『マンスフィールド短編集』 (新潮文庫)読了

マンスフィールド短編集 (新潮文庫)

マンスフィールド短編集 (新潮文庫)

昭和三十二年八月三十日初版
昭和五十四年八月廿日三十刷改版
昭和五十八年二月二十五日三十七刷
作者 Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%82%B5%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89

解説は訳者*1 表紙は、上のアマゾンのではなく、下記です。
http://7net.omni7.jp/detail/1100738280
http://img.omni7.jp/co/productimage/0001/product/80/1100738280/image/06765792_main_l.jpgカバー 麹谷宏*2

中里恒子全集第八巻*3
オマケの冊子の、
阿部昭との対談で、
マンスフィールドの影響に
ついて語っており、
私は未読だったので
読んでみました。

特に、中里に
影響を与えたような
感じはないです。
翻訳の問題か
知りませんが…

どっちかというと、中里が冷静に観察した、
日本に溶け込めなかった二人の嫂、
英国人と仏国人(どちらも白人女性)、
彼女らに似たタイプが出てくるから、
そこが、芯のしっかりしたスクウェアな中里に、
関心を抱かせたのではないか、そう思いました。

赤面症は日本人特有のびよきなんてウソだろ、
と思うようなセンシティヴなキャラ(おもにおぼこい女子)が、
やたら相手を慮って、なやむ。その繰り返し。
作者はキウィだそうで、だからマオリ由来の名詞がちょこちょこ出てきます。

頁161、小さな、なまこ造りのミッション・ホールへ
海鼠造りの意味が分からず検索しましたが、それとは全然違う漢字でした。

生子板(なまこいた)コトバンク
https://kotobank.jp/word/%E7%94%9F%E5%AD%90%E6%9D%BF-857588

頁174「若い娘」(原題:Young Girl)
 給仕女があらわれた。ぼくは、彼女に何をとるか、きいてみる勇気もないくらいだった。「お茶――コーヒー? 支那茶――それとも、冷たい、レモンティー?」

ええと、そういうお話の連続です。父親と娘とか、ボーイフレンドとか、いろいろ。以上

The Collected Short Stories of Katherine Mansfield (Wordsworth Classics)

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