「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」(原題:The Florida Project)劇場鑑賞

なぜこの映画を観ようと思ったか、もう忘れましたが、厚木でも下高井戸でも逃したので、とにかく諦めていた所に、早稲田松竹でいまかかってると聞いたので、それで観に行きました。しかし。

観るもの全てが魔法にかかる―
二人を待ち受けるのは、ハッピーエンドさえ凌ぐ誰も観たことのないマジカルエンド

マジカルエンドどころかマジカルストーリーではないかと。

(1) シングルマザーもしくは祖母と子ども、のパターンのファミリーばっかし出てきますですが、現実のテレビの児童虐待見れば分かるとおり、たいていヒモというか女衒というか、同居する男が絡みますので、それを描かない時点でマジカルストーリーだと思いました。シングルファーザーとその子どもも出ますが、このファーザーがシングルマザーの誰かとどうこうという描写はない。モーテルの管理人が、プラトーンの悪役の人なのかな? なにくれとなく世話してて面倒見てますが、ガキの悪戯って、こんなレベルじゃないですからね。とりあえず立ち小便されまくりであたりぜんぶアンモニア臭が抜けなくなる。そこからスタートなので、この映画みたいにキレイってのは、無理がある。維持出来ない。

で、やっぱり緑の髪の毛はよろしくないというか、ロクなことが起こらないな、と。

Wikipedia英語版に米国版のポスターがありますが、気に食わないので貼りません。

そう、どういう具合か分からないのですが、気に食わないと思った。

floridaproject.net

 (2) 子役に頼りすぎている。

子役は演技天然ですし、飛び道具というかドラッグなので、あんまし使っちゃイカン、頼っちゃいかんと思います。頼りすぎた。こんなことなら、ポネットとかミツバチのささやきとか見て予習してから行けばよかった。観ながら、児童の貧困なら、実写版でもマルセ太郎版でもいいから、「泥の河」観たほうがよかったかな~と思いました。その程度。

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英文ロゴはカッコいいと思いました。日本語のはそうでもない。

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この、ママ役の人はリトアニア人なのかな?ちらっとしかプロフ見てません。

Seven Dwarfs in NEXT SIGNAL 

 上の道路標識の文句がさっぱり分からず、ブラジル人新妻の怒りもまったく分からず、最後まで見てやっと分かりました。浦安だったのか、カポネ大いに泣く

母親の路上のモノ売りもね、自分一人で思いつけたわけもないでしょうし、ああいうモノ売り、でかいカート引きずってあちこちに出没して親切そうに声かけてモノ売って、平気の平左であのデカい荷物で電車乗ってくる若者たちを日本でもよく見かけますが、あえて考えないことにしています。マルチなのか宗教なのかブラックバイトなのか、考えない。だからそれだけに、この映画が、私と同じように考えてないので腹が立った。

この母親はまだ若くて、ドラッグとかで崩れてないので、(ワッフル分けてくれるスクーティのママも同様)ヒモみたいな野郎が絶対目をつけて、狙ってくると思います。この映画みたいな世界はありえないかな。ウィレム・デフォーだって、個人の恋愛には傍観しか出来ないだろうと。ワッフルの店の黒人マダムだったら介入出来るだろうけれど。

むかし、六本木ワンナイドジャックとかで働いている白人ホステス連中のシェアハウスに目をつけた、暴力で女性を支配するレバノン人の男が乗りこんで来て、まず北欧系のなすがままな女性が負けそうになるのですが、ベテランオージーホステスとかがガツンとやり返して、レバノン人はただではひかないので、最後っ屁というか、ガソリンま…おまわりさん即通報的なことして逃げてくわけですが、そういうことは、よくあるだろうと思うので(この手の世界では)そういうのがないこの映画は、マジカルもいいところだと思いました。

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その程度かな。なぜ観たかったのか思い出せないのですが、見てしまうとアラばかりが目について…カメラをとめるな子役に頼るな。以上