の英文学翻訳だって東大準教授だかなんだかが下訳してるって聞いたし、
二十④年前の五木ひろゆき先生名義の小説を実は誰が書いていようとどうでもいいこと。

この小説は、存在自体(と表紙のわたせせいぞうの絵)がすばらしいので、
何を語る気にもなりません。強いて言うと、東名防衛してない。
今だと新東名があるから、話自体成立しないだろうな。
最近はやりの「半グレ」とは、かな文字が違うので無関係と思います。それだけ。