『酒のほそ道 25』 (ニチブンコミックス)読了

酒のほそ道 25 (ニチブンコミックス)

酒のほそ道 25 (ニチブンコミックス)

今日はやたら読みかけの本ばかり積み上がってしまい、一冊も読了出来そうになかったので、
マンガでさらっとお茶を濁そうと思ったら、これがほぼ読了なのに忘れて放置してました。
ラッキー。
表紙はほかの方がブログで考察され、その後意外な展開を辿ったツブツブビール*1と、
うざく?の写真。まえがきは朝酒昼酒の罪悪感について。
思うに、欧米人はアルコール分解酵素の量が多いから、
昼飲んでも抜けるのが速いんじゃないですかね。テキトーな意見ですが。
でも米国禁酒運動の本読むと*2
乍ら飲酒労働の生産性低下や事故災害ポテンシャルが就労中の禁酒運動を喚起した
(それまで、マニファクチュアリングからインダストリアルの社会のなかで、
 飲酒しながらの労働はおおっぴらかつ黙認で、「これが飲まずにいられるか」
 状態でワーキングクラスのみんなは工場労働にいそしんでいたとあります)
そうなので、欧米でもやはり朝酒昼酒はテンペランス(節制)の対象なのだと思います。
小原庄助さんの例が出てますが、まあ連続飲酒になったら、そりゃ働かないから、
身上潰したっていうか、身上飲んじゃった感じなのでは。あるいは溶けた。溶かした。
ほかの本*3に出てたバロンサツマを思い出しましたが、
あれはリーオゴ込みで財産喰い潰してるから、また別か。
女子大生は二話。もみじとさよりの話。あとがきは石原伸司。どういうつながりなんだろう。

石原伸司 Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E5%8E%9F%E4%BC%B8%E5%8F%B8

この巻は台湾、八戸、作者の故郷で観光大使も務めた山形などが収録されたこともあり、
コンビニアンソロジー再録率の高い巻でした。
竜ちゃんが野菜の皮がキライで魚の皮が好きな話など、未再録桂品も無論あり〼。
私は羅生門で蛇を魚と称して売る話を読んでから、暫く魚の皮が食べられなかった。
で、山形が、例の芋煮論争*4 *5の、片側だけしか作者の視野に入ってないとか、
いろいろ驚かされるわけなんですね。この巻では。冷やしラーメンについて冷たいのは、
この巻でなく別の巻みたいですが。
コンビニアンソロジー収録にも書きましたが、まさにその芋煮の話、
頁65、左下のコマです。なんと、「東北の秋」が、
东北の秋」と書かれているのです。
これはたぶん中共簡体字ではなく、トロ字とかゲバ字とか呼ばれるタテ看のあれ、
アキラ第四巻で、「大东京帝国」とスプレーで大書されたみたいなあれと思いますが、

AKIRA(4) (KCデラックス)

AKIRA(4) (KCデラックス)

でも「東北」を“东北”と書かれると、まんずトーホグとは読めないんだ。
ドンベイとすが読めねべしゃ。所謂中国東北地方、満洲ですね。

東北の発音 Forvo
http://ja.forvo.com/word/%E6%9D%B1%E5%8C%97/
东北の発音 Forvo(なぜか山西方言がある)
http://ja.forvo.com/word/%E4%B8%9C%E5%8C%97/#ja

日清 どん兵衛きつねうどん(西) 95g×12個

日清 どん兵衛きつねうどん(西) 95g×12個

日清 どん兵衛 きつねうどん(東) 96g×12個

日清 どん兵衛 きつねうどん(東) 96g×12個

かつおだしのほうが昆布だしより1g多いのか、
薄口醤油より濃口醤油のほうが1g多いのか分かりませんが、
日本語の生活の中で、門を门と略したりするのはよく見ますが、
東はあんまり略さないので、このコマ何度見ても不思議だと思います。
で、その見開きの右側頁64は、ハウスマヌカンとシャケ弁について語っており、
カリアゲの女性が今いたらそれはそれで苦労するだろうな、と思いました。以上