『オルゴォル』読了

オルゴォル

オルゴォル

オルゴォル (講談社文庫)

オルゴォル (講談社文庫)

読んだのは単行本。

装幀 いろは出版デザイン部
ハヤト像制作 岩清水さやか

ほかの方のブログで拝見して、読もうと思った小説。
學藝通信社の配信で幾つかの地方新聞に連載された小説を、
加筆して出版したものだそうです。加筆するなら、
ラストの駆け足の部分や、タイムアウトで描かれなかった、
長崎も書いてほしかった気がしますが、そうすると分厚くなって、
文庫本が上下本になったりして、営業がいい顔しない、
重版不出来みたいな大人の事情があったのだろうかと妄想しました。

私の好きな映画に、コーカサスの虜という邦題の、
チェチェンとかの戦争描いた映画がありますが、
(原作は19世紀のロシア作家。それを現代に置き換え)
何故好きかというと、さいご、死んだはずの人が、
フレームの視界に唐突に入ってきて主人公の運命が、
というネット用語のネ申、神話的要素がギリシャ演劇のように、
展開されるからで、この小説も、突然そうなります。

ハルキムラカミの、海辺のカフカをやや連想させる個所があり、
まー小学生でそれはアウトやろ、と思いながら読みましたが、
最後我慢しきれず神を出した感じ、と思いました。

主人公の母親が給食費を払わない気持ちが理解出来ませんでした。

父親のレコというか再婚相手が、以前読んで、
数日前読んだ『家族のゆくえは金しだい』にも出てくる、
『その後の不自由』という本に登場する、あるタイプの典型、
な女性な気がしました。気がしただけですが。

その後の不自由―「嵐」のあとを生きる人たち (シリーズ ケアをひらく)

その後の不自由―「嵐」のあとを生きる人たち (シリーズ ケアをひらく)

全然関係ないんですが、最近買ってまだ読んでない、
下記漫画の夫妻も同様の歳の差婚なんでした。
カルト村で生まれました。

カルト村で生まれました。

主人公がオネーサンに「坊ちゃん」と呼ばれるのは、
「ボン」だとオネーサンの世代的におかしいからかと思いました。

父親というか家族があれする事件は、埼玉に近い東京というと、
ペコちゃんの新座しか思いつきませんが、あえて遡及しないべきかなと。

軍人恩給があっても公団住宅孤独死なのかと思いました。

広島は私は地元公民館の巡回展で見て、その時初めて、
原水禁原水協に分裂してるのを知りましたが、
そういう質問する奴は生意気だと思われたかしれません。
広島のピカという映画はエグかった。
長崎は記憶になくて、で、作者は何か現代の事件をひとつ、
重ね合わせて物語を作る必要があったが、あれこれ考えて、
結果的には大阪というか北摂というか、の部分が、
小説の分量として場所を取りすぎる構成になり、知覧が駆け足になって、
先人の尊い犠牲の上に今日の繁栄がある、的な文章が、
あるべきだったか、などの検証が、とまっている、気がします。

知覧行ったことないので、機会があれば行ってみたいです。
南京とカンボジアには行きました。アウシュビッツもないです。
カチン村もないです。ソルジャー・ブルー。ワールシュタット。

箕面の猿はすごいので、お弁当とか食べれたのは幸甚だと。
消費税導入前は百円かっぱらって自販機でジュース買って、
プルトップ開けて飲むまで出来たそうですが、消費税十円を、
追加で入れてジュース買う術までは身に付けられなかったとか。
猿の学習能力の限界がひとつ分かった気がします。

この後、生まれた妹と一つ屋根の下で暮らしたらあだち充
級友とのアレがアレしたらBLでムーンライト、とかいろいろ、
考えましたが、まあなんというか、鹿児島に行ってみたいです。以上