ドキュメンタリー映画『桜の樹の下』劇場鑑賞

公式 http://www.sakuranokinoshita.com/

アミューあつぎ映画.comシネマウェブページの本作品「概要」
http://atsugieiga.com/sakura-no-ki-no-shita/
神奈川県川崎市にある市営団地に住む単身高齢者たちを追ったドキュメンタリー。孤独を感じつつも毎日を楽しく生き、そして自らの死とも向き合う高齢者たち。この団地で暮らす4人の高齢者たちにカメラを向け、彼らの日常、そして思いをつづっていく。本作が初監督作となる女性監督・田中圭が手がけ、「ドコニモイケナイ」の島田隆一がプロデューサーを務めた。山形国際ドキュメンタリー映画祭2015日本プログラム正式出品作品。

このお出迎え、
映画最後まで観ると、
結構意味深い
と思いました。

観客は
十人以上
いましたかね。
暑いので
アミューに
逃げて来た
ってのも
あるでしょうけれど。
でも、
終活の場面は、
どうしても
見入ってしまう。
そんな映画でした。

孤独だから
ペットを飼う。
ペットが先立つ。
その後、飼わない。
あるいは、
説明なく、
いつのまにか
カラになっている。

最初は、夏の猛暑の
撮影場面だったので、
タイトルで季節固定
して損してないか、
と思ったのですが、
夏をしのぎきり、
秋の名月を眺め、
エレベーターの
ない市営住宅で、
雪が積もり、
長靴でつるつる
除雪して、
そしてまた春、
という映画の中の
時間の経過を
観て、このタイトルで
よかったのだな、
と思いました。

予告で弁当配達する
共産党の人が、
始まって早い段階で、
生活が激変するのも、
ドキュメンタリー
ならではと思いました。
創作でこれは、出来ない。
新興でしょうけれど、
ほかの人の、
信仰も出ます。

誰だって孤独死
したくないのに、
もう人間関係を
構築するのは億劫、
そんな単身お年寄りの
心の機微が、
それとなく伺える、
貴重な疑似体験が
出来るよい
映画と思いました。
http://atsugieiga.com/wordpress/wp-content/uploads/2016/06/0d1c9c1e7f472b4f3eacd40e2be316a3.jpg
片付けられないゴミ屋敷状態の部屋のおばはんは、
自分の部屋ではスペースがないので延々横にならず坐ったまま寝たりしていて、
こうして友だちの部屋に来るとトドのように転がって寝てしまう、という場面。
ゴミ屋敷の人って、すごいですね。本人も、片付けないとコミュニティの中で、
追い詰められて駆逐されてしまう、そうなったら行き場ないって判ってて、
ゴミを袋に詰めるまでは出来るんだけど、そのゴミ袋を自室のゴミの山の上にほうってしまう。
どうしても、そうしてしまう。底をついたらヤバいことも、
自分を気にかけてくれる人を感謝する気持ちも、ちゃんとあるんだけど、突然、
でももう縁を切ってひとりで生きていこう、なんて独自の思考回路で決断したりする。
この辺、ズレはどんな人だって多少あるから、社会の中で生きてゆけなくもないが、
でもゴミ片付けられないんだよなあ…それは困るなあ… みたいなループが、
ニョニツに感じられ、すっごく双方の気持ちが分かりました。
でも私は、先手打ってペット片付けるタイプ、
(自分の死後ペットが残されたらかわいそうとか考えて、
 いま生きているペットの幸せを考えられなくなる)なので、
絶えずスタンピードを注意しようと思い、人のいるところで調整が必要と考えています。
閑話休題。でも本題はもうすべて語ったように思うので、以上です。

…ああ、あと、検索したら、映画の舞台のあたり、来年、
第三京浜の新しいインターが出来るそうなので、時価上がって再開発とか…
インターチェンジじゃ上がらないか。

野川インターチェンジ Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8E%E5%B7%9D%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%82%B8
今週のお題「映画の夏」

あと、やっぱり、日本は豊かだな、と。服もいっぱい持ってるし。
(あの、二枚重ねに見えるTシャツを着てる人がいて、
 あれはなんだったのか改めて悩みました。
 買いたくなくても安いのあればっかしだった)
何もかも失った人が、最初に冷蔵庫を買うまでの苦労はときどき聞きますが、
ここの人たちは、質素乍らも、電子レンジもパソウコンも持っている。
軽自動車持ってる人も。世界のほかの地域、貧困層にこういうものがない、
インドネシアとかアフガニスタンとかソマリアとかに想いを馳せるのもよいですが、
あったのに喪失、暴力でもぎとられてしまったシリアなどは、
いったいどうしたことか、21世紀になんのデグレが起こってるのか、
それはダメだ、と思う。