『犬の首輪とコロッケと―セキとズイホウの30年』読了

犬の首輪とコロッケと―セキとズイホウの30年

犬の首輪とコロッケと―セキとズイホウの30年

ナイトスクープの人、としか認識がなかったのですが、
パッチギに出てたのは、そういうことだったんですね。
最初、タイトルを、セッキと読んでました。すみません。
アマゾンの続編のレビュー見ると、さんざんですが、その辺は分かりません。
ナイトスクープの場合、立原啓裕さんもいたしな。

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なぜならおれは関西だけで知られるローカル・タレントであり、横山ノックさんや円広志さんのような全国に知られたタレントではなかったからだ。

円広志さんも全国区ではないと思いました。
タイトルの由来に関する箇所で言うと、下記がユーモアがあると思いました。

頁180
「おまえたち朝鮮人は生きている価値がない!」
とお父さんは、美智子さんからおれのことを聞いていたのか、そう言った。
もの凄い剣幕だった。
おれは、
「いや、ぼくは韓国人です」
とチンプンカンプンな反論をしてしまった。

男六人、女二人の八人きょうだいの末っ子で、
お父さんが七回結婚してるところ、特に六回目と七回目の結婚は、
アラブの一夫多妻制のように、寡婦の生活を助ける意味もあるのかもと思いました。
美智子さんと優子さんのところのあとに、済州島から電話があったので、
シャーマン登場かと思ったら違いました。柳美里ならシャーマン出すところなのに。
で、マナット・チャンヨン『妻喰い男』のような結末もあるし、
くよくよしても仕方ないと思いました。

妻喰い男―マナット・チャンヨン短編集 (東南アジアブックス―タイの文学)

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