「パパはわるものチャンピオン」(英題:"MY DAD IS A HEEL WRESTLER")劇場鑑賞

早朝スギナをやっつけてラジオ体操して朝食抜きで観に行った映画。朝八時二十分上映の回。

大事なのは勝つことじゃない。

左の写真だとこの字が切れてて読めなくて残念。
予告や原作を見れば分かってしまうことですが、あの昆虫というかGというか、が、主人公のヒールマスクのモチーフなので、ジーは文字を見るのもイヤという人は事前に忌避してしまうと思います。始まってしまえばなんてなくて、劇中のアリーナだか体育館で、グッズのタオマフを首にしてる観客がたくさんいるので、そんなに売れる柄かな〜と思うくらいです。でも公式のアイコンもこれだし。厚生労働省社会保障審議会推薦はダテじゃない。あぶらむしを取り扱ったことで、損してると思わないでもないです。棚橋選手がマット上を這う動きがよく特徴を摑んでいて、リング魂を感じました。相方は銀蝿マスクで、こちらも、両手をこすり合わせる動作が気が利いてました。

下の、仲里依紗がタオマフを掲げるスチールは公式から取って来ましたが、速攻"not found"になると思います。
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途中までは深く考えず、予定調和の、予告の通り進んでなんか感動して終わる映画だろうくらいに観てましたが、棚橋選手の子どもが、クラスメイトに正直に棚橋選手が父親だと言えなくて、ベビーフェイスのほんもののチャンピオンが父親と周囲が勝手に誤解するように仕向け、クラスメイトたちがそれはウソくさいから暴こうと家に訪れたり(木村文乃佳乃がひとりで営む理髪店という、台湾映画モンガに散るのような設定。客は毛染めに来る中高年が中心)ベビーフェイスはこどもいないとのマスコミ宣材を元に棚橋の子どもを追い詰めるのですが、ここで、クラスのガキ大将みたいな、金持ちグループでないほうの代表格の子どもが、「(子どもがいないことになってる)だからひみつなんじゃねえか」と大声でキレる場面があり、この子はよく世の中を見てると思った辺りから、面白くなり、最初の作劇上の起伏がその後発生し、マスクマンがここまでやって結果人生の壁にぶちあたってオワリってのもなかなか凄いなと思いました。
思い出の週プロをひもで十字にくくって資源ごみの日に出そうとするくだりで(トロフィーは燃えないゴミの日)、出したらもうそれは帰ってこないから出しちゃダメ〜と思いました。そうならなくてよかった。
経験のない監督さんだからか、フレームの両端に二人を配置して会話する箇所など、カメリハで慎重に位置決めして撮って、みたいな場面が多くてよかったです。そうじてお天気には恵まれなかったようで、雨の場面が多いですが、その弱い光の繰り返しもまた映画の味だったと思います。
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https://www.cinra.net/news/20180130-papawaru
銀蝿マスクの人が非常に渋かったのですが、ここにはいません。大泉洋は若い頃のリリーフランキーてこんなんかなという感じでした。私の夏の部屋着を見ているかのようだった。上の、見えなくなるかもしれないシンラネットの画像左下の整骨院の人は、整骨院なのにレントゲン撮れるのか、そこは整形外科医で、すみわけしてるんじゃないのかと思いました。整形外科医の免状持ちながら整骨院やってる人なのかな。
毎朝の朝食がトーストと牛乳と目玉焼きで、トーストは焼いてるのですが(棚橋は一気に一斤くらい喰う感じで皿の上に積み重なっている)バターとかマーガリンが見当たらず、また、目玉焼きは律儀に焼いてるのですが、野菜類が見当たらないので、野菜も食べなさいと思いました。ここで、プロテインを入れたプラスチックのフタ付きボトルをシャカシャカ振る場面は、天丼です。総じてコメを食わない映画で、あと食事シーンはラーメン屋とお好み焼き屋だけで、粉モン偏重です。
江東区の具体的な地名看板が出る場面があったので、ぜんぶ江東区かと思いましたが、いまふと登場する銭湯を検索したら足立区でした。意外とあちこち動いてるロケ班。
とにかくガタイのいい人が必要なドラマというと、弟の彼氏に把瑠都が出た例を思い出します。身体的な説得力は、この映画非常にありました。私はプロレス全然分かりませんが。親日だからテレ朝アナウンサーなのかと思ってみたり。途中で壁にぶつかるので、そこを中心になんかよかったです。ヤフー映画の☆数、プロレスファンの組織票のようにも思えましたが、そうではなく、正直な☆数だったのだなと理解しました。木村佳乃もうまかった。よかったです。
公式 http://papawaru.jp/index.html

以上