『インドでキャバクラ始めました（笑）』Webコミック読了

公式：http://www.moae.jp/comic/indodekyabakura
　　　http://morning.moae.jp/lineup/338

モーニングの公式サイト、モアイというところでタダで読めたのですが、
全部読み通すのはしんどかった。昨年末から連載開始で週五更新はボリュームがありすぎる。

キャバとか言ってますが、スナックのような店です。ただしカラオケは無料。
間借りしている日本居酒屋のパワーで夜十時半閉店を余儀なくされる、
先行投資以外のなにものでもない店。

インドいき

Are You Experienced? (English Edition)

私は、インドは上の小説でじゅうぶん満足したので、自分としてはもういいやと思ってますが、
ほかの人が体験するぶんにはかまわない。デリーの日本人社会向けに、
インドではまだ法的に無理なキャバクラを、居酒屋の名目で先行開店せんと謀む金主に、
東京のキャバでスカウトされて送り込まれた元服飾関係学卒主人公の奮戦記。

インドの普通のビルで、内装全然手かけないところで勝負というあたりが、
まず面白かったです。

第132話
http://www.moae.jp/comic/indodekyabakura/132/1

金主の従業員にパチプロ依存で一千万横領かつ消費者漬けの人がいるところから、
単身送り込まれた主人公が不良駐在員にヤリコン的なかなりきわどい目に遭うところまでが
前半の山場で、フィリピンやタイは前世紀から日本のヤクザの人も邦人社会に入ってるけど、
インドのデリーはどうなんでしょうと思いました。

次に、（単身だとヤリコンとか危険だったので）女の子を現地採用するのですが、
先行同業者もそうですが、なぜ現地雇用の女の子たちがチベット系ばかりなのか、
ちょっと不思議でした。デリーだからですかね。
チベットに里帰りって台詞がちょいちょい出てきますが、
深く考えない作者に救われてる気がします。ひとりは両親ともにバンガロールですが、
あとはラダックやダラムサラ、ネパールなのか本土なのか…
そうそう２、３年で中国語なんか喋れるようにならないし、
英語がヘタってあたりで、成程とは思いました。

第119話
http://www.moae.jp/comic/indodekyabakura/119/1
チベット料理モモの話。ツァンパとバター茶の話もいずれあるのでしょうか。
肉について、南インドやネパールなら水牛と思いますが、チベットだとヤクですね。

酒を出す店だからムスリム、ヒンドゥー、シークなどの人も働くのはアレですし、
インド人の仏教徒はカースト的にアレなのかもしれませんが、
下のコマの少数民族とか、南部インドのクリスチャンとかを雇う路線もあると思いました。
チベット人だから、読んでてうれしかったのは確かですが。

西南シルクロードは密林に消える (講談社文庫)

イスラム飲酒紀行 (講談社文庫)

作中、駐在員妻の略で、チュー妻という単語がちょくちょく出てきますが、
中国人妻かと思ったｗ
あと、バックパッカー崩れ等の邦人女性をアルバイトで雇うという選択肢は、
ないのかなとも思いました。日本人向けの安宿に作者が行くところは、
実はそういうの物色する側面もあったと思うのですが…
沖縄離島のスナックだと、内地の女の子バイトがいれかわりたちかわりで、
必ず現地の人とはくっつかないで内地の風来坊とくっついて逃げたりするので、
そういうのがインドでも繰り広げられるとイヤなのかな。
邦人ムラ社会のしがらみでバランスとる苦労はさんざん出てきますし。
バイト希望の子はいると思うんですけどね。中国は昔しか知らないのでアレですけど、
香港では香港人のふりして邦人向けの店で働く日本人見たし。

148cm40kgの作者が、日本で吐血経験もありながらしかし頑張るのをみて、
スナックは必ずしも飲めるママばかりではない、
むしろ飲めないママの店のほうが続いてたりする、と、ほかの本で読みましたので、
幸あれかしと思いました。

天国は水割りの味がする~東京スナック魅酒乱~ (読んどこ! books)

苦労して読んだあとで、紙版が出るのを知りましたが、買ってまで読むか分かりません。

インドでキャバクラ始めました(笑)(1) (ワイドKC モーニング)

今後の連載も、スマホやタブレット持ちなら読むのでしょうが、持ってないので…以上