Cover Illustration by HITOSHI IWAAKI
Cover Designed by ARTEN
Title Lettering Designed by JUNICHI YOSHIKAWA
アフタヌーン '17年6, 8, 10, 12月号、'18年2, 4, 6, 8, 10, 12月号掲載
カバー後折
アレクサンドロスが軍を率い、やがて出現する大帝国、巨大なるマケドニア。その広大な領土を力でわがものにしようとした人物が2人、あるいは3人、ひょっとしたら4人いた。しかし東邦大遠征が始まる以前においては、野心をおくびにも出さず…… というより当人たち自身、そんな先の姿を想像すらしていなかっただろう。
表紙は問いかけです。この巻は僕らの書記官(笑)エウメネスはあんま出ずお休みです。アレキサンダーによく似ているので影武者になるのかと思いきやならない人が出て来て、その彼に訪れる問いかけの場面です。所謂未回収の伏線というか、後半はその話は飛んでしまい、アレキサンダーの母親はやっぱ食えない性格だった、の展開になりますので、獅子の顔の謎は明かされないままです。
表紙裏
In the Macedonian capital of Pella, a man named Pausanias, with striking resemblance to Alexandros, was stirring the air with unrest. What is hidden in Pausanias' past? When and where will his destiny cross with Eumenes?
諸星大二郎『孔子暗黒伝』なら、その獅子は開明獣かナラシンハだよ、でFAなのですが、岩明均なので、さて、どうつなぐか。スフィンクスだど、みたいなたんじゅんな展開にはさせないと思うのですが…
我らが書記官(棒)エウメネス殿は冒頭、街頭アンケートに答えるイヤな通行人役で登場します。インタビュアーに同情してると、インタビュアーもイヤな奴だった、という複合的重層的にイヤな展開。「こころ」はどこにあるの? 脳? それともハート(心臓)? 実は、どっちにもないんだ、アマゾンのクラウドソリューションだから、豊洲だかどこだか知らないが、データセンターにあるんだよ、君の心は。
ともあれ、ご病気から恢復されて(というウワサでした)、またマンガが単行本になれたことを祝福します。読めてよかった。多謝。以上