- 作者: 山田英生
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2017/08/07
- メディア: 文庫
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返信でおすすめ頂いたマンガアンソロジー。
栞と紙魚子の古本屋の話が載っていて、今回再読して、
ブレア・ウィッチごっこはこの回かと再発見しました。
頁80「こうなったら…あれをやるしかないわね…」
以前も思ったのですが、この話を読んで、
自分にもこういう本(他人にはさして価値はないが、
自分ではシリーズ等でこの巻だけ読んでない、
或いはは持ってないので心残り気がかりな本)
があるかと思い返すと、
麗羅の『人物韓国史』の上巻。下巻だけ古本屋で買って、
ホナムソルギョン、否ホナムソルホン*2など、
ほかで知ることのなかった人物を知ることが出来たので、
上巻も期待してるんですが、なんとなくまだ買ってないです。
日本の古本屋などで、揃いで在庫のある古書店は分かるので、
ちょいちょいっと注文すればいいだけなんですけれども。
麗羅という在日韓国人作家も、今は昔というか、池袋と雑司ヶ谷の間の、
古書店で『山河哀号』を見つけて買って読んで以来、
憑き物が落ちたように、読んでないです。全作読んだわけでもないのに。
昨日読書感想書きかけた『太陽の塔』は左京区から出ない話ですが、
(例外は四条河原町と祇園会館と太陽の塔)下京区の図書館で、
むさぼるように『英霊の身代金』や『桜子は帰ってきたか』
『体験的朝鮮戦争』などを読んだ、あの頃が懐かしい。
話を戻すと、このアンソロジー、松本零士も梅図かずおも水木しげるも、
西岸良平(かなり前の三丁目の夕日)も読んだことのない話で、
湊谷夢吉のように名前だけ知っている作家や、南日れん、豊田徹也、
など知らなかった作家も読めて、楽しかったです。
アマゾンのレビューに、唐沢なをき云々あったのは分からない。
彷書月刊掲載漫画を出来るだけ望ましい形で救済再録したい、
そういう意図を持って編集されたアンソロジーのようにも、
みえました。つげ忠男や近藤ようこもうれしかろう的な。
以下また思いついたら後報します。
【後報】
Q.B.B.があって唐沢なをきがないといっても、
桜玉吉やら須藤真澄やらキリがないから、
ということでは、ダメかな、と思いました。
南日れんという人の漫画がまたえらいほんまりうを思い出す絵で、
唐突に、息をつめて走り抜けようとしてしまいました。
このマンガのテーマはビニ本ですが、孤独死した知人が、
モロ☆マンガの数少ないエロシーン(召命のひとコマなど)
の参考となった洋モノを発見したときの、あの感動を、
思い起こします。著作権ばかり言い立てる前の時代。
(2017/9/21)