『怒り寿司 総集編1』読了

そのへんにあった同人誌。2008年こどもの日に刊行されたオフセット印刷本。2005年こどもの日から11月までに刊行された1~3巻を収録したとのこと。作者のサイトでこのシリーズを見たら、だいたいパソコンプリンター出力の自家製(中とじ本と明記されてました。製本方法を明記する慣習なのでしょうか)なので、オフセットの総集編2は作られなかったようです。印刷製本所名は未記載。奥付に(C)で作者名があるので、勝手に画像使っちゃいかんと思い載せません。作者のFC2サイトは、リンクフリーですが、URL載せません。作者の方と連絡とりまして、画像掲載やサイトURLリンクの許諾頂きましたが、でも載せません。簡単に検索出来ますので、どうぞ直接ご参照をと。

バンドのベースだがドラムとギターの演奏シーンしかない主人公(左の二の腕に墨)が持ち帰り鮨でバイトしているという設定で、商業誌でも同人誌でもよくある、業界の労働実態紹介や人間模様喜怒哀楽が描かれています。発表当時2005年のスシロボットが細かく描かれていますが、まだまだ人月工程による調理補助もあるようです。持ち帰り鮨って、茶月しか知りませんでしたし、相鉄線海老名駅の茶月なくなったな~くらいの認識でしたが、小僧寿しに買収されていたのかと。

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今は銀のさらみたいな「宅配寿司」という新たな業務形態もあるので、持ち帰りか回転かという二択は意味をなさないんだなあと。このマンガの寿司チェーンは「寿司狼」という名前で、実在のチェーンと音がいっしょと思い、それで更新しなくなったか(あるいはネタ元がバイトもしくは社員やめたか)と憶測しましたが、マンガの店名は「すしおおかみ」と読むと、作者からご教示頂きまして、その理由ではないことが分かりました。おやすみちゅうだとか。モデルの店もだいたい推量があたっ…云々でしたが、詳細割愛します。売れ残りをバイトが持ち帰れたがほとんど河童巻きかお稲荷さんだったとか、それも店長交代で廃棄ロス削減売り切り主義でほとんどなくなったとか、半額にすると人が群がるが、どのタイミングで半額に踏み切るかは書かれていないとか(企業秘密?)、レジボタンが多すぎるがカテゴリーごとに分かれているのでオタク向けには三国志の魏呉蜀で覚えればいいとか(現在ではタッチパネルやバーコードになったのかなってないのか)、クレーマー対応とか、盛りだくさんで面白かったです。

コンプライアンスディスクロージャーはクールジャパンのおわってないコンテンツ、米沢某氏の残した偉大な人類遺産、同人誌フィールドで対処してけさいみたいなことかと思いました。アルバイトによるテロ動画はだめよと。

以上