テイクアウトを買いにペルー料理店に行ったら開いてなかったので、この映画観終わったら開いてるかと思って見たのですが、終劇後また行って、やっぱり開いてなかったと、そういう話です。
イップマンの背中にもペルー。首都はリマ。
私はイップマンを一度も見たことがありません。イキナリ見てもまったくメイウェンティイ、否、モウマンタイであることは論を待ちませんが、「でっかい男はイップマン~、今日も元気にイップマン」と歌ってしまいます。
イップといえばグロリア・イップということで、イップが「葉」さんであることは承知していました。
イップマンの後頭部はベリーズ。ここが、メキシコとがてまらの隣国でタックスヘイブンで英語圏のベリーズです。
Ip Man 4: The Finale - Wikipedia
でっかい男はイップマン~、今日も元気にイップマン♪ 米軍海兵隊のマーシャルアーツが空手だとは知りませんでしたが、本当でしょうか、みたいな武術関係の考証は、詳しい人がくさるほどどこかで詳細に開示してくれてると思うです。ドニーが戦う相手がカラテで、香港なりの抗日、愛国表現(特定の国家でなく、中華民族に対してだと思いマス)というのは、すごくすっと頭に入ってくることで、これは私もドニーの抗日テレビドラマ《精武門》を見たクチだからです。このドラマは一度日本語字幕付きDVD-BOXが出たことがあり、一年か二年前にそれをブッコフに売りに行ったら、ブッコフで一万四千円くらい値がついたです。イップマンが価格を吊り上げてくれたらしい。
前にも日記で書きましたが、最終回に空手家と雌雄を決し、戦いながら、発展形進化形の空手なのか宗家伝統の中国武術なのかを哲学として問答したりして、その後、恋人は日本軍人と中国女性とのあいだに生まれた女性なのですが、彼女は最終決戦を前に父親に斬り殺され、ドニーが辿り着くとまだ虫の息で(ヨカッタデスネ)「もう一度…もう一度あなたと…」とか言いながら("再一次,zaiyici")ドニーの腕の中で息絶え、妻も切り殺した日本将校は火を放たれた屋敷の中で抜刀、剣道三倍段がさいごの戦いになるわけです(ほんとはその後銃の囲みに徒手空拳で躍りかかるネタバレラストがあります)
精武門 (1995年のテレビドラマ) - Wikipedia
観客は(ブルース・リー映画はじめ)そんなのを見てる人ばかりだと思いますので、ドニーが毎回空手と戦ったとしても、まあそんなものだろうということで見るです。むしろ、この映画で、東洋、有色人種の真の敵は白人、みたいなことを黒人俳優絡めて語る一方で、映画ミッドウェーで、米中共通の敵は日本、みたいな二重外交がスパッと出来るのが進化した今のスマート中国なんだと。
でっかい男はイップマン~、今日も元気にイップマン♪ さよなら、イップマン。通しで見たかったなあと。六月にシリーズ通しての上映もあったそうですが、またそんな誰も行こうとしない時期に餌で釣ってもなあという。ハートマンという、どこかで聞いたような名前の中国系米軍兵のやり方は、あまり好まれないと思うのですが、どうか。直属の上司を飛び越してその上の高官を篭絡にかかる。
この映画の華僑総連、華僑総会、中華総会は、1964年にこんな一心同体とはとても信じられませんということで、映画で歴史が作られているなーという。日本だって国府支持者と中共支持者で分裂してた時代なのに、サンフランシスコがそんなまとまっていてたまるかという。チャイナマンにはその辺あまり書いてなかったですが、その辺も史実と映画との差異は語る人がゴマンといるかと思います。会長と、八卦掌?の女性だけ北京語で、あとは広東語なのですが、「チュングオ(中国)」とか、要所要所が北京語だったりしたかと思います。あと、広東語には「癌」と言う単語がないわけではないと思うのですが、そこは「キャンサー、キャンサー」と言ってました。
