芸術新潮のつげ義春特集を読んだ

芸術新潮 2014年 01月号 [雑誌]

芸術新潮 2014年 01月号 [雑誌]

新聞の一面下の書籍広告でつげ義春特集を知り、
図書館で閲覧しました。
いまや図書館のモラルハザードは甚大なものとなっており、
グラフィカルな雑誌は軒並みカウンター申込みを経て閲覧、となっていました。
開架しとくとアホな利用者がアホないたずらしくさるんだそうです。

原画の数々は、そりゃ面白かったですが、
昔の中国の本が、活版より写真印刷のほうが安かった時代を想起しました。
植字工がアレだったんですよ。文化が断絶するというのはそういうこと。

対談が目当てでしたが、お互いの得意分野が噛みあわないので、
物足りなさを感じました。
つげはサブカルなんか全然知らないから、
みうらじゅんの名前出されても「知りません」
インタビュアーは逆に、つげの語りたい古カメラも純文学も知らない。

写真を撮られると、ネットでばらまかれるからイヤとあり、
それは納得しました。
ちょっとなすびみたいな顔になりましたね。

私は息子さんのことが気になっていたのですが、
最初は語らないつもりだったと思いますが、やはり語り始めると語り、
まだ面倒を見ている(つげさんは76歳くらいか)とあり、
引きこもりとしか書いてないけど、
デイケアとかいろいろ行ったりしてるんだろうか、
どうなんだろうか、とも思いました。
映画ゲンセンカン主人で見た息子さんは、優しそうな顔の人でした。
全然関係ありませんが、むかし、根本敬が、
息子が小学校で根本星人と呼ばれてると何かに書いてたの思い出した。