『グッデイ』 (ビームコミックス)読了

アマゾンの内容紹介から、設定部分を引用。

【玉迎え(たまむかえ)】とは、寿命で亡くなる人の体が球形に見えること。
亡くなる人と、玉迎えが見える人の組み合わせは、世界でたった一組のみ。
だけど、もし0.0000……X%の確率を越えて、出会うことができたなら……。

三点リーダーの後ろに句点をつけるのは文法違反だよ〜。
あと、カギカッコを使って下さい。墨付括弧というのですか、
コレは、見出しで使う感じだと思うので、使うなら、
後ろに、とは、とかつけて文章にしたぁアカン。

で、これでは中途半端で、きちんと説明になってないと思い、
出版社のサイトを見ましたら、出版社のほうはきちんと説明出来てました。

【玉迎え(たまむかえ)】とは、24時間以内に亡くなる人の体が球体に見えること。亡くなる人と、玉迎えが見える人の組み合わせは、世界でたった一組のみ。だけど、もし0.0000……X%の確率を越えて、出会うことができたなら……。

http://www.enterbrain.co.jp/product/comic/beam_comic/14251501
寿命死を強調するより、24時間という設定を入れたほうがよいと思います。

コピーの部分も、アマゾン(に書いただれか)は、改悪してるような気がする。
新たなる代表作意欲作を足して、
渾身の意欲作と書いてしまいました、みたいな。
親しみ深く描き出したを、大切に大切に綴ったにしたのも、う〜ん。

家に転がっていたので読みました。
設定が難しいですよね、お話を作るうえで。
死ぬ人と見える人が出会える確率ほぼないので。
みんなが見える設定にしたほうがよかったと思います。
見えないのに見えると偽る詐欺ネタがありましたが、
みんなが見えれば、それはない。その代り、明日死ぬんなら寄付して下さいとか、
今死んでも一緒でしょ、殺して金目のもの奪おうとか、
そういうのが出てくる気がする。
後者は、今の設定でも出来るですね。書いてて気が付いた。
切羽詰まった追い詰められた人が、明日死ぬ予定の、タンス預金いっぱいの人見たら…
それではただの即席ラスコーリニコフで、新しい広がりのある作品にはならないか。
矢島正雄原作なら、そういう話も作るでしょうが、須藤真澄はやらなかった。

設定の補足として、十五歳以上になると、
その「玉迎え」が見えるようになるクスリを飲まなきゃいけないんですね。
保健所でもらって。で、見えるようになる。
そのクスリは、偶然発見されたものだそうです。
認可されるまでの臨床実験とか、出会う確率考えたら、
放射能半減期くらい掛かると思うので、ちょっとアレだと思いました。

見えてだからなんだ、みたいなケースもあると思うんですよね。
全国民が全国の老人病院と特養を毎日一回モニターで見るよう義務付けられれば、
毎日発見があると思いますが、一人頭何時間くらい毎日割かなければいけないのか…

すみません、孤独死した知人のように自宅で単身寝たきりだとどうなるのか、とか、
あたる積りはないのですが、暖かい気持ちで感想出来てないですね。失礼しました。
以上