ところで、北京語広東語関係なく、みなヅラだと思うのですが、どうでしょうか。ブルース・リー役の人だけヅラではなさそうで、少林サッカーのあの男が、これくらいの似てる度でも、繰り返し時を経て何度も李小龍役が努められるものなんだなあと思いました。元気そうで何よりです。
でっかい男はイップマン~、今日も元気にイップマン♪ さよなら、イップマン。ルオナン、若男と書いてルオナンの少女は、英語と北京語で落差が激しい子で、しかしこれが両文化のちがいなのだろうと思います。早く大人になってしっかり自己主張する英語、こどものこまっしゃくれた甘えたな北京語、二重人格ではないですし、こんなもんなんだろうと思いますが、しかし、おかしかったです。米国のチアなんて、年のわりに発育がよいですのう、もうりっぱなオトナですの、ゲッヘッヘ、眼福眼福、みたいなシケベ目線でしか見られないと思うのですが(うそです)、主人公に合わせたのか、白人の子も黒人の子もさほど背の高くない、グラマラスでない子ばっかりで、ここまであからさまなキャスティングされると、笑うしかないです。こういうことなら笑うだけで終わらせてもいいですが、利害の絡むところでも平気で似たような手を使ってこられたら、それは笑わない。
で、この女優さんが、ヴァンダ・マーグラフ、Vanda Margrafという名前らしく、それを検索したら、出身地が雲南省のシーサンパンナで、えっ、なに、この子も少数民族なの?と思いました。おとといビー・ガン監督がモン族というか苗族というのを調べたばかりなので、一瞬そう思ってしまったです。
父親の名前を検索したら、自然学者で、だからシーサンパンナにいてて、そんで中国女性のジャーナリストと結ばれて、2010年にすでにおなくなりになられていて、で、ドイツ人でした。
で、オカーサマのリー・ミングオという方は、李旻果と書くようで、オネーサンはリンダで、ヴァンダサンは、英文では父姓、漢語では母親の姓を名乗っているようです。どうしてそうなのかな、誰か教えてほしい。
幼いころから姉妹を撮ってる漢人カメラマンや母親が出て来る動画。"AllThingsVanda"という、彼女の公式チャンネルみたいなところのものです。すごいデスネ。それくらいプロデュースしないと、シーサンパンナからイップマンは、なかろうもん。この人たちが、どういう人たちなのかは知らないままとします。
この娘さんとドニーの会話は、片方が官話、片方が白話、否、片方が官話、片方が広東語で、少林サッカーの時代だと、相手がプートンホワなら香港人も合わせてプートンホワをさべったりしていたものですが、もうそういうことはやんないんだなと思いました。自然な会話シーンのようで、この娘さんは1mmもドニーのせりふ分からなかったと思います。で、ドニーのほうが、一ヶ所か二ヶ所、おされて負けて、マンダリンの発音で単語入れてたと思います。
でっかい男はイップマン~、今日も元気にイップマン♪ さよなら、イップマン。石橋蓮司の映画は観客三人でしたが、この映画は十三人でした。ロビーにそれなりに人はいて、コロナで逆にやることない人が増えた感はあるのですが、それでも厚木はこんな感じで。
でっかい男はイップマン~、今日も元気にイップマン♪ さよなら、イップマン。あとまだ書くことがあったような、ああそうか、中華料理の回転テーブルを発明したのは日本と、巷間よく言われてますが、それを英語で説明してるサイトがないか検索したら、英語では回転テーブルのことをレイジー・スーザンというそうで(理由は不明)日本起源説が1932年までしか辿れないのに対し、米国起源説だと19世紀にまで辿れるそうです。そりゃイップマンもピシーッとこなごなにしてしまいます罠。いったいどっちがほんとなの!!!いい加減にしてよアグネス!
中華料理の回るテーブル「いつ・誰が・なぜ」はじめたか(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社
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