『健康で文化的な最低限度の生活 4』 (ビッグコミックス)読了

帯文句
大反響「扶養照会編」収録!
ここで命を守れないとしたら生活保護は何のためにあるのか…!!

生活保護は最後のセ−フティーネット。
この網の目からこぼれ落ちたらあとはない――

頁171
(※例外はあります)

無職が転がり込んだらそれは例外じゃないよな、とか、
例外だと思ったけれど例外じゃないケースとか、だけれど当事者は例外だと思っていた、
とか、いろいろこんぐらがりそうな気もしました。思い込みで話だけ流布するとかあるかな。
こういう受給に関するナレッジって、信仰や信条の所に集積されてるのか、
集積されてるという都市伝説なのか、私は知りませんが、取材してると、
ひとつひとつのじっさいの案件が鮮烈であるだけに、さらに個人情報でもあるし、
物語の海に溺れて手が止まって何も描けなくなってしまう危惧、
を一巻から感じていたのですが、そこは餅屋、プロ。今回、結局、
残酷な神が支配する』の本歌取りなわけですけれども、
にしても、どんどんストーリーテリング出来てると思いました。
小学館の編集という点でも脚を引っぱらないか心配していたのですが、
それも私の偏見かもしれないです。気をゆるめず頑張ってほしいです。

真相は藪の中、という形で流してますが、なりすまし面会するような人物が、
カタギなのかと思いました。普通実行出来ないと思います、なりすまし面会。
全然関係ありませんが、むかし、あるきちんとした身なりの老紳士が、
いろいろ店頭で取り寄せ品注文してきて、しかしその場で書いてもらう連絡先の℡は、
いつもデタラメで、
(取り寄せ品も、まあ、おっ、分かってる、と言わせたかったのだろうが言わないレベル)
社長「あのおっさん、小指ないで。気づいてたか?」
わたし「全然気づきませんでした。いつも酒くさいとは思ってましたが」
そのおっさんが或る日勝手に機は熟したと思ったのか、取り込み詐欺?を仕掛けて来て、
棚の創文社東洋学叢書、品切れ等は古書扱い品を充当して、
五十冊くらい欠本ナシでずらっと並んだのを、オヤジが事務所にハクつけたいから、
まとめて送れ、みたいな話をしてきたわけで、送りませんでしたが、
なんで送らなかったんやと社長とそのおかんから言われました。
送ればよかったのかなぁ。社長とあわずに独立した先代からの番頭はんが、
集めた叢書だったので、だから取り込まれたくなかったのですが、
社長はだから店の真ん中で毎日見たくなかったのかも。どうせ持ってくなら、
平凡社東洋文庫の1〜500巻くらいの欠本なし揃いも、倉庫代わりの場所にあったので、
そっちは場所がアレなので中が痛んでるかもしれずカビとかコワかったので、
そっちをかぎつけてもってってくれたらなあ、と残念しきりでした。

頁84、飲み屋で「ウーロン茶ホット」で愚痴を聞く同僚、
エラいと思いました。またその同僚に酒を勧めない主人公もエラい。
女子だとそうなのかなぁ。このマンガだけかもしれないなぁ。

おりこみの別のマンガの広告が、さぶらごうちなので、
フーン漫画になってるんだと思いました。以上