『闇金ウシジマくん「人生逆転なるか!?生活保護くん」』(My Fist BIG)読了

[rakuten:booxstore:11899525:detail]
2012年12月5日初版 2016年12月28日三刷
コンビニコミック 目次によると、単行本の24〜25集収録との由

コンビニコミックは買わないと決めたのですが、それでもコンビニに行くたび、
チェックしてしまいます。それでこの本が眼について、
ブッコフで安く買おうかと思ったら
(ブッコフでコンビニコミックはひとやま幾らで安いはずなので)
ウシジマくんのコンビニコミックは地元のブッコフで在庫ナシ、
単行本も安値がついてなくて、けっこういい値でしたので、
コンビニに戻って定価で買いました。はまぞうで商品検索したら、
アマゾンはタイトルをひと文字変えて「ウジマくん」としてるので出ないし
Googleでは出る)楽天は、「生活」より先の単語をバッサリ切ってます。
三刷もするくらい人気商品なのに。検索にひっかかるとよくないんでしょうか。

マイナンバー制度施行後、この話のいろんなことが変わったのかどうか、
ちらっと脳裏をかすめましたが、分からないのでわからないままです。

震災復興と絡める場面が、いま読むと、絡めなくてもと思ってしまいますが、
連載は2011年で、スピリッツの漫画家は有形無形の支援してますし、
強く印象に残った事象のひとつとして記録されているのだと考え直しました。
最近の横浜の件は私もショックでした。この本の2012年くらいに、
加須や何かで、もっと小さな規模で聞いた気します。記憶が風化し、
あいだに東京というメトロポリスをクッションに挟んでるせいか、
北方日本との関係がぼやけた感のある横浜でこういう事象が発生してるのが、
ショックでした。東北への玄関口上野にしてからが神奈川に接してないし、
いわんや錦糸町をや。
過日のど自慢、千葉の印西市で、東北から来てる人が何人も出て、
ふるさとへの思いや、新天地での気概を歌い上げていましたが。神奈川で、
上野とすら地理的に遠い神奈川で、こうしたセンスを皆が共有してるかなあ、
と疑問に思います。私も希薄かもしれない。横浜、焼け太りとか、
富の公平な再分配、みたいな勝手な大義名分、正義の御旗があったんだろう、
と思ってます。以前、生糸、養蚕の盛んだった頃、相模原も、
東北から子守り女を呼んでたそうで、子守り女がおんぶしながら歌う、
「♪十五でねえやは嫁に行き、お里のたよりも絶え果てた」
を聞くともなしに覚えてしまった、と伺ったものですが、あまり、紙の記録で見ません。

頁225、NPO、経営成り立ってないはずなのに、なぜ存続出来てるのか、
の個所で期間限定の助成金の話が出てきますが、まずそこを疑問に思える点で、
頁217、「小さい頃の経験が足らな過ぎて」の人と、主人公等に一線引いたと思います。
頁182には育児放棄があります。こういうのは読解力にも関係すると思います。
経験が足らなすぎて銀行で通帳も作れないとの独白と、全く別の場面ですが、
通帳売買の場面で、「だから誰かに作ってもらうんだ(違法とわからない)」
「だから自分名義で手続き後売られても分からないんだ」
どちらの解釈に流れるのか、あるいは、何も思わないひっかからないのか、
他人がこのマンガ読んでどう解釈するか知りたいと思いました。

ひとが自分と同じように思うとは限らない、むしろ違う、違いはある。
この話もマンガですから、主人公はパソコンを分かりやすく初心者に教えられる、
という特技を見出しますし、コルセットはめながら宅配便の仕事を続ける友人の、
気持ちを理解するようにもなる。以上、どっとはらい