COVER DESIGN CREATIVE・SANO・JAPAN 前巻はさがみ野のくまざわ書店に入荷がなく、けっきょくどこで買ったのか思い出せません。紀伊国屋か有隣堂か。この巻は紀伊国屋で買いました。推しの子最終巻といっしょに。

帯。●あとがきはBoichi。題して「『酒ほそ』の真価 ~日本の"食"30年を記録した文化財~」酒ほそのリメイクはケン月影のエロパロしか記憶にないのですが、Boichiサン、何をやってるんデスカ。Boichiサンも初期の作品は韓国が舞台だったりして、米の飯だけは自由に食えるが、キムチなど付け合わせを巡って壮絶な戦いがある韓国の受験生向け下宿屋など、韓国文化の紹介があったのですが、その後はどうだろう。その後のモーニングのマンガをみて、絵はうまい人だけど、原作付きでないとだめな人で、かつ同じような見開き演出が目につくなあと思っていて、その後週刊少年ジャンプでちょくちょく表紙になるような大人気連載をやったようですが、知りません。ジャンプから日本文芸社ってのも、自由過ぎるというか、銀牙。

帯裏。カラー口絵は助六由縁江戸桜から始まって、香港の夜景へ。
●まえがきは、怒られる店について。私は怒られたくないです。怒られるようなこともしたくない。「小雪」と日付のところに書いてますが、関東はまだ雪が降ってないので、京都で書いたのかな。
頁27、「飯山」という、白ゴハンをオカズに酒を飲むレシピの紹介。たしか、炭水化物をアルコールと一緒に摂取すると酔いが回りやすいんだか悪酔いするんだかだった気瓦斯。デキゴトロジーで夏目房之介が「ほほ本官を殺す気かー」と白飯と酒を一緒に出された警官が銃を抜くマンガを描いていたような。
頁37、この人の昔のマンガは非常に頻繁にこういう「キモい」キャラが出てきたわけですが、まだ出すのか。この巻は珍しく舊女子大生の話が二つもあるわけですが(元祖パパ活むすめと呼ばれなくてヨカッタデス)この話に出たのは、キモい店主を袈裟懸けに一刀両断するためなので、納得の登場。サワークリームはチーズジャナイヨ。
頁47、生ごみ減らし。ネットがあってもちゃんとかかってないとカラスがつついて散らかして、目も当てられない様になるのがいちばんいやですね。宗達のように冷凍してまとめるつもりはないですが。冷凍庫にそんなスペースがない。コンポストや生ごみ処理機を買って、家庭菜園の土に混ぜてもいいんでしょうが…
頁55、二日酔いで体調不良のままアフターファイブで居酒屋に入るととたんにシャキッとする、古典ネタ。単なる依存(ボソッ 全然関係ないけどマキタスポーツがマイフェイバリットアルバムノブルーハーツの回で、五十代六十代のしょぼくれたジジイがカラオケに行って、リンダリンダがかかると途端にシャキッとするのはもうやめようみたいなことを言っていて、そうだそうだと思いました。
頁57、わが家で刺身のツマを食べるのは私だけです。でももう人が死んだりなんだりで、刺身を買って帰るということが激減した。頁58のイラストが月の兎なのは後ろの方まで読むと納得。
頁65、ジビエの生食はアブソリュートNGとのことで、昔西表島で猪の刺身食った気もするんですが、じゃあたぶん違うんでしょう。ヒージャー刺ししか食べてないのに模造記憶が入ったんでしょう。
頁89、今は関東の回転寿司でも「炙り穴子」が主流だと思うんですが、バーナーであぶっただけだと、「焼き穴子」にはならないんでしょうか。ニツメは塗るんですよね、焼き穴子でも。
頁97、駆けつけ三杯は、この話のような夏でなく、冬の忘年会に多いイメージがあるのですが、どうでしょう。寒い中遅れてやってきた人に、早くあったまってもらおうという意図が… こじつけかなあ。
頁102、このマンガを読んだ直後、たまたま田んぼでクリスマスがあったので、窓から花火を見ました。でも現場の方が迫力があったろうな…

座間キャンプの花火大会も、厚木の鮎祭りもそれなりに混みますが、それより小規模の花火大会もあちこちにあるので、そういう地元の小規模な花火を満喫するのがいいのかもしれません。
頁110、ハスの実が台座に埋まってるのは「おいしそう」だと思うんですが、違うのかな。台座ごと路上で売ってて、それを買って蓮の実をバリボリ食べる中国人だけかな、それは。
頁123、うなぎの完全養殖実用化はまだでしょうか。
頁130、私は今年モロヘイヤの栽培に失敗しました。モロヘイヤは外来野菜なので虫がつきにくかったのがよかった。あと、エジプト語という言い方は変な気がします。アラビア語のエジプト方言だと思う。
頁136、新しい学校のリーダーが来たのかと思いました。
頁144、学校給食をイメージした居酒屋などを、「コンセプト酒場」と言うそうで、もうなんというか「コンカフェ」とか「コンセプトバー」とか、抜き系でない水商売の新しい名称としてコンセプトが全盛なので、「コンセプト酒場」というと、相席酒場がそう云う名前に名称変更したのかと思ってしまいました。
この後突然ブラタモリになって、江戸城を巡る旅の要所要所のどこで酒を飲むかという展開になります。ゴラク編集部が毎日新聞社ビルに入っているとは知りませんでした。竹橋の近代美術館に行ったのは、鏑木清方展が最後かな。遠山さんは松島さんの血縁者だったりして。
頁188、ナスの生姜焼きや鴫焼は皮つきですよね。マーボー茄子の皮をむくのが、意味は分かるけど、剥かずに済ませる方法はないものかいつも考えてしまう。素揚げという調理法が中華にはあるのに、アクというかエグミが出るからという理由で、かたくなに麻婆茄子の皮は剥かれる。そして、皮つきのマーボーナスはやっぱなんかちがう。鱼香茄子じゃない。
そして、Boichiサンに話を戻すと、なぜ韓国人は日本語を話すと、褒め殺しが止まらなくなる時があるのかを考えたく。話すのがハングルや英語だとそういうことはないですよね。それこそが植民地化の負の遺産なのかも。このBoichiサンのあとがきを読んでいて、下記を連想しました。おもしろすぎて、感想が書けずに終わってしまった本。
以上
