- 作者: ハリイ・ケメルマン,高橋泰邦
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1976/04
- メディア: 文庫
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わりとかんたんに出たのでよかったです。いずれそこのコメント欄に挨拶にゆきます。
カバー:森本美由紀 解説:都築道夫
読んだのは五刷ですが、文庫化される前にポケミスで出てたみたいです。
金曜日ラビは寝坊した (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1179) (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
- 発売日: 1972/07/15
- メディア: 新書
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Friday the Rabbi Slept Late (The Rabbi Small Mysteries Book 1) (English Edition)
- 作者: Harry Kemelman
- 出版社/メーカー: Open Road Media Mystery & Thriller
- 発売日: 2015/08/04
- メディア: Kindle版
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文庫表紙のロゴや色調を原書に似せてるのは、いいねえと思います。
ラビ探偵なわけですが、中華料理人探偵陶天文のような頼れる壮年ではなく、
IT社会以前は、確かにこういう線の細い、学究肌の青年の、
社会適応策というか救済措置の一環として、宗教家という選択肢は、
あった話だなあ、と思いました。ワスプの荒波をくぐり抜いて成功を収めた、
在野のユダヤ人社会で、こんなつまらないトーラーオタは罷免されそうになりますが、
名推理で地域のユダヤ人市民を救うわシェリフ保安官とWinWinの関係を築くわで、
あわやクリスタルナイトの危機も回避してトランプ翁もご満悦、
という1964年、ケネディ時代の米国北東部を舞台にしたお話です。よかった。
頁132、地の塩に、カッコして、社会の健全分子という注釈をつけてます。
三浦綾子もビックリだ。そりゃ健全ですわね。あなたがたは地の塩である。
イコール、あなたがたは、良き市民である。コモンセンス、グッドセンスをもっておられる。
良識者諸兄諸姉である。そういうふうに均して考えたことがなかったです。
ソドムとゴモラの塩の柱とはまあ、違う話とは思ってましたが。
頁175
「酒はやれるんでしょう、ラビ?」ラニガンが気づかわしそうに訊いた。「つまり、宗旨にそむくことはないんでしょう?」
「ええ、わたしたちは禁酒党ではありません。
以上