『酒のほそ道』[酒と肴の歳時記](47)(ニチブンコミックス)読了

 あとがきは「獺祭」旭酒造の桜井博志会長。5巻20話に登場してるんだとかで、その話など。弘兼憲史も近刊であとがき書いてるし、その縁もあるんでしょうけれど、イージスアショア中止で遺憾の意を表名(ママ)と報道された山口県は現政権ゆかりの地なので、なんともなあと思ったですよ。COVER DESIGN  CREATIVE・SANO・JAPAN

酒のほそ道 (47) (ニチブンコミックス)

酒のほそ道 (47) (ニチブンコミックス)

 

 6月19日発売であることはチェックしていたので、昨日朝コンビニ覗いてみて、二軒目のローソンにあったので即買いました。もう出版社も経費削減で余計なことはしないので、スリップは挟まってませんでした。マイバッグで買い物すると、店員がやけにうれしがってくれるのですが、そんなに有料説明が心理的負担なんだろうか。

酒のほそ道 47

酒のほそ道 47

 

 毎回四季の四ページつくカラーページ、今回初めて、古今の名画のパロディかいなと思いましたが、誰のなんて絵なのか、まるで分からず、当然指摘も出来ないです。夏の、女性と子どもなんか、確かに見たことあるんですが、誰の何という絵なのかが、まったく出ません。横山大観のナントカデスヨ、とかすらすら言える自分になりたい。

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\すべての酒飲みに、乾杯!!/普通の酒飲みと普通の世の男たちの心にズシンとひびく!!

まえがきは、作者が酔って自宅で椅子で居眠りして転げ落ちて鎖骨骨折した話。それでこの巻は刊行が遅れただの遅れてないだの。その後コロナになり、作者的には画業は影響なかったものの、副業の居酒屋探訪ロケやインタビュー、講演などはキャンセルキャンセルで、世界はどうなってしまうんだろうという条件のもと、本書を捧げる先もワールドクラスでデカいです。

初出がなんかのコラボだったので、単行本収録は今回が初めてという話が二編あります。初出当時はこうやって宣伝の一環担うくらいだから新しい商業施設だったりしたものが、今見ると、当時はこうだったんだ、ハーン、てな感じになり、貴重な歴史的記録を読むような気分になるのもいとおかしです。一編はかすみが出ますが、目が大きいので、別人のペン入れで、鎖骨骨折の影響かと思ってしまいました。旧作なのに。

でも頁16の、「いつまでもあると思うな親と金と酒!」は別人のペン入れかもしれない。

女子大生はついにカメオ出演に退行。この一年で、「パパ活」ということばが如何に浸透したかを物語る出来事かもしれません。昔は愛人契約なんて、マンション買ったり手切れ金用意したり出来るようなお金持ちの色情狂のやることだと思ってましたが、援助交際ならぬ「パパ活」という言葉で、何か概念自体の変質、インフレーションが起こった気がします。デフレ脱却。

松島さんが出てくる話が妙に緊張してるので、これはいつまで続けるのかと思います。トモミツという女性が竜ちゃんと結婚してしまうとかそういう、つなぎのネタが入るかもしれない。時間稼ぎに。

今さらですが、毎回変わる小料理屋や居酒屋やスナックのママ、店主が、固定で成長するようだったら、酒ほそはどう違っていたかなんて思います。毎回変わるママの顔を見るのも、なんかたいへんになってきたので。

私の生活圏内にあった、石油ストーブのある定食屋(ハムエッグ定食なんかがあった)はたぶん閉店しました。最後に店の前を通り過ぎた日の写真、12月6日か10月21日かは忘れましたが、はまだ整理してません。鮒ずしも、遂に登場したのかと。

以上です。今回読書感想に書くことがないのは、コロナで思いつかないせいかな。