『 JJM 女子柔道部物語(4) 』(イブニングKC) 読了

JJM 女子柔道部物語(4) (イブニングKC)

JJM 女子柔道部物語(4) (イブニングKC)

帯は、コミックス累計50万部とか、天才素人女子高生が挑む春高選手権がアツいとか、そんな文章です。

この巻で主人公は試合で、無理に手をついて骨折はしませんでしたが肘を完全脱臼します。相手コーチが駆け寄って思いやる言葉をかけるとか、母親とのやりとりとか、重みのある場面が効果的によく重ねられています。作者はいまこういう描写が描けるところにいるんだなと思いました。

三度笠高校というのは、どこからネーミングのヒントを得た高校だろうかと思いました。大高さんと三好さんは、分け目も目の形も鼻の形も違いますが、そのうち描き分けしづらくなるかもしれないと思いました。

頁115のスピード感の描写がよかったです。服とか体の線をぴゅっぴゅっと、動きの線で描く描き方は、よくある技法といえばよくある技法ですが、デジタル作画派は、ソフトが対応してないのかあまりやらない気がします。手描きがまだやれることなのか。で、その前のページとか、コマ割りがタチキリでないので、下の余白にノンブル打てるのに打ってなくて、ほかの下余白ページはかなりちゃんとページ数入れてるのに、ここだけ抜けたのはヒューマンエラーなのかなんなのかと、不思議でした。頁115は、佐木飛朗斗楠みちはるしげの秀一の新刊広告が挟まってるページなので、目立ちます。よくもまあこれだけ長期間同じテーマで漫画を描くものだと(三人の代表作合計で一億部売れたとか)違うテーマもそこそこ書いて、で、回帰したのかもしれませんが。八重洲ブックセンターで買ったのですが、棚見てたら庄司陽子も雑誌の表紙だった。

あと、頁95も面白かったです。女子だからこうなるんですね。と云うとジェンダーに囚われてると云われかねないので、男子でもこうなるこうなるあるあると書いておきます。イメージとしては、鶴瓶に乾杯で天海祐希が出た時、彼女が通りすがりの男子高校生に話しかける場面のイメージ。

<これまでのこのまんがの感想>
2017-01-31『JJM 女子柔道部物語(1)』 (イブニングKC)読了
http://d.hatena.ne.jp/stantsiya_iriya/20170131/1485808862
2017-06-05『JJM 女子柔道部物語(2)』 (イブニングコミックス) 読了
http://d.hatena.ne.jp/stantsiya_iriya/20170605/1496642682
2017-12-19『JJM 女子柔道部物語(3)』 (イブニングコミックス) 読了
http://d.hatena.ne.jp/stantsiya_iriya/20171219/1513693940

以上