『竜女戦記 6 』"Commentaries on the Dragon Women's battle" vol.6 by Daisaku Tsuru 都留泰作 読了

ブックデザイン 鯉沼恵一(ピュープ) 2023年10月28日刊

追憶を払い、人は修羅を歩む コミック・歴史ファンタジー 予測不能の歴史ファンタジー、新たなステージへ! 平凡社

覚醒の時、来たる! 愛する者を立て続けに失った竜姫の心に、秘められた志が宿る! 2024年春、第7巻刊行予定!!

帯裏

右はカバー裏(部分)

青竜蛇の支柱であった太上帝が息子の龍興に斬首され、青竜までも死に絶えたことで、青竜蛇内では鶴家に寝返る者も現れる。一方「たか」は、デクの乗り換えを目論むが……。

大学教授と漫画家の二足の草鞋を逆手にとったマサカの描き下ろし単行本ももう七冊、否、六冊。こんなことなら、ウチで引き受けておけばよかったと悔やむ京都の中小出版社が多数あるかといえば、ないんだろうなという。本書がナカニシヤ出版やミネルヴァ書房法蔵館から出てたらどうだったろうと想像するのは楽しい作業ではありますが。淡交社から出てたらお茶の雑学が盛り込まれてただろうか、とか、かもがわ出版だったら激しくカムイ伝の後継みたいな内容になってただろうか、とか。思文閣だったら、平楽寺書店だったら、臨川書店だったら、松籟社だったら、京大学術出版会だったら、etc.etc.

精華大学マンガ学部の教材に使われていてその分の部数は約束されているということもないだろうし、これを読んでレポートでゴマをすると優がとりやすいということもないでしょう。むしろ歯に衣着せない忌憚なき意見がバシバシ講義で出て、「お前らもう少し忖度せえよ」と悲鳴をあげるとそれがそくTikTokで公開される、ということもないんだろう。竹宮元学長*1って、むかしは第三の目があった気がしたのですが、模造記憶でしょうか。ほくろのある写真がない。

精華大学の思い出というと、前にも書きましたが、学祭にもんきぃ・ぱんち*2が来た時、「どうしたら先生のように面白いキャラクターが作れるんですか」と質問した学生がいて、ルパンはアニメスタッフが優秀なだけでキサマの力で勝ったのではないぞと言いたかったのでしょうが、先生もさるもの、「面白いキャラクターを作るには、よく遊ぶことです。これしかない」と、わては生涯左ウチワでごわす、と暗に言ってるだけの、京都らしい返しを見せてくれたのが印象に残っています。目の見えない学生がふと手を差し出すと、その手をあたりにいたほかの学生や職員が自然に引いて歩く学内風景を見たのは、あとにも先にも精華大だけ。

あとはバー・ミモザ*3に精華大が出て来るのと、烏丸の廃校再利用のマンガミュージアム諸星大二郎とゴチエイ*4トークイベントがあった時、ゴチエイが「カーゴ・カルト」は英語でどう書くか*5、スタッフの精華大漫画学部院生に振って、彼が書けないと「こんなのが院生なんですからねえ」とくさし、夜2ちゃんで大荒れに荒れたことくらいでしょうか。これも前に書きました。

都留センセイとしては、友人のバルサ*6みたいに大河ナントカと書いて「サーガ」と読む、がやりたかったのだと思います。個人的に、この人の描くアフリカ黒人は、アフリカでフィールドワークしただけあって、すごくうまいと思ってるので(沖縄県人描くよりうまい)ゾマホン同様北京経由で来日した元学長*7に忖度せずバンバン黒人を描いてほしいです。この漫画の次に。

以上

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www.youtube.com

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en.wikipedia.org

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ウスビ・サコ - Wikipedia

1988年12月にアフリカ人学生寮が中国人学生から襲撃を受けるという大規模な人種差別事件が起こった。命の危険を感じたサコら黒人留学生たちは、それぞれ母国の大使館で保護してもらおうと移動した当時のことを「恐ろしい事件だった。」と語っている[3]。東南大学での5年間を経て、中国での研究に不自由を感じ、母国で国家公務員として採用される予定も経済の悪化で延期[2]、日本に行くことを決断した[4]。